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OB訪問(OG訪問)のやり方を解説!目的や質問集、マナーまで

自分が志望する業界や業種で実際に働く先輩を訪ね、生の声を聞けるOB訪問。OB訪問は、貴重な企業研究のひとつですが、初対面の社会人と会うことはハードルが高いと感じる就活生も多いでしょう。そこで、OB訪問の際に注意するべきマナー、注意点などをご紹介します。

OB訪問(OG訪問)とは?その目的と実践手順やマナーを紹介

OB訪問とは、自分が興味のある業界や企業で勤める社会人に、直接話を聞くことです。

リクナビの調査によれば、2017年卒の内定者の23.7%がOB訪問を実施しており、そのうち97.5%が「実施して良かった」と回答をしています。

実際に企業で働いている社会人に話を聞くことで、「企業内部のリアルな雰囲気」「非常に具体的な仕事内容」など、ネットやクチコミでは知り得ない情報を獲得することができます。

非常にメリットの多いOB訪問ですが、OBの見つけ方やマナー、質問内容など考えるべきことや知っておくべきことが多いのも事実です。

そこで今回の記事では、 ・OB訪問の目的

・OB訪問のマナー

・質問内容の例文

・OB訪問の手順

などをご紹介します。

ぜひ参考にして、OB訪問に活用してみてくださいね。

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【選考に有利になるの?】そもそもOB訪問を行う目的とは?

そもそもOB訪問は何のためにやるのか。

目的を把握せず無闇に動くと、マイナス評価につながってしまう可能性も。

しっかり把握しておきましょう。

OB訪問の目的は、大きく三つあるといえます。

OB訪問の目的①:志望動機をより強固にする 志望動機で、「社風」や「キャリアプラン」を述べる人は多いのではないでしょうか。

OB訪問をすることで、あなたが思い描いている「社風」や「キャリアプラン」をより鮮明にすることができ、説得力のある志望動機にする子ができます。

「社風」 実際に何人かの社員に会うことで、自分の感じる社員の雰囲気や、ネットには載ってないリアルを聞くことができます。

自分で感じたものや実際に聞いたものは、1次情報なので説得力を強くすることができるのです。

「キャリアプラン」 OB訪問で、志望企業で実際に働いている社員に話を聞くことで、自分の思い描いているキャリアプランが実現可能なのかを確かめることができます。

ロールモデルが存在するのか、自分の理想のキャリアプランを歩んでいる人に、どうなればそうなれるのかを聞くことで、志望動機に反映させることができます。

OB訪問の目的②:選考につながる可能性がある

実際に、選考としてOB訪問を実施している企業も多いです。

また、正式なフローとして実施していなくても、現場社員から採用担当者に噂が流れる可能性は比重に高いです。

そのため、自分の志望度をアピールする場としても使うことができます。

自分が受ける企業について調べれておきましょう。

OB訪問の目的③:社会人慣れ 面接対策は万全でも、緊張して話せない人もいます。

また自分では魅力的と思っているガクチカも、社会人からするとそうでないパターンも多いです。

社会人と話すことに慣れることで、社会人に刺さるガクチカを学ぶことができたり、面接で辺に緊張しなくなるのでおすすめです。

OB訪問はいつから始めればいいのか

OB訪問は何月に実施すると決まっているわけではありません。

就活が始まってしまうと、エントリーシート作成や説明会参加などで忙しくなってくるので、時間があるうちにOB訪問を実施するのがおすすめです。

多くの学生は、本格的に本選考が始まる3ヶ月前から始めるようです。

企業によって本選考が始まる時期が異なりますが、おおよその目安は以下の通りだと言えます。

・日系企業:本選考開始時期4年生6月→OB訪問開始の目安4年生3月 ・ベンチャー企業:本選考開始時期3年生10月→OB訪問開始の目安3年生7月 ・外資系企業:本選考開始時期3年生6月→OB訪問開始の目安2年生3月

