公開日:
最終更新日:

最初が肝心! 就活における自己紹介で好印象を持ってもらうために

本記事では、就活における「自己紹介」について、その役割や面接官がチェックするポイント、避けるべき内容などをわかりやすくまとめています。ぜひともチェックしてください。

自己紹介は自己PRとは違う

就活における多くの面接では、最初に「自己紹介をしてください」と言われます。

意欲的な学生ほど、「自己紹介」を「自己PR」と間違え、「私は〇〇を頑張り、××という目標を達成し、△△という結果を出しました。この強みを御社の~で生かし...」と意気込んでアピールしてしまいがちです。

しかしここで聞かれているのはあくまで「自己紹介」。 「自己PR」の場ではありません。

自己紹介は自分を引き出してもらうためにあります。 この記事では自分を上手く引き出すための方法を以下の流れで解説していきます。 ・自己紹介の役割を理解する ・自己紹介の具体的なノウハウを知る ・自分の引き出しの見せ方を考える ・気をつけるべきポイントを抑える

これらを身に着け万全の姿勢で面接に挑むために、エンカレを活用しましょう!

【日系大手や外資系などの内定者多数】 先輩内定者と早期就活を始めませんか? es添削、模擬面接、GDの練習などなど、選考ノウハウを持った内定者があなたの就活をサポートします。 ▼詳しくはこちら

就活の面接における自己紹介の役割

ここでは何のために自己紹介をするのかを解説します。

今まで自己紹介をする機会は何度かあったかと思います。 新しい学校に入ったとき、新入生歓迎会、初対面の人がいる飲み会...。 大きなものから小さなものまで様々です。 飲み会などの遊びの場では、自己紹介をするとき、名前、大学、好きな映画や音楽、趣味などの話をすることがあるでしょう。 自己紹介をする理由は、初対面の相手に自分を知ってもらうため、またその後、相手と話を盛り上げるための話題作りです。

就活の面接もこれに似たところがあります。 面接で自分をアピールするために大まかに以下の流れがあります。

1自分をしっかり分析すること。 2自己紹介では分かりやすく、簡潔に自分を知ってもらうようにすること。 3自己PR、或いは面接官とのその後の会話のなかで、自己紹介で話したことを具体的に、エピソード交えながら話すこと。

「自己PR」とは自分の強み、会社に売り込みたいポイントを具体的に、実際に経験したエピソードを交えて伝えることです。 「自己紹介」はその前段階として、「自己PR」で話すつもりの話題のきっかけ作りであり、自分の経験を簡潔に伝えるものです。

あなたのことを何も知らない面接官に知ってもらうために「私はこんな経験をしていました。後で自己PRする段階でこの話を具体的に話します」といったニュアンスです。 もちろん、「後で自己PRする際に具体的に話します」とは実際に言いませんが、そういった気持ちで、簡単に伝えるものです。

リラックスして自己紹介をするためのポイント

ここでは実際に何を伝えるのかを解説していきます。

特に指定がなければ、 ◎大学名、学部名 ◎名前 〇部活動やサークル、ゼミ、アルバイトなどの簡潔な活動内容 〇企業に魅力を感じている点・どんな社会人になりたいか等を簡潔に ◎「本日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします」などの挨拶 といった順序で話すと分かりやすく、面接官からも覚えてもらいやすいでしょう。 〇に関しては長くなりすぎないように、また両方盛り込むと長くなってしまうので、どちらか片方を盛り込めば良いでしょう。

就活における自己紹介の例文集では、多くの学生が「部活動やサークル、ゼミ、アルバイトなどの簡潔な活動内容」を話に盛り込んでいます。 「企業に魅力を感じている点・どんな社会人になりたいか」の伝え方は例文集のHさんを参考にしてみてください。

⇒就活における自己紹介の例文集

【自己PRのお手本集】 採用のプロが選んだ、自己PRを評価ポイントとともに紹介! ▼資料のDLはこちらから

就活における面接の自己紹介は話題の「引き出し」

あなたが学生時代に頑張ったこと、考えたこと、楽しんだこと、悔しい想いをしたこと。 それらは全て貴重な経験です。 就活において、その経験や考えを面接までにしっかり整理しておくのが「自己分析」です。

経験や考えは、「ゼミでの出来事」「サークルでの出来事」「アルバイトでの出来事」「就活における企業分析の過程で整理した考え」「志望理由」などのように整理され、それぞれ「引き出し」にしまっていると想像してみてください。

自己紹介は初対面の面接官に「自分のなかにはどんな引き出しがあるか」を伝える場です。「引き出しの中身=具体的な自分の経験や考え、残した結果」を全てアピールする場ではありません。それは「自己PR」の段階です。 貴重な経験を最初から全部見せてしまってはもったいないです。

