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【総合商社ランキング】各総合商社の年収と強みとは

グローバルな仕事環境で世界中をかけまわる。そんなイメージから就活生からの人気の総合商社。しかし「各総合商社の強みはなんだろう」と思う就活生も多いはず。そんな就活生に向けて、各商社の強みを明確にするためにランキング形式で商社を比較しました。

【業界研究】総合商社をランキング形式で比較。選考に備えよう

毎年就活生からの人気を博している総合商社。

グローバルな仕事環境で世界中を飛び回れる事や、高い年収からも毎年人気の業界です。

志望する就活生も多いでしょう。

しかし、「五大総合商社の違い、ランキングが明確にわからない」そんな就活生も多いのでは。

総合商社の選考において、「なぜ三菱商事じゃなくて、うちなの?」「うちでどんな仕事をしたいの?」は頻出の質問です。

あなたはこの質問に明確に答えられますか?

総合商社はメインの事業領域が似通っており、そのビジネスモデルもほぼ等しいためこの質問に答えるのは難しいでしょう。

そこで、この記事では総合商社の

・各事業分野でのランキング

・年収ランキング

・売り上げランキング

・志望動機のコツ

をお伝えします。

ランキングはもちろん、総合商社における比較の仕方や各企業の簡単な強みについてご紹介しますので、是非最後までよんでくださいね。

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三菱商事_ ES(2020卒) 三井物産_ ES(2020卒) 伊藤忠商事_ ES(2020卒) 丸紅_ ES(2020卒)

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【業界研究】総合商社とは。一覧で紹介

総合商社とは、輸出入貿易や国内のあらゆるものの販売を行う会社の中でも、幅広い商品やサービスを取り扱う企業のことです。

サービスの幅は非常に広く、石油の輸出入からコンビニエンスストアの経営までを担っています。

総合商社と呼ばれる企業は、

・三菱商事

・伊藤忠商事

・住友商事

・三井物産

・丸紅

・豊田通商

・双日

の7つがあります。

この記事では、それら総合商社を様々な観点でランキング化。それぞれの企業を比較することで、企業研究に役立ててくださいね。

【業界研究】総合商社の事業内容とは?

まずランキング形式で商社を比較する前に、簡単に商社のビジネスモデルについてお話しします。

商社の主な事業はトレーディングと事業投資です。

トレーディングでは、さまざまな商品の流通において仲介役として商社が機能します。詳しく見ていきましょう。

トレーディングを簡単に説明すると、「安く買って高く売ること」です。以下の図を見てください。

総合商社のビジネスモデルを図解で理解

この図は、リンゴ農家とリンゴジュースメーカーの例です。

商社は売り手であるリンゴ農家からリンゴを100円で買います。

そのリンゴをリンゴジュースメーカーに200円で売るとします。

すると、差額の100円が商社の利益になりますよね。

このように、売り手から商品を買い取り、必要な人(買い手)に売却する。

その差額で稼ぐのが商社のトレーディングのビジネスモデルです。

これだけみると、一見必要がないように見える商社ですが、買い手からすると商社が売り手を見つけてくれることで安定かつ簡単に材料などを確保できるというメリットがあります。

そのため、商社多くのメーカーや小売業界において必須の役割を果たしています。

次に、もう一つの事業投資について詳しく見ていきます。

事業投資とは、これから成長しそうな業界や企業に投資をして、長期的に利益を目指すことです。

代表的なものでいうと、海外の鉄道や油田、天然ガスなどの大規模開発です。

身近な所でいうと、三井物産がセブンイレブン、伊藤忠商事がファミリーマート、三菱商事がローソンに出資しています。

トレーディング事業をしており、幅広い業界の情報を知っているからこそできる事業といえます。

【業界研究】総合商社の仕事内容とは?

