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2019/06/21

「人材企業=飛び込み営業」は本当?入社1年目の社員に聞いて見た

企業HPや口コミサイトに乗っている情報は真実なのか。HPにはかっこいい言葉が並べられ、真実かどうかがわからない。口コミサイトには、有象無象の情報が並べられ、どれが本当かわからない。そんな悩みを解決すべく立ち上がった本シリーズ。 実際に入社した社会人にインタビューし、仕事や企業のリアルをお伝えしていきます。 今回は、大手人材企業に19卒、現在1年目社員のTさんに、インタビューしました。 大手人材企業は、本当に人に寄り添える仕事ができるのか、1年目はどんな仕事をするのか、リアルに迫りました。
「人材企業=飛び込み営業」は本当?入社1年目の社員に聞いて見た

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大手人材企業1年目社員の志望動機とは

ーー本日はよろしくお願いします。今回は大手人材企業に入社されたAさんに、新入社員のリアルというテーマで、お話を聞いていこうと思います。よろしくお願いします。

Tさん:よろしくお願いします。

ーーそもそも、Tさんは大手人材企業に入社されたのですか?

Tさん:今の会社を志望していた理由は大きく三つあります。
まず一つ目は、「社会や個人に対して大きな影響を与え、社会貢献ができるか」ということです。


もともと、発展途上国の教育支援への興味があり、ボランティアや学部での研究などを行なっていました。
活動を通して、自分は「他人の人生に関わりたい」、「人生における負を解決し、プラスにしたい」と思っていることに気がつきました。


しかし、教育に携わっているにもかかわらず、学校教育の先にある社会のことを全く知りませんでした。


発展途上国の子供たちって、生まれた環境が要因で、教育を受けられなかったり、やりたいことができなかったりするわけです。

もちろんそれはその国の文化で、その子たちが不幸であると言いたいわけではありません。

しかし、選択肢が多い中で自分で意思決定したわけではなく、無条件で、その環境にいなくてはならないということに違和感を感じました。

こういった、環境など外部の要因で、負が生じているということを解決したいと思うようになりました。


2つ目は「日頃の業務にやりがいを感じることができるか」という点です。

自分は、目標があればなんでもやれるのではなく、その過程が大事というタイプなんです。
それぞれの仕事に意味はあると思いますが、それぞれのやりがいはあると思います。

しかし、自分は全ての仕事にやりがいを感じられそうにありませんでした。
必死に考えた結果、自分にとってやりがいを感じられそうなのは、「顧客と対面で話すことができる」仕事でした。

もともと人と話すことが好きだったのはあるのですが、顧客のリアクションを目の前で見ることができるので、責任感が感じられたり、影響を与えている感覚が感じられそうでした。

そのため、営業職などといった顧客と直接コミュニケーションを取れる仕事を中心的に探していました。

3つ目は、「個を生かす文化があるか」という点です。
自分の元々の性格で、前に出て行きたいという欲求が強くて。(笑)

組織のために自分の意見を消さなくてはいけない、理不尽な伝統で自分の意見を言えないといったことはどうしても避けたかったんです。

もちろん、わがままを言いたいという訳ではありません。正しい意見は、年齢や伝統に関係なく、発信できるという環境が自分に合っていると思っていました。

そのため、1年目でも意見を言うことができるかどうか、年功序列制度がきつくないかなどは見ていました。

ーーそういった条件の中、なぜ今の会社に決めたのですか?

Tさん:そもそも初めから、人材業界に絞っていたので、自分が見ている企業はほぼ上記の条件に当てはまっていました。

その中でも今の会社に決めたのは、「利己的にも利他的にも働ける会社」だと感じたからです。

利他的な部分からお話しすると、「顧客志向」という行動指針が体現されていると言う感覚がありました。
行動指針を掲げる会社はごまんとありますが、形式だけというのがほとんどで、社員にまで浸透している会社は多くはないと思います。

しかし、弊社社員にOB訪問やリクルーター面談などで、仕事に関する話や、将来の目標を語ってもらったときに「顧客のために行動する」と話す人が多く、非常に共感できました。

また、営業の目標指標にも、顧客の満足度を図る指標が含まれているなど、会社全体として顧客志向を達成する意欲が見られました。

利己の部分を話すと、自分のやりたいことのために会社を使うことができると言う感覚がありました。

自分が挑戦したければ、グループ会社である他のサービス会社や外資系の企業に移動することができます。

また、一般的な会社、特に大手企業では、上司から任された数値目標を達成することのみが評価の対象になると思います。
しかし、弊社では自分で設定したこだわりのある目標までも評価対象になります。

自分のこだわりを前面に出し、挑戦し続けることができる会社は他にないと思い、意思決定しました。

入社1年目の社員に聞いた「入社前後のギャップ」

ーー実際に入社して見て、ギャップはありましたか?

