ARTICLE
記事詳細

インタビュー
2019/05/04

【例文付き】就活におけるエントリーシート選考の本音。大手企業の採用責任者が語る。

本記事では、大手企業の採用責任者の経験があるNさんに、ESについての就活生の疑問をぶつけてみました。採用人事が重視するポイントや、採用の裏側まで大公開。これから就活を始めるあなたも、ぜひこの情報を聞いて、企業の選考に通過するESの書き方を学びましょう!
【例文付き】就活におけるエントリーシート選考の本音。大手企業の採用責任者が語る。

FOLLOW US

InstagramLine

就活におけるエントリーシート。実際、どの部分を重視していますか?

ーNさん初めまして。お時間いただきありがとうございます。本日はエントリーシートの書き方について、就活生の正直な疑問に、本音で回答していただければと思います。よろしくお願いします!

Nさん:過去に5000人規模の企業で新卒採用の責任者をしていました。今はベンチャーで人事責任者をやっています。就活生のエントリーシート、少なくとも1万枚は見てきました。なんでも聞いてください。本日は、よろしくお願いします。

ーなんと、すごい数ですね、、、

まず1つ目の質問です。多くの就活生のエントリーシートを見てきたNさんですか、実際エントリーシートで主に見ているポイントはどこになりますか?


Nさん:いくつかあります。3つですね。

1つ目は、基本的な部分ですが「エントリーシートが読みやすいか?」です。

実はこのポイント、すごく重要だと考えています。なぜなら、今まで僕が読んだエントリーシートの半分以上が、構成が崩れていたり、日本語がおかしかったり、伝えたいことが不明確だからです。

エントリーシートや文章には、「書き方」が存在します。例えば、有名な「書き方」の中に、「PreP法」というものが存在します。

P=Point(結論)
R=Reason(理由)
E=Example(事例、具体例)
P=Point(結論を繰り返す)

と言うものです。

書きたい内容をつらつらと書いた文章は、そもそも伝えたい内容がわからないことが多くあります。

はじめに結論を書き、理由を述べた後、根拠となる具体例を紹介。最後に結論を繰り返し、相手に伝えたいことを印象づけることができます。

上のような「書き方」をしっかり学ぶことで、「読みやすいES」を書くことを心がけて欲しいです。

ーなるほど!エンカレッジでもこのような、ES対策資料を用意しているのですが、ご確認していただけませんか?

Nさん:お、この資料いいですね。図解で書いていると、理解しやすい。ぜひこのような資料を読んでもらって、まずは基礎から学んでもらいたいと思っています。

2つ目は、「エントリーシートの質問にしっかりと回答しているかどうか?」です

例えば、「あなたの人生で最もチャレンジした経験は何ですか?動機を中心にお書きください」という問いがあったとします。

それに対する回答として「私がチャレンジしたことは留学です。それまでは親に反対されていて、、、、、、。だから留学にチャレンジしました。」と書かれているのですが。

最後まで読んでも、「チャレンジした動機」が見つからない場合があります。

この質問、企業は「あなたの動機」を聞きたいと思っています。企業はどのような理由で、あなたがチャレンジしたいと思うか聞きたいのです。

しかし、エントリーシートには動機が書かれていない。この時点で、選考から落ちてしまう可能性が高いです。

これを聞いて、「私は大丈夫」と思わず、ぜひ自分のエントリーシートを見返してみてください。上の例はズレがとても分かりやすい例ですが、実は多くのエントリーシートで、質問と回答にズレがあります。

回答を書き終わった時点で、質問にしっかりと答えることができているか、再度確認しましょう。

3つ目は、「エントリーシートを読んだとき、この学生に会いたいと興味を惹かれるか」です。

大手企業には、エントリーシートが何千枚も送られてきます。そのエントリーシートの中で面接に呼ぶ就活生を選ぶのですが、これがとても難しくて。

なぜなら、学生時代頑張ったことは?という回答に「アルバイトで居酒屋の売り上げを2倍にしました」や「留学先で」など、似た内容が溢れているからです。(笑)

とはいえ、「起業しました!」など、特徴的な書き方をして欲しいというわけではなくて。

「その体験が、なぜ他の人より良いものなのか」「自分の能力や経験がどう活かされたのか」ということを、より具体的に伝えて欲しいのです。

他の学生には書けない、「自分だからこそ」の内容をエントリーシートに書いて欲しいと思っています。

ーなるほど!どうしたら「自分だからこそ」のエントリーシート書けるか想像できないのですが、具体例などあったりしますか?

例えば、頑張ったことが「アルバイトで居酒屋の売り上げを2倍にした」ことだとしましょう。とてもすごい成果だとは思うのですが、どのような力が活かされたのかは人によって様々ですよね。

では売り上げが上がった理由が「お客さんの接客が上手くて、リピートしてくれる人が増えたから」としましょう。

ここからが重要です。

人事は、このエントリーシートに対してこのように思います。「リピーターは何人か?」「リピートの頻度は?」「あなたの良さはどこに発揮されているか?」

もっと具体的な状況や、あなただからこそ成果を出せた理由が知りたいのです。なので例えば、このように書くと良いと思います。

「20席ほどの小さな居酒屋でした。そこで私は接客をする際に、必ずお客様の顔を覚え、話しかけるように意識しています。そして、2回目来ていただいたお客様には『以前も来ていただきありがとうございます』と声をかけるようにしていました。そうすることで、30名ほど常連さんが増えて売り上げが2倍になりました。」

このように書くと、具体的な状況やその人自身の強みがわかりますよね。

ーなるほど!自分だからできたことを具体的により強調して書くといいんですね!ありがとうございます!

