ー今日はよろしくお願いいたします。今、されている仕事を教えてください。
井上さん(以下、井上):自分は留学と就職浪人をしたので15卒から17卒になり、今は社会人1年目です。
激務と呼ばれる業界に就職しましたが、とてもやりがいを持って、働けています。
ーなるほど、留学と就職浪人で1年ずつ遅れ、内定は17卒の年ですね。今、振り返ると就職浪人をしていたことをどう思いますか。
井上:結果としては良かったと思います。
就職浪人していた1年間で自分を見つめ直すことができたので。
当時の感覚のまま、就職浪人せずに社会に出ていたら、いろんなところで自分の考え方が機会を阻害していただろうとも思います。
ー今は前向きに就職浪人を振り返っているのですね。では当時の井上さんの就活について、教えてください。
井上:僕は1回目の就活を大学3年生の5月から開始しました。
就活開始当初は、明確なキャリア選択の軸のようなものはなく、進めていく中で少しずつ見つければいいと思っていました。
選考に絡むものだと、まず3年生のサマーインターンでは就職先としては超人気企業のインターンに参加しました。
誰もが知っている企業で、当時はインターンも比較的難関だと言われていました。
その後留学が決まり、アメリカの大学へ1年間の留学をしました。
ーその時点で、1年就活を遅らせようと思ったのですか?
井上:そうですね。就職/就活のことを考えながら大学で学ぶのではなく、しっかりと集中して、学習したいという思いがあったので。
ーなるほど、それでは帰国後に就活を開始したわけですね。
井上:はい。普通に学年で数えると4年の8月ということになりますかね。
自分の場合にはまだ3年生の8月でした。
就活を再開し、サマーインターンに参加しようと思ったのですが、8月末だったこともあり、人気企業のサマーインターンは選考が終了していました。
留学もしていたし、本選考でどうにか内定はもらえると思っていたので、結局サマーインターンには参加しませんでした。
ーその後はどのように就活を進めたのですか?
井上:本選考まで、あまり就活らしい就活をしませんでしたね。自分は本選考で受かるという思い込みがありました。
3年の夏には超難関と言われる企業へインターンもしていましたし、就活の選考に対しては全く根拠のない自信を持っていました。
そして人気企業という軸でしか会社を選ばず、選考も10社も受けなかったですね。
ー結果はどうだったのですか?
井上:ある程度のところまでは進みました。ただ結局、内定をもらえたところはありませんでした。
大学に超大手メーカーの2次募集が来ていたのですが、選考で落とされたことを受け入れることができずに無気力になっていたので、就職浪人することになりました。
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ー今振り返って見ると、自身の就活に対しての考え方は甘かったなと思いますか?
井上:かなり甘かったと思いますね。自分を客観視できていなかった。
当時、大学の同期が就活を終えていたので、話を聞いたりもしていたのですが「それで内定が出るんだな」くらいの話しかしていなくて。
商社や大手メーカー、外資系企業などに内定している同期と自分に全く差を感じなかったです。
ーそれで、内定をもらえると思い込んでしまっていたと。
井上:その感覚が甘かったなと思います。
「自分は大丈夫、受かる」そんな感覚がどこかにありましたね。
自分が就職浪人することは、まったく想像していなかった。
そして、後から深く話を聞いて知ったことですが、同期は就活の時期にすごく努力していました。
自己分析をノート10冊以上やっている人や、1つの企業のOB/OG訪問だけで30人以上と会っている人、毎日社会人からフィードバックをもらっていた人。
それほど就活に向き合っている、そんな人ばかりでしたね。それと比べると、自分が就職浪人するのは当たり前に思いました。
ー就職浪人をしてしまった理由は、客観的に振り返れていなかったということにつきますかね?