総合商社では大きく分けて総合職と一般職の2つがありますので、それぞれの仕事内容を確認していきましょう。

・総合職 いわゆる「商社マン」と言われる人たちが行っている仕事です。

自分の知識や人脈を活かして商品を仕入れ、取引先に卸すのが主な仕事です。

クライアントがどんなものを求めているのか聞き出し、どこの企業から仕入れるかを考えます。

他には、外国の商品の新規開拓や、資材を希望通りに加工するルートの確保なども総合職の仕事となります。

仕事の性質上、海外へ行ったり大規模なプロジェクトがあるため、頑張った分だけ評価や報酬が欲しい方にはぴったりの仕事です。

・一般職 一般職は事務作業が主な仕事になります。

契約書の作成、取引先とのやり取り、入金関係、総合職のサポート、来客対応などです。

その他には、海外の取引先と英語で交渉したり、船のトラブルに対応したりと、仕事内容が幅広いのも特徴です。

総合職に比べ、海外勤務や転勤が無く、勤務時間も短いので自分の時間を多く取れます。

仕事とプライベートのバランスを重視している方におすすめの仕事です。

【業界研究・2020年最新版】総合商社の平均年収ランキング

ここからは、総合商社をランキング形式で比較していきたいと思います。まずは年収ランキングから。

高収入で有名な総合商社。その平均年収とはいかほどなのでしょうか。

そして、どの総合商社の平均年収が1番高いのでしょうか。

以下が気になる総合商社の平均年収のランキングです。 (参照:各社有価証券報告書 2020年3月)

1位 三菱商事 (1631万円)

2位 伊藤忠商事 (1565万円)

3位 丸紅 (1452万円)

4位 住友商事 (1437万円)

5位 三井物産 (1393万円)

6位 双日 (1154万円)

7位 豊田通商 (1100万円)

以上が平均年収のランキングです。商社業界トップと言われている三菱商事が堂々の1位ですね。

しかし、この平均年収ですがあくまで「今の平均」であることには注意ししてください。

商社は景気の流れで業績が大きく左右されるため、今後平均年収が下がる可能性は大いにあります。

また、成果を出して昇進すれば年収は上がります。しかし、その逆もしかり。

平均年収が高いからと言っても、年収は人それぞれという点は注意してください。

ここで、気になる方は、売上と平均年収の相関はあるのかが気になるはず。では次に総合商社の売上ランキングについて見ていきましょう。

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【業界研究・2020年最新版】総合商社の業績・売上ランキング

ここからは総合商社の売上ランキングについてご紹介します。

売上は企業がどのくらい多くの案件を請け負っているのか、すなわち企業の規模の指標になります。

以下総合商社の売り上げランキングです。 (参照:ニッポンの数字 2020年三月期売上)

1位 三菱商事 (14.7兆円)

2位 伊藤忠商事 (10.9兆円)

3位 丸紅 (6.8兆円)

4位 三井物産 (6.8兆円)

5位 豊田通商 (6.7兆円)

6位 住友商事 (5.3兆円)

7位 双日 (1.7兆円)

やはりこちらも、業界トップ企業と言われている三菱商事が1番になるという結果になりました。

そして、平均年収ランキングで2位だった伊藤忠商事が2位、

平均年収ランキングで3位だった丸紅が4位、

平均年収ランキングで4位だった住友商事が6位、

平均年収ランキングで5位だった三井物産が4位というように、多少のばらつきがありながらも年収ランキングと比較しても概ね同じランキングとなりました。

商社では業績と年収との正の相関があることがわかります。

ここで注目して欲しいのが、三菱商事の売上。

実は三菱商事は日系企業の売上1位であるトヨタ自動車に次いで、日系企業で2位の売上を叩き出しています。

そして、日系企業における業績ランキングのトップ20に総合商社は4社食い込んでいます。

この売上から、商社の事業範囲がいかに大きいものか、そして商社が社会において大事な役割を示していることが想像できます。

業界の概要として、企業規模と年収のランキングがわかったかと思います。ここからは、企業ごとの違いがわかるように比較していきます。

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【業界研究】総合商社を社風で比較すると?

