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広告業界に就職すべき人を職種別にご紹介!あなたはどんなタイプ?

電通・博報堂など就活の人気ランキングでも上位に入ることが多い、広告業界の企業。今回は、そんな広告業界の職種に合わせながら「就職すべき」・「向いている」学生のタイプをご紹介します。

広告業界には多様な職種がある

「良い商品や良いサービスを世界に広めることがしたい!」 「言葉やデザインで人の行動を動かしたい!」

このように考えて、電通や博報堂などの企業に代表される広告業界を志望している就活生の方も多いのではないでしょうか。

しかし、広告業界に就職すると言っても、その業界内には数多くの企業、仕事、そして職種があり、そのどれになるかによって行うことも大きく変わってくるでしょう。

そこで今回は、広告業界に就職する際に考えられる職種を紹介していきながら、それぞれどんな就活生がその職種に向いているのかを説明していきたいと思います。

・漠然と広告業界を志望していたが、細かい職種や仕事内容をあまり知らなかった人 ・広告業界に興味はあるが、自分のやりたいことが出来るか不安な人 ・自分が広告業界に適性があるかどうかを知りたい人

以上のような就活生は、この記事で広告業界内の主要な職種を知って、ミスマッチや誤解をなくした上で納得のいく就職活動が出来るように取り組んでみてください。

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広告業界での職種①クリエイティブディレクター

CDとも略されるクリエイティブディレクターの仕事内容は、企業・クライアントのプロダクトやサービスから広告戦略を考えて、実際の広告、クリエイティブ設計まで関わるという非常に広範なものとなっています。

例えば、あるミュージシャンの新作をプロモーションしなければいけないという時に、

①ミュージシャン側の戦略やコンセプトをヒアリングする ②戦略にあったコピーやビジュアル、CMなどを考える ③広告を掲載する媒体(テレビやポスター、Webなど)を探して抑える ④実際のデザインなどをデザイナー・クリエイターなどと考える

というような仕事があるのです。

就活生の方がいわゆる"広告業界"をイメージする際には、このクリエイティブディレクターという職種や仕事内容をイメージして言っている場合が多いかもしれませんね。

キャリアの歩みとしては、新卒一年目からクリエイティブディレクターとして活躍するケースは珍しく、コピーライターやCMプランナー、更にはデザイナーなどからキャリアアップを進めてディレクターになったという方が多いようです。

広告業界において、クリエイティブディレクターのような職域を担当したいという就活生は、就職を目指す企業においてどのようなキャリアパスを経てディレクターとなるのかをリサーチしておくと、就職活動中や若手のうちに獲得すべきスキルセットが明確となって良いでしょう。

◆どんな人が向いている?

そんなクリエイティブディレクターに向いている人を一言で表すことは、非常に難しいことです。 業界の中でもディレクターの数だけタイプがありどのような分野を得意領域とするのかで必要なスキルセットなども大きく変わってくるからですね。

しかしその中でも、リーダーシップを持ち、クライアント企業の要望・提案に対して責任を持ってプロジェクトを進めていけるというパーソナリティは必須になってきます。

上記の①〜④で見たように、1つのプロジェクトに対して様々なステイクホルダー・社員と関わりながら、全員を巻き込んで仕事をしなくてはいけないため、責任感とリーダーシップがなければ、全てをやり通すことが難しいのです。

また、デザインやコピーライティングのスキルを持っており、世の中に対して新しい価値や観点を提供するためのクリエイティビティがあることも必須となってくるのかもしれません。

より上流の業務に関わるようになり、自分でコピーライティイングやデザインを行わなくなったとしても、自分の中で理想のイメージや完成形を持っておくことは大切ですし、キャリアの初めの段階では、自ら手を動かしてアウトプットを作ることが必須となってくるのです。

広告業界での職種②コピーライター

コピーライターは広告の中の「言葉」に焦点を当てて人の心を動かす文言や、人に行動を促すようなフレーズを考えていくプロになります。

ポスターに掲載する文言(例:「そうだ、京都へ行こう。」など)や、商品・サービスのコンセプト(例:「ファイト!一発!リポビタンD!」など)を製作者側と共同で考えていき、より商品が売れるようにプロモーションをしていくのです。

商品やサービスの特徴を分かりやすく簡潔に伝え、なおかつ心に刺さるようなキャッチフレーズをつけることが必須であり、1つのコピーが生まれるまでには100個以上のボツネタがあると言われるほど、「言葉」というものにこだわっているのが、コピーライターの仕事と言えますね。

また近年では、コピーライティングをするだけでなく商品開発段階から企画に参加したり、商品開発前の戦略から会議に入ったりして、そもそも必要とされるコンセプトを定めるという役目を果たすことも多いようです。

文章を考えることはもちろんですが、「どうやったら人々に買ってもらえる訴求ができるか」ということを考えるプロフェッショナルとしての役割が大きいのですね。

◆どんな人が向いている?

