ARTICLE
記事詳細

インタビュー
2019/03/27

非体育会系である文化系社員から見た総合商社の不思議カルチャー

就活生に圧倒的人気を誇る、総合商社。en-courage.comの読者にも総合商社を志望する方は多いのでは? そこで、en-courage.com編集部では、某総合商社の現役社員ブロガー、えいまさんに「商社のリアル」を全3回シリーズで書いていただくことに。 第3回目となる本記事は、「総合商社の社風」について。ここでしか聞けない「総合商社の社風」をえいまさんに教えていただきます。
非体育会系である文化系社員から見た総合商社の不思議カルチャー

FOLLOW US

InstagramLine

はじめに

商社は「体育会系の社風」というイメージが一般的に強いと思います。そのため、「文化系の私が入社したら辛いかも?」と不安に感じる就活生も多いかもしれません。そこで、私の経験から総合商社の「社風」についてお伝えしたいと思います。

そもそも「社風」とは簡単に言えばその会社が醸し出す雰囲気のことです。もし「社風」があなたに合わないのであれば、最悪退職や休職になる可能性があります。私自身も、実際に「社風」に合わず退職した人達を見ています。

そのため、入社する前に「社風」を見て、自分に合うかどうかを見極めてください。入社後にギャップを感じないためにも、現役商社マンである私なりの視点で総合商社の「社風」に合う人と合わない人についてまとめましたので、これから就職活動を控える学生のみなさんは参考にしていただければと思います。

総合商社の実情、内定をゲットするための選考対策の秘訣など。他では聞けない総合商社のハナシを聞ける!えいまさんのブログはこちらから↓

非体育会系から見た「総合商社の社風のココがヘン!」

(1) 非体育会系の新入社員が、特に壁を感じるポイント

まず、入社直後に非体育会系の新入社員が「壁を感じる」ポイントは、大きく5つあると考えています。その5つとは「上下関係の厳しさ」「精神論・根性論」「独特のノリ」「厳しく叱る風土」「雑務の嵐」の5つです。

◇総合商社は「上下関係」に厳しい

文化系であれば、先輩とも仲良くて、あだ名でも呼べる仲!という場合もありますが、体育会系ではそうはできません。上下関係にかなり厳しいです。この上下関係を作るのは、入社した時の「年次」です。

何年度に入ったかによって、仮にあなたの年齢が先輩社員より上でもそこに「上下関係」が構築されます。年下に対して「~さん」と言わせ、年上に対して「お前」と言う人達も少なくありません。同い年でも呼び捨てなど言語道断という雰囲気です。これがまず初めに立ちはだかる壁と言えます。

◇未だに残る「精神論」や「根性論」

「やればできる!」「とにかくやれ!」と言ったようにとにかく行動しろ!話はそれからだ!と言う教育が行われており、「理由を考えるよりも動け!」と言われて、どうしたらいいかわからず困っている新人をよく見かけます。

ただし、こういった精神論は最近になり減っているように感じます。精神論よりも「どうしたらうまくいくか」に焦点を当てて教育や営業活動をする人が増えてきているためです。精神論を好む先輩社員がいる部署に配属された場合、文化系で論理的な根拠を元に行動したい人には少し苦痛かもしれません。

◇体育会系独特の「ノリ」

非体育会系社員がギャップに感じるポイント3点目は、体育会系独特の「ノリ」でしょう。

文化系でも飲み会やカラオケが大好きな人は問題ありません。しかし、物静かで飲み会のノリについていけない人は大変だと思います。おそらく、最初の歓迎会や入社式でビビること間違いなしです。

そんな私も最初は飲み会の「ノリ」についていけませんでした。なぜなら、「上下関係が厳しいのに、ノリを間違え、後で怒られたくない…」なんて思っていたからです。

◇「叱る」風土

文化系の世界では、ミスをしても誰かに怒られることはなく、むしろ励まされるケースが多いと思います。しかし、商社に入ればちょっとしたミスでも、ものすごく怒る人がたくさんいます。場合によっては人格否定や人生否定までする人達もいます。

◇雑務の嵐

目上の人に対して絶対的なカースト制が構築されており、一番の若手が全ての雑務を行います。例えば、一番の下っ端が飲み会ではお酌し、会計までします。飲み会なんて好きに好きなタイミングでお酒を飲めばいいのに、足りなくなりそうなタイミングでお酌、または注文を促します。

「雑務は全て一番下の人間がやること、」という社風にはとにかく違和感を感じます。その場にいる手の空いているものがやればいいものを、若手にやらせて先輩は煙草を吸いに行きます。若手は仕事を押しつけられるので、ちょっとした雑務で残業時間が伸び、家に帰る時間が遅くなるなんてよくあることです。