特に日系企業の選考が本格化する3ヶ月前はOB訪問を行う学生が急増する時期です。

OBの時間も限られていますので、自分の会いたいOBに会えない可能性が非常に高くなりますし、会えるOBの数も限られてしまいます。

OB訪問のピークより前に計画的にアポイントをとることをお勧めします。

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OB訪問のやり方【積極的に社会人の話を聞こう!】

どのようにOB訪問をやっていくのか、訪問の手順をご紹介します。

この手順に沿って説明していくので、参考にしてください。

1.OB・OGを見つける     ↓ 2.OB訪問を依頼する     ↓ 3.訪問準備をする     ↓ 4.実際に会う     ↓ 5.お礼の連絡をする

「1.OB・OGを見つける」 OBを見つける代表的な方法は、「大学の就職支援課に相談する」「サークルや学部の先輩に相談する」などが挙げられます。

しかし、なかなか自分の知り合いの中に自分の会いたいOBがいないと言うことも多いのではないでしょうか。

そういった時には、就職支援団体などのコミュニティに参加したり、OB訪問アプリを活用するのがお勧めです。

就職支援団体などのコミュニティには、数多くの業界・企業に就職した卒業生が存在するので普段関わることが難しい業界や企業のOBと比較的繋がりやすいと言えます。

積極的に活用してみましょう。

「2.OB訪問を依頼する」 依頼するOBや紹介のされ方によって、依頼の方法は異なります。

特に、企業に向けて正式に依頼する場合や就職支援課などを通す際は、依頼メールを送る場合があります。

マナーを把握し、OBが快く訪問を受けたいと思えるようにしましょう。

「3.訪問準備をする」 多くの場合、1人のOBに話を聞くことができるのは一度きり。

「あの質問をしておけばよかった」「聞きたいことが聞けなかった」とならないようにしっかり準備をしておく必要があります。

・OB訪問の目的な何か ・どういったことを知りたいのか ・具体的にどういった質問をするのか

など、当日の時間を有意義に過ごせるように準備しましょう。

「4.実際に会う」 カフェやオフィス、オンラインツールを用いて行われることが多いです。

特に、直接会う場合は遅刻しないように、会場までの経路や所要時間などを把握し、余裕を持って会場に向かえるようにしましょう。

「5.お礼の連絡をする」 時間を割いてもらったOBに対してお礼は必須です。

メールやチャットにて、 ・OB訪問を受け入れていただいたことに関するお礼 ・どんな学びを得ることができたのか などを送ることをお勧めします。

OB訪問を依頼するメールのマナー

ではまずOB訪問を行う際の依頼メールについて解説します。

本段落では依頼メールを企業に送る際のメールの書き方とマナーを例文と共に紹介します。

・OB訪問を依頼するメール例文 件名:【OB訪問のお願い 〇○大学 佐藤健一】

△△株式会社△△部  △△様

突然のメールで失礼いたします。

○〇大学○〇部に在籍しております佐藤健一と申します。

私は現在、就職活動を行っており、この業界で確固とした地位を築かれた貴社に大変興味を持たせて抱いております。

このたび、大学の就職課でOB名簿に記載され△△様の連絡先を紹介してもらい、連絡させていただきました。

そこで、業務内容や会社の雰囲気、△△様のお仕事などについてお聞きしたいため、ぜひ一度お話を伺えればと願い、メールを差し上げた次第です。

ご多忙とは存じますが、もし△△様がOB訪問をお受けいただけるのでしたら、 △△様のご都合に極力合わせますので、ご都合の良い日時と場所をご指定下さいますようお願いいたします。

大変恐縮ですが、ご一考いただけますと幸甚です。 何とぞ宜しくお願いいたします。

署名

OB訪問を依頼する際のポイント! 件名:「OB訪問のお願い」だけでも良いですが、「大学名+名前」を添えるとより丁寧です。

宛先:企業名、部署名、名前を記載 経緯と目的:実際の経緯や紹介者の名前など。OB訪問の目的

依頼:「話を聞きたいので検討してほしい」、「日時の指定」という2つの依頼 署名:本文の最初に記載した大学名と自分の名前

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OB訪問当日に気を付けるべき4つのマナー【服装・時間・名刺・メモ】

ここでは、就活生がOB訪問当日に気をつけるべきマナー、ビジネスの基本としてのポイントなどについてまとめましたので、しっかりと実践してください。

・服装 OB訪問では、スーツスタイルが無難です。

訪問の際に、他の社員を紹介してくれたり、社内を案内してくれたりする場合もあります。

そんな時にどんな社会人にも失礼がないスーツを着用していれば慌てる心配がありません。

OBの方から、「カジュアルな服装でいいですよ」と指定された場合は私服でも良いですが、ラフすぎないように、オフィススタイルの服を着用するのがマナーです。

・遅刻厳禁 OB訪問は、前提として遅刻厳禁です。集合場所には10分前に到着するのがマナーです。

当然のことですが、遅刻をするとかなり悪い印象を与えてしまいます。

忙しい中、スケジュールを調整してくれた先輩に対し、遅刻は非常に無礼なこと。

事前に集合場所と時間を入念に確認し、絶対に遅れないようにしましょう。

万が一遅れそうな場合には、速やかに連絡を入れ、謝罪するのが賢明です。

・名刺を受け取るときのマナー OB訪問時に、OBが名刺を下さる場合があります。

名刺を受け取るときは、両手で胸の高さで受け取ること、受け取ったら、すぐにしまうのではなく、名前の面を上にして机の上の自分から見て左側に置くことが正しいマナーです。