では、広告業界の中でもコピーライターに向いている人はどんな就活生なのでしょうか。

まず大前提として、「言葉」や「文章」に対して苦手意識がなく、むしろそれらが好きであるという方は、非常にコピーライターとしての相性が良いかと思います。

クライアント企業の戦略や思想を理解することや、世の中のニーズを察知することはもちろん大切なのですが、やはり基本業務は「言葉を扱って刺さる文章を作ること」であり、先ほどもお伝えした通り、「1つのコピーのために、100個やそれ以上の言葉を紡ぎだす必要がある。」という業務を考えると、言葉・文章に対して好意的な思いがないと、やっていくことは難しいかもしれません。

また、「言葉が相手にどう伝わるか」や「世の中の人がどのようなものを求めているのか」を考えるという意味で、人が好き、相手を思いやる気持ちがあるという方も、コピーライターに向いていると言えるでしょう。

近年では、1つの広告やポスターで企業が炎上してしまうというケースも時たま見られるので、「この言葉が、一般の人たちにどう受け取られるのか」をしっかりと考えることの出来る人がコピーライティングをする必要があるのです。

そして何より、下積みやトレーニングとして数十・数百のコピーライティングをこなし、当たりとなるキャッチフレーズが出来るまでの辛い時期を乗り越えることができる精神力や粘り強さも必要な要素の1つですね。

広告業界での職種③クライアント営業

広告主が持っている広告枠をクライアント企業に対して販売する仲介を行う他、コネクションや関わりの中で、更に効果的な広告を提案して継続的な関係性を築いていく役目を担っているのが、広告業界の中でのクライアント営業部門です。

具体的には、大手新聞社の広告枠や、テレビのCM枠、更にはスポーツイベントなどのスポンサー枠を広告主側から取ってきて、そこで商品やサービスをプロモーションしたいクライアントにその枠の販売を行うという一連の流れを行なっているのですね。

例としては、TVバラエティの30秒CMや、サッカーのチャレンジカップスポンサーなど小口から大口までたくさんのものが考えられます。

電通などの大手広告代理店企業では、保有している広告枠をどう最適化していくかや、大口契約の中でどうコネクションを維持していくかを考える、こうした営業マンの活躍が企業の存続に欠かせないものとなっており、この仲介こそが代理店業務の根幹ということが出来るでしょう。

一見クリエイティブな部分に関わらないように見える営業職ですが、クライアント企業の戦略やビジョン・ニーズに対して、自社の保有しているリソースでどう答えていくかを考えるという点では、非常に思考力が求められる職域であり、他業種の営業と同等かそれ以上にやりがいのある仕事であると言えそうです。

◆どんな人が向いている?

そんな広告業界におけるクライアント営業に向いている就活生の要素としては、まずコミュニケーション能力や、人に対する苦手意識の無さが挙げられます。

大手メディアなどの広告主、そしてこちらも大手であることが多いクライアント企業の両者に対して、

まずは「広告枠を、自社で販売させてもらえるように営業活動・関係構築を行うこと」

そして、「与えられた広告枠の効果をアピールして、しっかりとクライアントに購入してもらうこと」

最後は「プロモーションを行って効果測定を行い、継続的な関係を構築すること」

の流れを行う中では、全て対人の高いコミュニケーションスキルと訴求力が求められるため、コミュニケーションの中でしっかりと関係性を築けるような能力が必要不可欠ですよね。

また、コミュニケーション能力とともに大事なことが、強い精神力やポジティブさを持っているかどうかということです。

時には、広告主やクライアント企業との板挟みにあったり、無茶振りにも対応したりしなくてはいけない広告業界の営業マンは、それだけタフなメンタルが求められる職種と言えるのかもしれません。

広告業界での職種④WEBディレクター

近年急速に市場規模を拡大しているWeb広告業界の中でも、クライアント企業の戦略やニーズのヒアリングから始まり、実際にWebコンテンツとして提供するまでの一連の流れを担うWebディレクターは、非常に裁量と責任があるタフな職種となります。

仕事内容としても非常に多様であり、前述したようなクライアント企業のヒアリングはもちろん、デザイナーやWebエンジニアと協働してコンテンツやデザインを設計する他、いくつかの広告枠を販売する場合はその最適化についても考える必要があるでしょう。

具体的な仕事としては、

・広告枠を提供しているWebコンテンツ・Webメディアを探して営業をかけること ・所有している広告枠を、クライアントに販売すること ・クライアントと協働して、よりクリックしてもらえる広告の形を考えること、またデザインすること ・Web上で広告を表示するアルゴリズムやターゲッティングを考えて、エンジニアとともに実装すること

など非常に多岐にわたる仕事が考えられます。

企業の形態や関わる部分によって大きく仕事内容も変わってくる職種であると言えますが、広範な守備範囲の中でしっかりとクライアント企業に価値を提供して、対価を得なくてはならない職種ですね。

◆どんな人が向いている?