入社前と入社後の「社風」に対するイメージの変化

ではここから、私が入社前に対して総合商社に抱いて頂いていたイメージ、そして入社後のギャップについてお伝えします。

(1)入社前のイメージ

多くの就活生の方々と同じで、私も入社前から「体育会系でバリバリ仕事をして、飲み会もして、パワハラが凄まじい」というイメージを持っていました。そのイメージが入社後どう変わったかというと、正直イメージ通りの「体育会系」でした。


(2)体育会系の組織風土が変わったきっかけ

この「体育会系」の組織風土は、入社して2年一切変わりませんでした。しかし、部署の上司が変わって、部署全体の風土も変わったのです。つまり社風や職場の環境は一緒に働く周りの人が体育会系かどうか、各企業の風土や部署やグループ、そして仕事の主導権を握っている先輩社員によっても変わるのです。

私も自分がいた部署が「精神論」から「論理的思考」をベースにした仕事の進め方に大きく変わった経験があります。それは、精神論を振りかざす先輩社員が他の部署に異動した結果、精神論は廃れ、論理的思考や根拠に基づく活動にシフトしたためです。

どちらが良いかどうかは人によると思います。しかし、精神論論者が居なくなってから売上は20%増加しました。総合商社の社風は基本的に「精神論」である可能性は高いですが、人によっても大きく変わる部分です。

しかし「精神論」と「必要な𠮟責」の区別は付けないとなりません。総合商社では、ミスをしたらしこたま怒られますし、怒鳴られることも多くあります。とはいえ、それは1つのミスや怠慢で数億売上を落とす可能性もあるので、怒られて当然のことなのです。

これを体育会系と捉える人もいますが、私もそんな部下がい居たら叱ると思います。ここを吐き違えないようにしないといけません。

総合商社の「社風」に合う人と合わない人の違いは…?

これまで、総合商社の社風や私が経験したエピソードなどをお伝えしました。よく「グローバル」を謳っている総合商社ですが、いわゆる老舗「日本企業」に近いイメージです。では最後に私が思う、総合商社に「合う人」そして「合わない人」の特徴についてお伝えします。

(1)総合商社の「社風」に合致する人のタイプとは?

総合商社に合致するタイプは以下3つのポイントに当てはまる人だと思います。

1...体育会系で育ち、上下関係に不満が無い人
2...ストレス耐性が高い人
3...主体的に様々なことに挑戦したい気持ちが強い人

基本的に体育会系の人は問題ないと思います。文化系の人でも、ストレス耐性があり、主体的に挑戦したい気持ちが強い人は、商社に入ってもギャップを感じにくいでしょう。

(2)総合商社の「社風」に合致しない人のタイプとは?

合致しないタイプは以下3つにどれかしら当てはまる人だと思います。

1...怒られ慣れていない人
2...失敗を恐れる人
3...他力本願で受動的なやる気がない人

怒られ慣れていない人は、入った後かなり苦労します。私も怒られ慣れていなかったので、最初の2年間は地獄のようでした。少しのミスでも怒鳴られる。それによって、失敗を恐れるようになり、負の循環が止まらない…

しかし総合商社は、新入社員にも主体的な行動を求める社風があります。そのため「怒られ慣れていないこと」に加え、「失敗を恐れ、行動できない人」「他力本願で受動的な人」は商社ではやっていけない傾向があるのです。

最初の私は受動的な傾向が強かったですが、主体的で自分から動くように頑張った結果、先輩からも好かれ、パワハラも必然的になくなりました。このように、3点のうち1点でも当てはまると入った後にギャップを強く感じ、苦労されると思います。

今回は、総合商社の「社風」について私の体験談からお伝えしました。就活生の皆さんの就職先選びに少しでもお役に立てれば幸いです。

総合商社の実情、内定をゲットするための選考対策の秘訣など。他では聞けない総合商社のハナシを聞ける!えいまさんのブログはこちらから↓

総合商社の業界研究が15分でできる!業界研究資料はコチラ↓

総合商社各社の違いを知りたい方はこちら↓

en-courageで、納得のいく就活を

en-courageは日本最大のキャリア支援NPO法人です。全国47都道府県72大学で活動しており、2019卒の就活生は16,000人が利用しました。
内定者の先輩があなたのメンターとなり1対1のキャリア面談を受けられるほか、特別な選考対策や企業説明会などのイベントへも参加できます。
en-courageに登録して、メンターのサポートを受けてみませんか?
詳しくはこちら