そもそも他己分析の目的とは?
他己分析の目的は、大きく分けて次の3つになります。
①主観的になりやすい自己分析を補完する 就活では志望企業の選択や自己PRの際に自分について正しく把握することが必要です。
自分自身のことが的確に把握できないまま就活をスタートすると、志望企業とのミスマッチ、自己PRの失敗に繋がります。
そのために行う自己分析ですが、自分の欠点をできるだけ見つけたくないという思いが潜在するため主観的になりがち。
しかし他己分析では客観的なデータが得られるため、短所にしても長所にしても信ぴょう性があり、説得力が高まります。
②自分が気づいていない短所や長所、第一印象を知る 第三者の評価により、自分では気づいていない自分の長所や短所などが分かります。
志望企業の面接で初対面の面接官に良い印象を持ってもらうには、あなた自身が気づいていない欠点などを知っておき、企業の面接までに直しておくことが必要。
そのためにも他己分析は重要です。
③自己分析とギャップがあるか確認する 自己分析の結果が他己分析の結果とほぼ同じであれば問題ありませんが、認識にギャップが発生することも。
その際に問題となるのは、自分で過大評価している場合です。
自己分析で強みと思っていたことが、実は周りからは評価されないこともあります。
つまり、他己分析を行っていないと、自己PRできる部分と企業の人事担当者のあなたに対する評価が一致しないという可能性も。
もし自分で強みと思っていたことが人から評価されていなければ、志望企業の面接までに改善する必要があります。
逆に自分で弱みと思っていたことが人から見ると強みだった場合はしっかり企業に自己PRしましょう。
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他己分析のメリットとは?
他己分析を行うと就活にどう役立つのかという観点で他己分析のメリットを解説します。
① 自分の知らない強み(長所)を教えてもらうことで自信が生まれる 就活はだれでも不安や迷いが生じますが、他己分析により自分では気づいていない強み(長所)を知ることで就活に前向きに取り組めます。
自分の考えだけではなく、自分以外の他人からの評価をもらうことで自信につながると、志望企業の面接でも堂々と自己PRできるでしょう。
他己分析により自己を深く知ると、最初に感じていた不安や迷いも解消されるはずです。
② 企業側の目線にも立てる 他己分析は第三者の目線から見た自己と向き合いますが、面接であなたを評価する企業の面接官も第三者です。
つまり、他己分析をすることで自分自身を客観的に捉えられるため、第三者である企業側の目線も意識して就活を有利に進められます。
③ 志望企業の面接対策に活かせる 他己分析では、内面だけでなく、外見や仕草、癖などについても聞き取りができます。
改善すべき内面を指摘されてもすぐに変えるのは難しいですが、身だしなみなどの外見は志望企業の面接までに見直すことは可能。
改善すれば面接での好印象につながります。
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他己分析のやり方とは?
では、具体的な他己分析の手順を解説します。
① さまざまなタイプの人に自分に関しての質問への回答を依頼 他己分析で依頼する人数は10人以上がおすすめです。
回答が偏らないように、年齢・立場・自分との関係性などからいろいろなタイプの人に話を聞くことがポイント。
まずは、一緒に就職活動をしている友だちとお互いに意見交換することをおすすめします。
また、面識が浅い人の場合、頼みにくいかもしれませんが、第一印象のイメージなどを聞き取るには最適な相手なので、ぜひお願いしてみしょう。
質問に対する答えの収集方法は、直接対面、またはメールやアンケート用紙などで答えてもらいます。
② 質問シートの作成 質問の回答を依頼する人が決まったら、質問シートを作成します。
他己分析ではどのような質問をしたらよいかについて、次の章で詳しく解説します。
③ いただいた意見を自己分析の結果と照合 さまざまな方から回答をいただいたら、自己分析の結果と照合してみましょう。
両者が一致していれば、自信を持って自分の強みや長所としてアピールできます。
エピソードなどを加えて、自己PR文を考えていきましょう。
しかし自分で考えていた長所や強みが他己分析の内容と大きくかけ離れている場合は、そのような結果になった理由を把握し、改善していくことが必要です。
ギャップを受け入れることで、自分とより客観的に向き合えるでしょう。
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他己分析で聞いておくべき質問とは?