ビジネスマンにとって顔そのものである名刺をぞんざいに扱っては失礼というもの。

学生がやりがちなミスは、受け取った後すぐに名刺を財布や名刺入れにしまってしまうことです。

・メモを取る OB訪問に限らず、就活の場ではメモが必須。

メモを取っておけば、後から見直したり、情報を整理したりするときに必ず役に立つでしょう。

「メモを取りながら話を聞く」ことで、先輩の話をきちんと聞いていることをアピールすることもできます。

OB訪問にて質問をする際に守るべきマナー

OB訪問での質問は事前準備が必須です。

質問を準備しておけば、貴重な時間を有効に使えます。

具体的にはノートを用意して質問事項を書き出しておきます。

聞きたいことがたくさんあると思いますが、優先順位を決めておくと整理しやすいでしょう。

質問内容も「仕事の内容に関して」「社内の風土や雰囲気に関して」「先輩の就活の経験談」などに分けて、偏りがないようします。

では、OB訪問に不適切な質問とはどんな質問でしょうか?

質問をする際に守るべきマナーとして、以下を参照してください。

・調べればわかるような内容の質問はしない 企業のホームページで調べればわかるような情報は、OB訪問をしてわざわざ聞く必要がありません。

OBからすると「企業研究もしていないのか」となります。

・ネガティブな印象を与える質問は避ける どこの企業にも良い面もあれば悪い面もありますが、マイナス面についてストレートに尋ねるのは失礼です。

まずは、OBが感じる良い面やプラス面を聞き出してから、「マイナス面も当然ある」という話の流れになった時に、「差し支えなかったらどのようなマイナス面か教えていただくことは可能でしょうか?」と、丁重に質問しましょう。

・デリケートな質問は避ける 企業についてのデリケートな内容の質問は聞いてはいけない質問の筆頭格になります。

具体的には以下のような質問です。

・給料はどれくらいか ・残業時間はどれくらいか ・休日出勤はあるか ・有給休暇は消化しているか ・福利厚生はどうか

ただし、顔見知りでありもともと仲がいいOBであれば、聞いても良いかもしれません。

・OBが答えにくい質問 企業の将来性などについて聞くことは重要ですが、質問の仕方によっては、タブーになることも。

というのも企業の将来性には不確定な部分が多いため、 OBが答えにくい質問かもしれません。

企業の将来性に関して質問するのであれば、漠然とした将来像ではなく、具体的な内容を決めておきましょう。

OKな質問の例としては、「今所属している部署、事業部が抱えるリスクや課題などありますか?」「御社の事業の中で、これから注力する事業とその理由を教えて下さい。」など、聞きたい情報を明確にした質問をすることです。

一方で、極端な例ですが「10年後御社はどう変わっていると思いますか?」といった漠然とした質問は避けるべきです。

質問をする前に「OBが答えられるかどうか」という点に配慮することも大切です。

OB訪問で使える質問集

では、具体的にどのような質問をするといいのでしょうか。

ここでは、質問の目的ごとにおすすめの質問例をご紹介します。

【就活の進め方に関する質問】

内定を取る方法は、実際にその会社に内定をとった人に聞くことが非常に効果的なケースが多いです。

しかし、入社10年目の社員となると、採用方法なども変わっていたり、中途入社の社員には新卒採用などがわからないという場合もあります。

就活に関しては、内定者や入社して1、2年目の社員に質問するのがおすすめです。

<質問例>

・志望動機を教えてください

・他にどのような企業/業界をみていましたか

・入社の決め手を教えてください

・エントリーシートや面接ではどのようなことを意識していましたか

・どのようなエピソードが評価されていましたか

・就活を通して、やってよかったこと、後悔していることを教えてください

【仕事内容に関する質問】

OB訪問は、自分のキャリアプランややりたい仕事とマッチしてるのか、自分のイメージと齟齬はないのかを確認する大きなチャンスです。

リアルな1次情報は、キャリア選びの参考になるだけでなく、選考評価を上げる要因にもなります。

<質問例>

・現在のミッションはなんですか?

