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コラム
2019/02/27

投資銀行の業務内容を部門ごとに紹介!投資銀行って実際何してるの?

外資系の投資銀行と聞くと「激務ではあるが、日本一高年収のサラリーマン」という曖昧なイメージだけの就活生も多いと思います。しかし、外資系の投資銀行は部門ごとに大きく業務内容が異なり、採用も異なります。そこで、部門ごとの業務内容をご紹介します。
投資銀行の業務内容を部門ごとに紹介!投資銀行って実際何してるの?

投資銀行の業務とは?証券会社や銀行との違い

新卒で年収1000万オーバー。そんなイメージから、就活生からの人気の絶えない外資系の投資銀行。しかし、「投資銀行ってどんな企業?」と思われる方も多いと思います。

ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーといった企業を聞いたことがあると思います。これらの企業が外資系の投資銀行です。

そして、投資銀行の業務は簡単に言うと、資金面で困っている企業に、金融の専門家として資金調達等のお手伝いをすることです。

まだわかりづらいと思うので、金融業界の他の業種である銀行や証券会社と比較して、投資銀行とは何かを説明します。

まず、銀行との比較から。投資銀行は銀行と名がつくことから、皆が預金を預ける銀行を想像するでしょう。

しかし、投資銀行には銀行が持つ「預金」という機能がありません。銀行は預金を元に企業や個人に融資して、その際の金利収入で稼ぐビジネスモデルです。

対して、投資銀行のビジネスモデルは資金を求める人に資金を得るための「お手伝い」をする。そして、その際に手数料をもらうのです。そのため、直接お金を融資することはありません。

そのため、投資銀行のビジネスモデルは銀行というより、証券会社に近いです。証券会社のビジネスモデルは、証券取引を仲介して手数料を得るモデルのためです。

ここで「証券会社と投資銀行の違いって何?」と思う方も多いと思います。証券会社と投資銀行の違いは、「リテール営業」を行うかどうかです。

証券会社は、個人の顧客向けに証券の営業を行う「リテール営業」を行います。対して、投資銀行は「リテール営業」を行わず、銀行や保険会社の融資部門などを顧客としています。

まとめると、投資銀行は法人を顧客とし、その法人の資金面のサポートを行うのが仕事です。では、具体的にどのような業務で資金面のサポートを行うのでしょうか。

そこで本記事では、外資系投資銀行の部門ごとに業務内容をご紹介します。

投資銀行の業務内容は部門ごとに抑えよう

外資系投資銀行の業務内容を理解する上で大切なのは、部門ごとに業務内容を抑えることです。

なぜなら、投資銀行では部門ごとに業務内容が異なる上に、選考フローが別だからです。なので、自分の志望する部門が、本当に自分のやりたいことができる部門なのかを調べなければなりません。

例えば、企業間のM&Aを仲介する仕事をしたかったのに、法人向けに金融商品の取引を行う「マーケット部門」に就職してしまったら目も当てられません。

そのため、部門ごとに業務内容を把握する必要があります。

それではまず、投資銀行にはどんな部門があるのでしょうか。投資銀行には大きく4つの部門があります。

株式・債券の引き受けやM&Aの仲介業務を行う「投資銀行部門」
市場に流通する金融商品の取引を行う「マーケット部門」
金融情報や経済情報の調査を行う「リサーチ部門」
顧客の資産を預かり資産運用を行う「アセットマネジメント部門」

主に以上の4つです。また、アセットマネジメント部門は別会社となることが多いです。

他にも、もちろん人事部門など、どのような企業にも必須の部門はありますが、投資銀行のメイン業務を行うのはこの4つの部門です。

では、それぞれ業務内容をご紹介します。

【投資銀行業務1】王道の投資銀行部門

「俺は外資系投資銀行のIBDに行く。」そんな声を聞いたことがある就活生もいるのでは?