井上:その通りですね。でもそういう就活生は多いと思います。
留学に行ったから、ビジネスコンテストで入賞したから、難関企業のサマーインターンに参加したから。
そういう理由で就活自体を甘く見ている人が多いと思います。
大学は高校と違って、偏差値という統一の物差しがない。
だからこそ自分自身の立ち位置を客観視することが難しいですよね。
自分自身を客観視できていない状況で就活に臨むと、いい結果が出なくて就職浪人になってしまう方もいると思います。
ーなるほど。客観視が難しい状況だからこそ、慎重に自分を見つめることが重要なのですね。就職浪人をした翌年はどんな就活をしたのですか?
井上:とりあえず、いろんな選考会を受けましたね。何よりも実践で学ぶことが重要だと思ったので。
社会人の方や先輩と話すことで、自分の言葉を客観的に見られる。
相手からどんな風に聞こえるのか、映るのかがとても重要なので。
さらに、自分が何をしたいのかも明確になってくる。
社会人と話していて、働き方や仕事内容に違和感があったら徹底的に言語化していく。
就職活動の対策と言われるものはたくさんあるけど、結局はこの積み重ねでしかないと思います。
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ー就活生に向けて、どう就活を進めるかなどのアドバイスはありますか?
井上:まずは早めに就活を始めてみる。それくらいでいいと思います。
少しずつ、自分が何をしたいのか、何ができるのか、どんな人なのかを言葉にできるようになっていけばいいのかなと思います。
でもそのときに、独りよがりな就活をしないこと。
「自分はこういう人だ」と思うのは自由ですが、周りからはどう見えるのか。
人の役に立つことではじめてビジネスは成立します。今、言葉で表現している自分が、就職して社会や人のためになれるか。
そして、選考を受ける会社の仕事もリンクさせて、そこまで想像できているか。それが重要だと思います。
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自身の就活経験を語ってくれた井上さんに、就職浪人をしないために就活でやってはいけないことをまとめてもらいました。
<1.自分一人で就活を行うな>
就活を一人でしていると、自分自身を客観視することが全くできません。
面接などの選考で、自分の話をする。自分では「伝わっている」「うまく話せたな」そう思っても、本当にそれは伝わっているのでしょうか。
それを誰かにみてもらって、「ここがわからなかった」などと客観的に指摘をしてもらう。それをするだけでも、就活の進捗には大きく差が出ると思います。
話をするのが苦手な人、自分をさらけ出すのが苦手な人もいると思います。
でも、誰でもいいから、話せる人を見つける。それは親でも、サークルの先輩でもいい。特に就活浪人した先輩がいたら、参考になると思います。就活経験が豊富ですからね(笑)
<2.自己分析を怠るな>
企業理解ばかりに力を入れてしまって、自己理解をおろそかにしてしまう人が多いように思います。
自分がやる気を感じるのはいつなのか、どういう人と一緒にいたら幸せなのかを理解せずに、ただ年収や知名度で企業を選ぶと、将来的にミスマッチが起こってしまいます。
そうならないために、1人でもいいし、誰かに手伝ってもらうのでもいいので、自己分析をしっかり行っておきましょう。
<3.解禁に合わせて就活を始めるな>
「就活は早く始めろ」というのは当たり前になってきていますので、今更かもしれませんが。
ただ、就活を遅く始めると、本当に苦労すると思います。サマーインターンの時期から就活をしている学生と、解禁から就活を始めた学生では、例えば「面接の経験回数」で言えば、10回、20回と言う差があります。
そして面接を経験する中で「こうした改善をしよう」と就活や自分について向き合って考える時間もそれだけ多くなります。
解禁のタイミングで、就活について何十時間、何百時間も考えた人と、初めましての人では、それだけ差がついているのは当たり前ですよね。
<4.資格の勉強に時間を使いすぎるな>
これも賛否両論だと思いますが、個人的には資格「自体」はあまり就活には役立たないと思います。
強い信念を持って難関資格を取得している人はともかく「就活に有利そうだから取っておこう」といった付け焼き刃はあまり意味がありません。
「学生時代に取った資格は今の仕事に役立っていますか?」と聞いてみたら分かると思います。