ランキングとは少しずれますが、同じ総合商社といっても、それぞれ社風や得意な事業がありますのでそれをご紹介します。

ぜひ業界研究に役立ててください。

・三菱商事 三菱商事は三菱グループの一企業であり、個人の成果よりも組織の成果を重視する企業で「組織の三菱」とも言われています。

「地球環境・インフラ事業」「新産業金融事業」「エネルギー事業」「金属事業」「機械事業」「化学品事業」「生活産業事業」の7分野で事業を手掛けており、資源分野・非資源分野ともにしっかりとした基盤を持っているため、総合商社の中でもトップの座に位置しています。

・伊藤忠商事 伊藤忠商事は、1858年に麻布の販売を始まりとするのもあってか、繊維や食料分野の事業を得意としています。

また、伊藤忠商事の社員は「野武士集団」言われることが多く、少数精鋭で個の力を重視しています。

「繊維事業」「機械事業」「金属事業」「エネルギー・化学品事業」「食料事業」「情報・金融事業」「住生活事業」の6分野に事業を展開しており、特に繊維分野は強く、中国を初めとしたアジア圏の市場で多く取引されているのが特徴です。

・住友商事 住友商事は、他の商社と比較すると堅実で穏やかな人が多いと言われています。

「金属事業」「輸送機・建機事業」「環境・産業インフラ事業」「メディア・生活関連事業」「資源・化学品事業」の5分野の事業に力を入れており、堅実な経営が強みの会社です。

・三井物産 三井物産は日本初の総合商社で、特に個の力を大切にしています。

「人の三井」と言われており、1人1人の個性を大切にし、多様性を重視しているのが特徴と言われています。

資源分野の事業が強く「金属事業」「機械・インフラ事業」「化学品事業」「エネルギー事業」「生活産業事業」「ICT・機能推進事業」の6事業を展開しています。

・丸紅 丸紅は若手に裁量が大きく「若いうちからやってみよう」というチャレンジ精神が特徴的な社風です。

主な事業は「生活産業事業」「エネルギー・金属事業」「電力・プラント事業」「素材事業」「輸送機事業」の5分野で、特に電気事業の分野では、総合商社の中でもIPPの分野でトップクラスの実績を誇っています。

・豊田通商 豊田通商は、自動車メーカーとして有名なトヨタグループの総合商社です。

多様性を受け入れて、お互いの個性を尊重し合うような風通しの良さが特徴の会社です。

30代前半でマネジメントクラスに上がることが出来るような制度を取り入れてるので、若いうちから活躍出来るのも特徴の一つです。

トヨタグループということもあり、豊田通商では自動車の部品や自動車の輸送に特化した事業を展開しています。

・双日 双日も豊田通商と同じく、自動車事業に力を入れている企業です。

「挑め、何度でも」というキャッチコピーがあるように、若い時からガンガンチャレンジすることを求められるのが特徴で、プライベートも仕事も楽しんでいる人が多く、明るく活発な人が多いと言われています。

「エネルギー事業」「社会事業」「医療事業」「機械事業」といった、多数のインフラ事業を展開しているのが大きな強みです。

【業界研究】総合商社を純利益で比較すると?

また、総合商社の純利益の推移を見ると以下のようになっています。純利益は「企業がどのくらい稼いでいるか」の指標になります。

これを見ると、売上と年収共に圧倒的1位である三菱商事が純利益では常に1位ではない事、そして純利益で比較すると総合商社5社の違いがそこまで大きくないことがわかります。