そうですね、他の学生より「私」を面接に呼んだ方が良いと、全力で企業にアピールして欲しいなと思っています。


この3つの書き方を大事にするだけで、エントリーシートの通過率は格段に上がると思います。

正直エントリーシートで、「学歴」って関係ありますよね?

ーありがとうございます!では次の質問ですが、この3つの中に「学歴」は含まれて無いですよね。正直、エントリーシート選考で「学歴」は見られていましたか?

Nさん:企業によって様々だとは思いますが。正直、エントリーシートの中で「学歴」は選考基準の一つとなっていました。

大手企業にいた頃は「〇〇大学から何人採用しよう」と言った目安が設けられていました。偏差値が高い学校には優秀な学生が多い傾向にあると思っています。

なので、高学歴の学生が優先されるケースはありました。しかし、学歴関係なく優秀な人はどの大学にもいるので、その人にも会いたいし、採用したいと考えています。

なので「学歴が低いからエントリーシートを通過にしない」というケースは無かったですね。

ただ目安があるだけで、内容は全て確認していますし、良いエントリーシートは全て通過にしています。なので、学歴によってエントリーシートが通らないことはありません。

学歴はあくまで目安ですね。

たまに、ES選考に落ちたことを「学歴のせい」だと諦めている学生がいますが。受かりやすいことはあっても落ちることはないと思います。しっかりと反省して次に活かしてもらえたらと思います。

例として、自己PRを書いてみました。修正できる部分を教えて欲しいです!

ーありがとうございます!では実際に、どんなエントリーシートが通過するのか、実際の事例で教えていただければと思っています。下記のようなエントリーシートの自己PRの場合はどうでしょう?

質問:あなたの強みをアピールしてください

大学でフィールドホッケー部に所属していた。その部活はあまりレベルが高くなく、いい環境ではなかったが、私はそれを改善しようと、考えの共有方法の工夫を行った。ミーティング自体の質が高くなかったので、少人数のミーティング方法を提案した。少人数に分かれてMTGを行うようになってから、チーム全体の意見を取り入れられるようになった。そして、ホッケーノートの作成や、動画でのプレー確認もしていた。限られた時間や環境の中で最大限に成長していくために各々の課題を明確にした。目的を分かりやすく伝え、チームにも広げ、全体の底上げにも繋げた。これらを継続したことで、チームの方向性や戦術も定まり、個人としてもチームとしても明確な目的を持って練習や試合に臨めた。そして他大学に勝つようになり、リーグ優勝を果たすことができた。この経験から、「周りの考えを知ること」、「何故行うのか目的を明確にすること」が周りを巻き込み、目標を達成するために重要だと学んだ。

Nさん:この書き方はだめですね。落ちる可能性が高いと思います。

まずは結論ファースト。これは徹底しましょう。一番伝えたいことを初めに書くことは重要です。

そして、文章の書き方として、「STAR法」というものがあります。

Situation 前提を相手にしっかりと伝える。その場面を想起させる

Target&Task 解決しようと思った課題や、取り組む目標を伝える。

Action 課題や目標に対しておこなった行動を書く

Result 結果としてどうなったのか伝える。

この書き方で直してみると、こうなります

【例文】

結論)「周りを巻き込み、目標達成に貢献できる」ことが私の強みである。

状況)大学でフィールドホッケー部に所属していた。私を含め部員のほとんどが未経験者であり、指導者もいない中でも、

目標&課題)他大学に勝つためには、「チームの土台作り」と「個人の成長」が必要だと考え、以下 2 点に取り組んだ。

行動1)考えの共有方法の工夫。一部の部員の意見でチーム方針が決まっていた状況を改善すべく、今までと異なるミーティング方法を提案した。少人数に分かれて意見交換し、全体へと還元することで、チーム全体の意見を取り入れられるようになった。

行動2)ホッケーノートの作成、動画でのプレー確認。限られた時間や環境の中で最大限に成長していくために各々の課題を明確にした。目的を分かりやすく伝え、チームにも広げ、全体の底上げにも繋げた。これらを継続したことで、チームの方向性や戦術も定まり、個人としてもチームとしても明確な目的を持って練習や試合に臨めた。

結果)その結果、リーグ優勝を果たすことができた。この経験から、「周りの考えを知ること」、「何故行うのか目的を明確にすること」が周りを巻き込み、目標を達成するために重要だと学んだ。

このように、書き方の枠組みを意識すると、エントリーシートが読みやすくなりますよね!

ー確かに、こちらの方が断然読みやすいですね!理解できた気がします!

インターンや本選考で、ES選考を受ける就活生へ

ーありがとうございました!では最後に、就活生にむけて一言いただけませんか?


Nさん:「エントリーシート選考」で落選にした就活生には、少し申し訳ないなと思っています。できれば自社に志望してくれた方全員と会いたいんですけど、どうしても時間がとれなくて。

なので、志望度に熱意のある方はエントリーシートから本気で書いてもらって、ぜひ面接に来ていただきたいと思っています。その熱意は文面からも必ず企業に伝わります。

ぜひ書き方を学んで、自分の思いがしっかりと企業に表現できるエントリーシートを作ってください!応援しています!

ーNさん、本日はありがとうございました!

Nさん:ありがとうございました!

さらに詳しいESの書き方はこちら!

en-courageで、納得のいく就活を

en-courageは日本最大のキャリア支援NPO法人です。全国47都道府県72大学で活動しており、2019卒の就活生は16,000人が利用しました。
内定者の先輩があなたのメンターとなり1対1のキャリア面談を受けられるほか、特別な選考対策や企業説明会などのイベントへも参加できます。
en-courageに登録して、メンターのサポートを受けてみませんか?
詳しくはこちら