また、その会社で本当に必要な資格があるなら、会社が資格取得の支援をしてくれる。
じゃあ、選考時点では資格の有無よりもその人の経験や価値観といった基準で採用を決めようというのが人事側の視点ではないでしょうか。
取得してもそれほど有利にならない、就職した会社で使えない、そんな資格を取るぐらいなら、インターン/選考に参加するなど、就活のフローの経験を積んだ方が良いですね。
<5.一般選考だけではなく「内定直結」の就活も>
就活においては、「内定直結系」と呼ばれるイベントがあり、そこで認められさえすれば、比較的短いフローで内定を獲得できます。こういったイベントを探して、ぜひ参加をして欲しいです。
内定を持っていることでどれだけ気持ちが楽か。内定を持っていれば、他企業の選考でもある程度証明になります。
また、内定先とのやり取りを通じて、自分が何故必要とされているか、何を期待して採用されているかが明確になるでしょう、そうした観点からも、自分自身の強みを客観視することもできます。
<6.いきなり大本命企業の選考を受けるな>
これはかなり危険です。
自分はイケてる経験を持っている、良い大学にいる、だから絶対にいい企業に入れるだろう。
そんな認識を持っている学生は危険です。就職浪人予備軍です。(笑)
就活は非常に変数が多いと思います。
イケてる経験を持っていても、それを伝えられなければ意味がなかったり。
ある企業には評価される経験も、別の企業には評価されなかったり。
これまでもお話ししてきましたが、自分をきちんと客観視して、選考のやり方を学んで、ということは非常に重要。
その経験を積むためにも、本命企業以外の選考を受けていくということは非常に重要です。
<7.選考を受ける企業の数を少なくするな、難関企業ばかりを受けるな>
まさに、就職浪人した経験からです(笑)
選考にはお金も体力も使うので、受ける企業はなるべく減らす学生が多いと思います。
もちろん、受かっても絶対行かないと思う企業を受ける必要はないですが、少しでも行きたいと思う企業があったら受けるのがいいと思います。
特に一番志望している業界や会社が、とても人気の場合には視野を広げておいた方がいいですね。
例えば、総合商社でしかできない仕事は多分ないので、どの部分に惹かれているのかを明らかにできれば、視野は一気に広がる。もちろん給料やブランドだったら、ダメですけどね(笑)
<8.選考に落ちた企業に「見る目がなかった」と考えるな>
これは単純にもったいないですね。
「企業の見る目がなかった」と考えてしまうと、自分が選考において、どういう部分がダメだったのかと振り返る機会を失ってしまいます。
「自分は優秀だ」と何となく思っている学生ほど、これをしてしまうかもしれません。
しかし選考に落ちたということは、自分には見えていない何かが、相手には見えている可能性が高いです。
自分が理解できていないことに対して、考え抜けるかどうか。それは仕事でも重要だと思います。
就活は、そうしたことを学ぶ良い機会でもあると思います。
<9.合同説明会に「とりあえず」行くな>
これは全く意味がありません。
「たくさん企業がいるから、視野を広げるために全く知らない会社の説明を聞こう」というように、目的があっていくのであれば良いと思いますが。
特に合同説明会というイベントは、多くの場合は簡単な企業説明だけがされていますよね。
詳細な働き方が見えるわけでもなければ、社員の方と話す時間も質疑応答くらいでそれほど多くない。
業界や会社のことが知りたければ、IRやアニュアルレポートを見ればいい。
社員の方とOB/OG訪問で直接話せばいい。そのほうが得るものは大きいでしょう。
ぜひ、就活生には有意義な活動を選択してほしいです。
ー井上さん、本日はありがとうございました。
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いかがでしたでしょうか。本記事では、就職浪人を経験した就活生に就活でのNG失敗談を語っていただきました。
井上さんによると、「一人で就活する事は非常に危険」とのこと。
常に自分を客観視し、目的を持って選考対策するべきと述べています。
しかし、気軽に就活に関する相談をする人を見つけるのはむずかしいですよね。
また、就活では「業界に関する知識」や「企業に合わせた選考対策」が必要になってきます。
そのため、業界・選考の情報をたくさん持っている人はそれだけで有利なのです。
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