Tさん:正直なところ、大きなギャップはなかったです。
と言うのも、入社前にリクルーターや2〜30人の社員と話す機会をいただき、気になる部分を解消し、働くイメージを具体的にすることができていました。

なので、先ほどお話しした、会社に求めていることに関しては、入社しても違和感はありませんでした。


とはいえ、そこまで時間をかけても埋められないギャップはありました。

ーー約30人と話しても埋められなかったギャップ。

Tさん:はい。大きく4つほどあります。

1つ目「配属先」です。

入社前は、顧客と直接関わりたいと考えていたので、営業を希望していました。入社後に、配属希望調査を取られた時も、そのように希望しました。

会社としても、ほとんどの新卒が営業に配属されるので、自分はきっと営業で働くと思っていたのですが、蓋を開けてみると採用人事への配属でした(笑)

やはり、大手企業で多くの人数を採用しているということもあり、配属のリスクはあります。
その年の事業戦略によって部署の人数なども変わるので、自分の希望通りに行かないことも多いです。

職種が企業を選ぶ軸になっている場合は、配属リスクがないか、他の職種に配属になっても、働きたいと思えるのか、という観点は意識して置いた方がいいと思います。

2つ目は、「大手とはいえ、待っていたら何も得られない」ことです。

大手といえば、しっかり研修があり、丁寧に一から教えてもらえるというイメージがあると思います。

もちろん、2ヶ月間を通して研修があり、社会人としてのマナーや会社の決まり、業務内容まで教えてもらえます。

しかし、「与えてもらう」という考えでは、実際の業務で成果を残すことができません。

例えば、リクルーターとして就活生と面談を行う時、自社の魅力づけをしなくてはなりません。
上司からの指示は、「就活生のサポートをすること」ですので、言われたことだけをやっている様では、就活生の相談に乗って終わりです。

しかし、これでは就活生は自社の魅力に感じにくく、「採用」という私のミッションを達成することはできません。

そのために、先輩社員に面談の方法のアドバイスをもらったり、会社のことを深く理解するために勉強をする必要があります。

先輩は忙しそうで、「自分なんかが聞いたら迷惑かもしれない」と思うこともありますが、成果を残すためには必要なことなので、積極的に行動することが必要です。

人材業界全ての会社に当てはまるかどうかはわかりませんが、少なくとも弊社は「大手に入って会社に守ってもらいたい」「大手に入って丁寧に教えてもらいたい」と考えている就活生には、合わない環境かもしれません。

3つ目は、「社会貢献性を感じるのが難しい」ということです。

「1年目の2ヶ月で何ができるんだ」と言われればそこまでですが、社会貢献への意欲が強かったこともあり、ギャップを感じました。

今の社会にないサービスを作り、社会の負を解決していく姿勢は見えます。その流れを身近でみることができるので、会社として、社会貢献をしている感覚はあります。

しかし、自分の業務は、資料作成や検定の受験、テレアポなどの細かい仕事が多く、自分の手で社会貢献してる感覚は正直ありません。

そのため、入社すぐに自分の手で社会に影響を与えたいと考えている就活生はギャップを感じるかもしれません。


最後に同期に聞いた話なのですが、「予想以上に数字を追わなくてはならない」ことに戸惑っている人も多いそうです。

人材業界を志望する就活生には「人の役に立ちたい」「人のキャリアをサポートしたい」という方も多いと思います。

そのため、人材業界は、人に親身になって相談に乗るイメージが強いのではないでしょうか。

もちろん、そういった職種もありますが、会社として利益を伸ばすために数値を達成することは最低条件です。

その最低条件のハードルが高くギャップを感じる同期も少なくありません。

実際に研修中には、「私たちはボランティアをやっているのではありません。ビジネスをやっているという意識を持ちましょう」といったことも伝えられました。

人材業界を目指す就活生は、実際の業務内容に関してしっかり理解を深めておく方が良いかもしれません。

▼人材業界に興味を持った方はこちら

大手人材企業、新入社員が業務を始めるのはいつ?