投資銀行部門はこのIBDと言われている部門で、投資銀行の中で1番の人気を誇り採用人数も多い花形部門です。

この投資銀行部門の業務は大まかに言うと、株式や社債を発行する時やM&Aの際に、金融のプロとしてアドバイスや交渉を行ないます。

例えば、企業は成長戦略としてM&A(買収)を行うことが多々あります。しかし、M&Aする時に普通の企業には、企業の値段などわかりません。そこで、企業の値段を計算したり買収される側との交渉を行なったり、アドバイスを行うのが投資銀行部門の仕事です。

また投資銀行部門の仕事として、証券の発行時のお手伝いも行います。

例えば、企業は株式や債券などの証券を発行して、その証券を投資家に買ってもらうことで資金調達を行うケースがあります。その、証券を発行する時のお手伝いも投資銀行部門の仕事です。

さらに、投資銀行部門には、企業の営業にあたる「カバレッジ」と商品開発にあたる「プロダクト」の2部門があります。

カバレッジの部門は、企業に対して「M&Aをしないか」「証券の発行をしないか」と言う提案を行います。

例えば、「この企業は成長戦略として、証券の発行による資金調達を考えているだろう」と予想し、「御社の現状を鑑みると、今株式を発行した方が良いでしょう」のような営業をクライアント企業に行います。

そして、プロダクトはカバレッジがクライアントから取って来た案件を処理します。

例えば、M&Aの案件を取って来た場合は、様々な財務手法を用いて、「買収したい企業はいくらで買えるか」の計算を行います。

投資銀行部門はこのようにクライアント企業の財務に関するアドバイスを行います。

投資銀行部門は膨大な資料作成がメインになるため激務になりますが、チーム単位で大きな案件の仕事を行うため実力差による年収の違いはあまりありません。

激務でも安定して大金を稼ぎたい人にオススメの部門です。

【投資銀行業務2】実力主義!マーケット部門

次に、投資銀行部門と同様にフロントオフィスと呼ばれ人気なマーケット部門について。

投資銀行部門が新規に資金調達をしたい企業の手助けをするのに対して、マーケット部門は銀行や保険会社などの機関投資家に向けて金融商品の取引を行います。

マーケット部門には、セールスとトレーダーとストラクチャーの部署があります。部署ごとに業務が大きく異なるので、部署ごとに説明します。

セールスは、顧客からの取引依頼を実行したり、顧客にオススメの株式や債券などを紹介しその売買を仲介します。

例えば、銀行の資産運用部門に、「今はこの株の値段が上がりそうだ」と営業をします。そして、その売買の注文を受けます。

売り込む金融商品に差がないために、個人の営業力で売上が変わります。そのため、自然と実力差がでます。

トレーダーは、会社の資金を元手に債券など金融商品の売買を行います。

例えば、ある株式を5000円で購入し5500円で売却すれば、500円の利益を得られます。このような取引を繰り返して利益を得ます。

市場に出回っている金融商品を売買して利益を稼ぐので高度なトレードセンスが試されますが、稼げる人にとっては大きく稼げます。

また、このトレーダーは、ITの発展より自動化が進み近年減ってきている職種です。

ストラクチャーは、金融派生商品を組み込んだ金融商品の設計を行います。

金融派生商品とは、株式や通貨などの資産を元に派生した金融商品です。まだわからないと思うので、金融派生商品の代表的なものであるオプション取引を例に説明します。

オプション取引は、ある商品を特定の金額で決められた期日に購入できる「権利」を売買する事です。

例えば、1年後に社債を3万円で買う権利を5千円で購入したとすると、1年後に社債の値段が5万円になっていた時に1万5千円の得をしたことになります。また、「権利」なので社債の値段が下がっていたら、その権利を放棄することもできます。

このような金融派生商品の設計を行います。顧客がどのような金融派生商品を欲しているかのニーズも把握して設計しなければなりません。

このように、マーケット部門では様々な方法で金融商品の取引を行います。

投資銀行部門はチームで大きな案件を遂行するのに対し、マーケット部門は個人プレーが多いです。そのため、実力差によるインセンティブの違いが大きく、年収に大きな差が出やすいとも言われています。