では、なぜ純利益にはこのような変動が現れるのでしょうか。

そして、売上ランキングと純利益との相関が弱いのでしょうか。

その理由は、各商社が得意としている事業領域が異なることにあります。

例えば、石油に強い商社について考えてみましょう。

石油の価格変動が激しい時、石油を商社が1億円で仕入れたのに5000万円でしか売れなかった。

そんな事がよくあります。そうすると、この商社は5000万の損益を受けます。

このような事が起これば、その年にこの商社の利益は落ちることになります。

このように、商社は得意としている事業領域によってその年の純利益が左右されます。

そのために、このような違いが現れるのですね。

この違いについては以下の記事にて詳しく紹介しています。興味がある方はご一読ください。

総合商社を志望するなら必ずおさえたい! 企業比較の3つのポイント

そこで、ここからは得意としている事業領域がわかるランキングをご紹介します。

【業界研究】総合商社の資源分野ランキング

まず、資源分野と非資源分野にわけてランキング化します。総合商社の就活において、資源と非資源の違いを理解することは大事です。

なぜなら、5大商社の中でも、資源分野と非資源分野にそれぞれどのくらい注力しているかのバランスが異なるからです。

例えば、非資源分野を強みとしている総合商社の面接において「資源に関わる総合商社の仕事に魅力を感じています!」のような発言をしたら、「君には他の総合商社の方が向いていると思うよ」と落とされてしまうかも。

そんなことにならないためにも、どの商社が資源に強いのか、非資源に強いのかは把握しておきましょう。

ここで簡単に資源と非資源を説明します。

「資源分野とは?」

資源分野とは主に石油や石炭などのエネルギー資源や、鉄や金などの金属資源を取扱う分野のことです。

どちらも国の根幹をなす資源であるため、取引額も非常に大きいのが特徴です。

「非資源分野とは?」

非資源分野とは資源分野に含まれない事業を指します。

有名なもので言うと、食料品や機械、住宅、繊維、情報通信事業などがあります。

では、まず資源分野のランキングをみていきましょう。

資源分野のランキングを見る際に気をつけて欲しいポイントは資源は価格の変動が激しいこと。

前述した通り、価格の変動は商社の純利益に影響を与えます。

実際に、資源分野に強みを持つ三井物産、三菱商事が大きな減益となっている2015年。

2015年に資源の急激な値崩れが起きていました。

このように、資源分野に強みを持つ商社は資源の価格変動による影響を強く受けます。

では、実際に商社の資源分野のランキングはどうなっているのでしょうか。

以下、各総合商社の資源分野のランキングです。

(参照:各社IR資料より 2017年度純利益)

1位 三井物産 (3062億円)

2位 三菱商事 (2642億円)

3位 伊藤忠商事 (823億円)

4位 住友商事 (600億円)

5位 豊田通商 (278億円)

6位 双日 (219億円)

7位 丸紅 (133億円)

このランキングを見ると、三井物産と三菱商事が資源分野に強いことがわかります

特に注目すべきは三井物産。

三井物産は売上ランキングでは4位ですが、資源分野のランキングでは1位となっています。

実際に三井物産は資源:非資源のバランスを9:1としています。資源分野におけるシェアは三井物産の強みと言えるでしょう。

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【業界研究】総合商社の非資源分野ランキング

次に非資源分野についてランキング化していきます。

非資源分野を強みとする商社は資源のような大きな価格変動が起こらないため、安定して利益を出せることが強みです。

では、各総合商社の非資源分野のランキングを見ていきましょう。(参照:各社IR資料 2017年度純利益)

1位 伊藤忠商事 (3310億円)

2位 三菱商事 (2964億円)

3位 住友商事 (2485億円)

4位 丸紅 (1980億円)

5位 三井物産 (1176億円)

6位 豊田通商 (1024億円)

7位 双日 (349億円)

非資源分野のランキングでは、伊藤忠商事が1位となりました。

実際に伊藤忠商事は非資源分野の繊維部門に圧倒的強みを持ちます。

特にポールスミスなどのブランドビジネスが強みです。

そして、三菱商事は資源と非資源共に2位という死角のないバランスが強みと言えます。

また、今回強みが見えなかった丸紅と住友商事ですが、丸紅は電力・インフラ事業に住友商事はメディア事業に強みを持ちます。

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住友商事_選考体験記 三菱UFJ銀行_選考体験記(2018年卒_本選考) 味の素_選考体験記 デロイトトーマツコンサルティング_選考体験記(2020卒_本選考) プライスウォーターハウスクーパース(PwC)_選考体験記(2020卒_冬インターン) アクセンチュア_選考体験記(2020卒_本選考)