ーー営業に配属された方には、ギャップを感じている方も多そうですね。
Tさんは、新卒採用人事に配属されたそうですが、入社後2ヶ月間でどの様な仕事をされているのですか?


Tさん:月ごとの概要を先にお話しすると、4月はインプット、5月はインプットとOJT、6月は実際の業務という感じです。

時系列に沿って具体的にお話ししますね。

4月
4月は新卒全員での研修、合宿があり、中旬に配属先が決定します。
配属が決定した後は、配属先での研修が行われます。

新卒全員での研修では、社長の話や会社の行動指針、ビジョンについての話を受けます。
会社が目指している方向や、社長の思いなどが語られ、自分はなんのために目の前の仕事をするのかを認識する場となりました。

その後、地方の施設に泊まり込みで、合宿形式で研修を受けます。

合宿では、とにかく自分と向き合う時間が多かったです。グループワークを通して、自分は将来何がしたいのか、どうなりたいのか、弱みは何か、というテーマについて話し合っていました。

グループのメンバーとは、相互に理解することができ、仲を深めることができました。また、常に「自分はどう思うのか」を考え続けるので、就活の時以上の自己分析になりました。

この時の、自分と向き合った経験は、日常の業務に繋がっています。
日頃から、「なぜこの業務をやるのか」「自分のやりたいこととどのように結びついているのか」を意識することができ、納得感を持って仕事に取り組めています。

配属後の研修では、事業理解、職種理解、業界理解をするための研修が行われます。

4月はほぼインプットばかりの月でした。

5月
5月の業務内容は、配属部署によって本当に違います。

営業に配属された同期は、ひたすらテレアポ研修をしていました。
中には、実際にクライアントのところへ商談をしにいく人もいるようで、徐々に実務に入っていく時期だったと思います。

私自身は、採用人事として必要なスキルを身につけるために、検定などを受けていました。法律や面談のためのスキルなど、学生時代には学ばなかった実務のための検定を受けることが多いです。

営業とは違い、私の場合は5月もインプットが多い時期でした。


6月
6月はどの部署も業務を開始していました。
営業部では、先輩の営業に同行したり、求職者の相談に乗るなどのサポートを行ったりしていました。

採用人事では、内定者研修の運営や内定式後の懇親会の企画・運営といった、20卒で採用された就活生のフォロー。インターンシップの企画・運営や外部イベントへの参加といった、21卒採用イベントに関わる業務などをしています。


ーー3ヶ月目でようやく業務を開始されるのですね。研修中一番印象に残っていることはありますか?


Tさん:「自分たちがやっているのは、ボランティアじゃなくビジネスで、
自分たちのサービスを継続させるには、利益を生まなくてはならない。」という言葉です。

学生気分のままで、社会やビジネスを理解していなかった自分には刺さる言葉でした。

人材業界を志望する方には、本当に人に寄り添いたいという思いが強い方も多いと思います。
例えば、リクルーターは自分たちの事業を伸ばしてくれる、優秀な学生を採用できるように作られた制度です。

そのため、欲しい学生がいたら競合他社よりも魅力づけし、自社に入社したいと思ってもらわなくてはいけません。

ただ寄り添って話を聞いてあげるだけでは、ビジネスにならないのです。

とはいえ、勘違いして欲しくないのは、「人事は嘘をついている訳ではない」ということです。
私自身、学生時代に就職支援活動をしていたこともあり、就活生には弊社に入社しなくても活躍して欲しいと思っています。そのため、リクルーターとして面談する時は常に葛藤していますし、これからもし続けると思います。

就活生には、一つの情報源で決めるのではなく、様々なところから情報を入手し、情報を精査し、自分で意思決定して欲しいと思います。



ーー研修の中で、社会人としての意識がどんどん芽生えていくとともに、ギャップや社会の厳しさを感じられたのですね。
今後はどのような業務をされるのでしょうか。



Tさん:今後は、採用人事として、引き続き20卒内定者のフォローや研修。21卒の採用などをおこなっていきます。

入社当初希望していた、営業部とは違う仕事になりますが、就活生に対して全力のサポートができることを誇りに思っています。

仕事自体は慣れないことも多く大変ですが、頑張っていきたいです。


ーー仕事に対して前向きなTさん。入社前に考え抜いた結果かもしれませんね。
皆さんも、Tさんの話を企業選びの参考にして見てください。

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