漠然とした質問では相手の方も答えにくいので、できるだけ具体的な質問項目を考えましょう。
以下に質問例を10個挙げましたので参考にしてください。
質問例文① 強み(長所)と思うところはどこ? 自分が知らなかった長所を知ることで、エントリーシートや面接でアピールポイントが増えます。
また面接で「あなたはどういう評価を周囲から受けているか?」と聞かれた際の、回答材料になります。
質問例文② 弱み(短所)と思うところはどこ? 短所を知ることで改善策を考えられます。
志望企業の面接で短所について聞かれた際にも短所の克服のためにどう取り組んでいるか答えられます。
質問例文③ 第一印象はどうだったか? 初対面の面接官にどんな印象を与えるのかが分かります。
第一印象が良くない場合、印象を改善する努力をしましょう。
質問例文④ 現在の印象は? 最初の印象から変化があったかどうかを聞きます。
変化の良し悪しに拘わらず今の印象も忘れずにヒアリングしましょう。
質問例文⑤ 改善してほしいところはあるか? 直してほしいと感じる部分は短所や弱みに繋がります。
要望をもとに短所や弱みの改善策を考えましょう。
質問例文⑥ 友達の中でどのような存在か? 企業は友達の中での存在を知ることで、会社に置き換えて考えようとします。
質問例文⑦ 印象に残っている出来事はあるか? あなたの対応の良さが表れたようなエピソードを教えてもらうと自己PR作りに役立ちます。
志望企業の面接でも役立つでしょう。
質問例文⑧ どんな仕事に向いてそうか? 業界や職種選びで役立つアドバイスです。
企業側としても参考になるでしょう。
質問例文⑨ 集団での役割はどうか? グループの中でどんな役割を担うことが多いかを知ることは職業選びにも役立ちますし、良い面であれば企業にもアピールできます。
質問例文⑩ 困難をどう乗り越えるか? 困難に立ち向かう場面でどう対応するかは企業も知りたい部分です。
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他己分析で最も重要な”答え方”のポイント
他己分析を初めて頼まれると、「受けなければいけないのか」「どう答えたらいいのか」と悩む人もいるでしょう。
最後に、答える側に立って、対応の仕方、受け答えのポイントなどをお伝えします。
1.他己分析を頼まれたら受けるのが基本 他己分析してもらう相手はだれでもよいのではなく、しっかりと分析してくれる相手を選んでいます。
つまりその人から信頼されているわけですから、依頼されたら快く承諾しましょう。
ただし、仲があまり良くない人の場合は断っても構いません。
他己分析は相手のことをよく知らなければ答えるのは難しいからです。
2.仲の良い友人を分析するときは馴れ合いで終わらせない その人の日頃の様子をよく知っているのは、学生生活を共に過ごしている友人ですが、友人との他己分析はどうしても馴れ合いで終わるケースが多いようです。
しかし、親しい友人だからこそ、相手の就活がスムーズに進むようにしっかりと対応してあげたいもの。
依頼する方も質問リストについてきちんと説明し、答える側もより良い分析結果を出してあげるために、質問のひとつひとつに真剣に答えましょう。
3.根拠となるエピソードも加える 相手の強み(長所)などについて答える時は、具体的なエピソードも伝えると相手に伝わりやすいでしょう。
例えば、「協調性がある」と伝えたいなら、「どんな時にそう感じたのか」を教えてあげると丁寧であり、きちんと分析していることを分かってもらえます。
特に、短所について答える時はエピソードを話すことで相手も納得できるでしょう。
4.嘘はNG 答える時は嘘は言わないこと。
嘘が入ると、正確に他己分析できなくなります。
相手の短所などは言いにくいものですが、その人のためになるのですから真実を伝えましょう。
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