【業界研究】総合商社の志望動機。内定者の共通点は〇〇だった。

ここまでで、総合商社のビジネスモデル、様々な観点でのランキングを見てきました。

魅力的な企業に入るには、面接官に刺さる志望動機がなければいけません。

志望動機の出来が内定に直結するのです。

ここから、それぞれの企業への志望動機の書き方を例文とともに紹介します。

志望動機を書くにあたって重要なポイントは以下の三つの要素が含まれているかどうかです。 「自分のビジョン」×「過去の経験」×「志望企業にしかない強み」

面接官は、志望動機を聞くことによって、

「目の前にいる志望者が実際に働いているイメージがつくか」

「自社の風土や考え方、育成方針とマッチしているか」

「本当に内定を承諾してくれるのか」

を確認しています。

これらを網羅的にアピールする方法が、「自分のビジョン」×「過去の経験」×「志望企業にしかない強み」を盛り込むことなのです。

実際に、総合商社内定者のesを見てみましょう。

【三菱商事_2020年卒_本選考】

最終的に成し遂げたい夢は「人」が資本である御社においてその「人」が最大限に活躍できるような組織制度や人事制度の開発に取り組むことだ。これまで様々な組織に身を置く中で「個人と組織の関係」について考えた経験から、組織やチームにおいて人事が非常に重要な役割を果たすことを学んだ。私は御社の、世界規模で活躍できる経営人材の育成を掲げている点を魅力に感じており、その根幹部分である人材育成を担う存在になることで御社への貢献と自分の夢の達成を成し遂げたいと考えている。

【三菱商事_2020年卒_本選考】

最初に自分のビジョンを述べ、なぜそう思うのかを過去の経験を踏まえて綴っている。

そして最後に採用競合にはない、「経営人材の育成」という部分と自分のビジョンがマッチしていることを述べている。

【豊田通商_2020年卒_本選考】

多様な人と関わることができるグローバルなフィールドに身を置き、日本と世界の架け橋になることで人々の生活を豊かにすることだ。私は、高校・大学において短期留学を含め複数回の留学を経験し国際交流を活発に行い、異文化理解を深めてきた。〇〇大学においても、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まる中で学生生活を送ってきた。そのような多様な価値観が共存する環境で新しいアイデアが生まれイノベーションが起こると確信している。国内外の様々な業界に携わり、グローバルな環境で人と人・モノ・企業を繋げ、時代やニーズに合わせた新しいビジネスを創出してゆくフィールドがある貴社においてならばそれらが実現できると考え志望する。

【豊田通商_2020年卒_本選考】

こちらも上記と同じような構成になっています。

"国内外の様々な業界に携わり、グローバルな環境で人と人・モノ・企業を繋げ、時代やニーズに合わせた新しいビジネスを創出してゆくフィールドがある貴社においてならばそれらが実現できると考え志望する。"

特にこの部分では、非常に具体的に志望企業の強みを記載することで、志望度が強いことを示すことができています。

このように、総合商社の選考を通過する志望動機には「自分のビジョン」×「過去の経験」×「志望企業にしかない強み」という三つの要素が必要であると考えられます。

難関企業である総合商社。選考突破するために、自分の志望動機を今一度見つめ直してはいかがでしょうか。

【業界研究】資料を使えば総合商社の理解が簡単に!

総合商社をさまざまな観点からランキング化しましたが、いかがだったでしょうか。

総合商社の大まかなランキングや企業比較の仕方がわかったと思います。

さらに、細かい事業領域に分けて企業研究をすれば、各商社の強みとする事業領域がわかると思います。

ぜひ、各社が公開しているIR資料などを読み込み企業研究を進めてください。

しかし、「総合商社の業界研究をしたいけど、OBOG訪問や自己分析に時間を取られて満足にできない、、、」そんな就活生にむけて。

商社の就活に必要な情報を詰め込んだ業界研究資料を、エンカレッジ編集部が総力を上げて作成しました。

無料で見れますので興味のある方はご一読ください。みなさまの満足いく就活を応援しています。

参照資料 ・三井物産株式会社HP ・三菱商事株式会社HP ・伊藤忠商事株式会社HP ・住友商事株式会社HP ・丸紅株式会社HP

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