・1日の仕事の流れを教えてください

・仕事のやりがいを教えてください

・具体的にどんな業務を行っているのか教えてください

【社風など会社のリアルに関する質問】

クチコミサイトにも会社のリアルが載っていることもありますが、直接社員に聞く方が情報としては有力です。

自分が思い描いている会社のイメージとのすり合わせや、志望動機の強化をすることができます。

<質問例>

・どんな性格の社員が多いですか

・上司や役員と話す機会はどれくらい多いですか

・自分の意見はどれくらい反映されていますか

・会社の変化は感じますか

・退職される方はどれくらいですか

・ぶっちゃけ会社のいいところと悪いところを教えてください

【会社の方針などに関する質問】

自分の進みたい方向と、会社の方向はマッチしているのかをより詳細に聞くことで、志望動機につなげることができたり、キャリア選びの参考になります。

投資家情報には会社の大まかな計画が載っているので、OB訪問では部署単位、事業部単位での方向性などを聞いてみると良いかもしれません。

<質問例>

・会社全体としてどの事業部に注力していますか

・事業部内で1、2年後に注力する領域を教えてください

【en-courage限定公開】 先輩内定者のガクチカを見本にして書いてみよう!

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OB訪問が終わった後の注意点~正しいお礼メールの送り方~

OB訪問が終了したら、その日のうちにお礼を伝えるのがマナーです。

伝える方法としては、メールが最も丁寧であり、かつ毎日忙しい社会人に邪魔にならない方法です。

感謝をしっかりと伝えるメールを読んでもらえれば、礼儀正しいことをアピールできます。

そこで、お礼メールで押さえておくべきポイントを3つ紹介します。

・件名は簡潔に 社会人として仕事をしていると、数多くのメールが届きます。

中には必要のない営業のメールなども含まれているので、以下のように分かりやすい件名を入れましょう。

【OB訪問のお礼】〇〇大学○〇学部(名前)

・メールは長すぎないように! お礼のメールを送っても、内容が簡潔にまとめられていないと、好感度を下げてしまうこともあります。

お礼メールには、以下のような内容を織り込むことがポイントです。 ・時間を設けてくださったことに対するお礼 ・OBから聞いた話で感じたことや印象に残ったこと ・「お話を聞けて入社意欲が益々高まった」、「就職活動に全力で取り組みたい」など

・お礼メールを送るタイミング お礼メールは、基本的に訪問した日の就業時間内に送りましょう。

お礼メールが遅くなってしまうと、感謝の気持ちが伝わりにくくなります。

また、お礼メールの対応が早いとOBからも好印象を持たれるはず。

遅くとも翌日の午前中までには送信を済ませることが大切です。

ただし、当日の夜中や翌日早朝にメールを送信するのは控えた方がいいでしょう。

相手の就業時間内にできるだけ届くよう、送る時間帯にも配慮が必要です。

さて、お礼メールを送信しましたが、意外と多くの学生が悩むのが、OBから「頑張ってください」などの返信が届いたとき。

またこちらから返信すべきなのか迷う学生が多いようですが、結論は「返信は返したほうが良い」です。

目上の方からのメールを既読無視するのは礼儀がないことなので、簡単で良いので返信しておくのがマナーといえます。

本記事では、OB訪問をする際のマナーについて解説しました。

少しの手間でできるマナーばかりですので、意識的に取り組んでみて下さい。

OB訪問の際に聞いた方が良い質問例について知りたい方はコチラ↓

「OB訪問はハードルが高い…」と感じるあなたにお勧めのサービス

今回は「OB訪問のマナー」について見てきましたが、いかがだったでしょうか。

「OB訪問でこんなに気をつける事があるなんて思わなかった。社会人のマナーは難しい、、、」

「自分がマナーを守れるかわからないから、OB訪問をするのが怖い、、、」

そんな風に思う就活生も多いのでは。

OB訪問は確かに大事です。企業の社風を知り、生の情報を得ることで、選考対策を充実させることにもつながります。

就職活動をする上で欠かせない事でしょう。

しかし、今まで社会人に関わることのなかった就活生には、社会人と話すことに抵抗があるかもしれません。

そこで、エンカレッジの面談をお勧めします。

エンカレッジの面談では、大学の先輩内定者に様々な相談が出来ます。

社会人に会う前に、練習として先輩内定者に会ってみてはいかがでしょうか。

就活を終えた内定者に、OB訪問の仕方について聞いてみても良いでしょう。

内定者の中にはOB訪問を駆使して内定を得ている人が沢山います。

是非利用して就活を有利に進めてくださいね。

▼詳しくはこちら