また、投資銀行部門よりも比較的少ない労働時間で同じくらい稼げるとも言われています。自分に自身があり荒稼ぎしたい人はマーケット部門を志望してみてはいかがでしょうか。

【投資銀行業務3】外銀の頭脳 リサーチ部門

リサーチ部門は、その名の通りリサーチをする部門です。市場や為替の動き、世界情勢など金融関連の調査・分析を行い、その分析結果から投資に役立つレポートを作成します。

例えば、「この企業の主力サービスである人材サービスは、競合のいないビジネスモデルのため引き続きユーザー数の上昇が期待される。株価は上昇するだろう。」や「この企業は海外進出戦略として大規模なM&Aを行なったが現状上手くいっていない様子である。株価が落ちる可能性がある。」といった情報を事細かに分析し、レポートにします。

このレポートは社内に公開されて投資銀行部門やマーケット部門の営業活動に用いられます。また、社外向けに販売することもあります。

そのため、レポートの質が良ければ、それだけ営業の信頼度が上がったり、レポートの需要が増えたりします。

そして、このレポートは個人の名前付きで公開されます。良いレポートを書ければ個人名付きで雑誌に公開されたりもします。すると、大きな仕事をつかむ事が出来ます。そのため、リサーチ部門も実力差が如実に現れます。

まとめると、リサーチ部門の業務内容は投資に役立つ情報をまとめ、レポートにする事です。

また、リサーチ部門は顧客と取引しないためホワイトと思われがちですが、激務であることには変わりないそうです。

知的好奇心が強く、個人名で勝負したい人はリサーチ部門を志望してみると良いでしょう。

【投資銀行業務4】成長産業?アセットマネジメント部門

最後にアセットマネジメント部門。このアセットマネジメント部門はいわゆる投資銀行と言われる業務とは少し異なるため、別会社で運用していることが多いです。

アセットマネジメント部門は、顧客から預かった資産を株式や債券の取引で運用し増やす事で対価をもらいます。

例えば、顧客から100億円を預かり、それを元手に株式や債券の売買を行い110億円に増やします。その時の10億円の利益のうち対価として2億円を受け取ったとしても、顧客は8億円の儲けが出ます。

このようにして、顧客の資産を運用します。この時に営業の仕事と運用の仕事があります。

営業は「私たちに預けてくれれば、資産を年5%増やせます」のように、預金してもらうための営業を行います。そして、運用は預かった資産の運用を行い顧客の資産を増やします。

皆さんが新卒でアセットマネジメント部門に入社する際は営業になることが多いそうです。

また、本筋とはズレますが、アセットマネジメント部門は成長産業と呼ばれています。

日本では低金利政策により、銀行に預金しておいてもほとんどお金が増えません。そこで、投資のプロが資産運用してくれる投資銀行のアセットマネジメント部門などの需要が増えています。

そのため、アセットマネジメント部門に力を入れる投資銀行は多いです。

このように、アセットマネジメント部門では顧客の資産運用を行います。

また、アセットマネジメント部門は顧客からの飛び込みの依頼や急な仕事がないために、投資銀行内では比較的ホワイトだそうです。しかし、成長産業ではあるため業務量が増える事には注意が必要です。

外資系の投資銀行に行きたいが、激務に耐えられるか不安…そんな方にオススメの部門です。

外資系投資銀行への理解を深めよう

本記事では、投資銀行の業務内容について部門別に紹介しました。いかがだったでしょうか。

同じ外資系の投資銀行でも、部門ごとに業務内容が大きく異なることがわかったと思います。

また、投資銀行は部門ごとに社風が異なるとも言われています。しかし、社風に関しては感じ方が人それぞれなので、言語化が難しいです。

そのため、社風が気になる方はインターンへの参加やOB・OG訪問を行ってくださいね。実際に社員さんに会って感じ取ることが大事です。

このようにして、自分のやりたい事ができる部門を精査してくださいね。

また、エンカレッジでは外資系投資銀行の代表的な企業と業界の現状をまとめた記事を掲載しています。気になった方は是非みてくださいね。

外資系投資銀行の業界分析記事はこちら↓

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