広告業界の中でも、Web広告部門のディレクターに向いている就活生は、得てして新しいものやトレンドへの感度が高い学生であると言えるかもしれません。

先ほどご紹介した仕事内容の他にも、企業の業態やフェーズによって求められることも柔軟に変わっていくため、常に学習をすることや既存のやり方に捉われない思考が非常に重要になってくるのです。

現状トレンドとなっていることはもちろんですし、これからも更に発展していく分野であると言えますので、就職活動中はもちろんのこと就職後も継続して、新しいトレンドを追いかけ続けることが得意な人が良いですね。

また、何かの目的に対して柔軟に物事を考えて、伝統や方法にとらわれず行動を起こせるような人も、Web業界のディレクターに向いていると言えるでしょう。

電通や博報堂などの大手広告代理店と比べると、歴史もまだ浅く確立された手法もないWeb広告業界では、今までの考え方ではなくしっかりと成果にコミットできることが非常に重要なのです。

自身がそうかもしれないと感じた就活生の方は、ぜひWeb広告業界の動向などについても調べてみてください。

広告業界での職種⑤アートディレクター・デザイナー

広告業界の中でのデザイナー・アートディレクターというものは、クライアント企業の抽象的な思いや企画側の考えを実際の形にする最後の役目となっています。

広告代理店の中に制作・デザイン部門があるケースと、広告制作会社としてデザインを行うケースの2つが考えられますが、どちらにせよ抽象的な言葉・考え・思いなどをデザインにして、人々の心に刺さるものを作るという仕事内容は難しくやりがいのあるものでしょう。

仕事内容としては主に、

・クライアントの商品サービスのコンセプトやビジョンを聞き、そこから広告の方向性を考えること ・考えられたコンセプトを形にするデザインを、デザイナーチームで形にしていくこと

の2つが考えられ、企業によってはその他の分野も兼任して行うような方もいらっしゃるかもしれません。

キャリアパスとしては、デザイン系の大学・学部やインターンなどでの経験を経て、広告業界のデザイナーとしてキャリアを始め、その後より上流のアートディレクターとしてのキャリアを進んで行く方が多いようです。

より上流になればなるほど、デザインをするスキルはもちろんのこと、クライアント企業からのヒアリング能力や汲み取り力、世間のトレンドやニーズを察知するマーケティング能力なども求められるかもしれませんね。

◆どんな人が向いている?

広告業界において、デザイナーやアートディレクターとしてのキャリアが向いているという方の必須要素として、まずはシンプルにデザインへの理解とスキルがあげられるでしょう。

デザイナーやアートディレクターとして、クライアントがイメージするものを実際に自分でデザインできなければ意味がないですし、そのスキルや経験があるからこそ、クライアントが想像できないような斬新な提案が出来るようになるのです。

また特に、グラフィックデザインやCGデザインなどに関しては、専門性がなければ仕事をすることが出来ないため、それ相応の勉強と経験が求められますね。

更にアートディレクターなどになってくると、デザインを通じて人を動かすことや、世間に対して何かメッセージを与えたいという願い持つ方が向いていると言えるのではないでしょうか。

広告業界の職種・向いている人まとめ

以上が、広告業界における主要な職種紹介と、それぞれの仕事内容・向いている就活生の紹介となります。

電通・博報堂に加え、多くのプレイヤーがいる広告業界の中でも

・総合的なスキルと、リーダーシップが求められるクリエイティブディレクター ・言葉・文章に対する造詣と、世間に対する察知能力が必要とされるコピーライター ・高いコミュニケーション能力や精神的タフネスが必要なクライアント営業 ・ITやトレンドへの理解とともに、従来の思考にとらわれない発想が必要なWebディレクター ・専門性・スキルとともに、抽象的な思考を具体化していくプロセスが求められるデザイナー・アートディレクター

といった具合で、それぞれの職種についてのやりがいや仕事内容、更には自身が思い描いていたイメージとの違いなどが理解出来たのなら幸いです。

電通や博報堂などの企業をはじめとして、就活生の間の人気企業ランキングでも常に上位を占めてくる広告業界ですが、就職を考える際には情報収集を適切に行うことで、入社後のギャップを無くせると共に、選考突破の確率も上がってきます。

この記事はもちろんですが、先輩社員や内定者など実際に企業で働いている人たちの声を実際に聞いてみて、具体的なイメージを持って就活を進められると良いですね。

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