例えば、ゼミ、サークル、アルバイトなど幅広くいろんな経験をしてきた人は「私という人間にはAという引き出しがあり、Bという引き出しもあり、Cもあります」というイメージです。 逆に部活動など、1つのことをじっくり頑張ってきた人は「私はAを頑張ってきました、その結果Bという成果がありました」。こんな感じで「どんな引き出しがあるのか」をさらりと見せるイメージです。 引き出しを見せられた面接官が興味のあることや気になったことは後から深堀りして聞いてくるので、自己PRや具体的な話はそのあとにしましょう。

面接で使える自己紹介の例文

ここでは、活動的に幅広くいろんなことに取り組んできたXさんと、1つのことをじっくり長く取り組んできたYさんという対照的な2人の引き出しの見せ方を解説していきます。 どちらが良くてどちらが悪いというのではなく、自分の経験にはどちらの見せ方が合うのか、考えてみてください。 下記の例文では実際に就活の面接で取り入れる「大学名や名前、本日はよろしくお願いしますなどの挨拶」は省略しています。

例文: Xさん「私は様々な国や文化の人と交流するのが好きです。大学では留学生交流サークルに入っています。アルバイトでは観光地で外国人観光客に案内をする活動をしてきました。大学3年のころからは国際政治や日本外交を勉強するゼミに入り、諸外国から見た日本について学んでいます」

Xさんの場合はサークルという引き出し、アルバイトという引き出し、ゼミという引き出しをまとめ、話のなかに盛り込んでいます。 全てに共通するのは「国際交流」という「軸」で、面接官にもその印象が強く残ります。この会社が世界各国と取引をしているグローバル企業であれば、「だからうちを志望したのか」と納得できます。

大切なのはこの自己紹介のなかで「私の強みは□□です。サークルでは○○を頑張り、▲▲という結果に至りました」という「自己PR」を入れないことです。

面接官はこの後、留学生交流サークルは具体的に何をするのか気になったり、観光地のアルバイトはどこでやったのか気になったり、外交問題に対しどう思っているのか気になったら掘り下げて聞きます。具体的な話はそのときにしましょう。

Xさんのように、幅広い活動を盛り込みたいときは、Aという引き出し、Bという引き出し、Cという引き出しの全てに共通する「軸」を考えると良いでしょう。

例文: Yさん「私は小学生の頃から12年間ピアノを続けています。大学2年の頃、小学生のころからずっと憧れていた○○という音楽家が主催するコンサートに出場しました。1つのことをコツコツと、諦めずにじっくり続けることが私の強みです」 Yさんは幅広い活動をしてきたXさんと真逆で1つのことをじっくり取り組んできた人です。12年ピアノを続けて来たエピソードを聞いて面接官も「じっくり長く取り組む人」という印象を受けます。Yさんの例では若干自己PRの要素が盛り込まれていますが、短く簡潔にまとまっています。 自己紹介は短く簡潔に纏めることが大切です。

面接官はこの後、どれぐらい練習しているのか、諦めそうになったときにはどうしているのか、そのコンサートに出場するのはどれだけ大変だったか、など、ピアノに関するエピソードを掘り下げて聞いてくるかもしれません。

或いは「ピアノ以外で長くコツコツと続けてきたことはありますか? 」と聞いてくるかもしれません。「自分の強みは〇〇です」と言ったら、面接ではその強みを裏付けるエピソードを聞かれたときのために2~3個用意しておくと良いでしょう。

1つのことに努力してきた人は、そのことに時間を割いてしまうため、他に続けていることなんてないと思うかもしれません。まして就活のために何か始める必要もありません。 簡単なことで良いのです。大学1年の頃から同じサークル活動をずっと続けている、勉強前にはジョギングをするようにしている、家族への感謝の気持ちを伝えるために毎週末は料理を作ることを大学入学からずっと続けている...。 インパクトのある話でなくても、続けようとした気持ちに意味があるのです。

1つの大きな「引き出し」を自己紹介で伝えたい人は、面接でのその後の質問で、自分の強みを裏付ける他のエピソードを聞かれたときのために用意しておくと良いでしょう。

【ガクチカのお手本集】 内定者はどうやって答えていた...? 採用のプロが選んだ、最強のガクチカを評価ポイントとともに紹介! ▼資料のDLはこちらから

こんな自己紹介はダメ! 気を付けるべきポイント

自己紹介は面接の最初の段階。 ここで悪い印象を持たれては、その後どんなに素晴らしい経験を話しても、悪い印象のまま終わってしまいます。 ここでは簡単に就活の面接において気を付けるべきポイントを悪い例と共にみていきます。

・「自分はこれもできます、あれも出来ます、リーダーシップがあり周りから頼られます」といった自慢のように聞こえる自己紹介。

強みを沢山アピールされても、「結局この人は何が強みだったの? 」という印象を受けます。謙虚さがないと嫌な印象も受けます。自分のことをきちんと分析していないのではないかと面接官から思われてしまうこともあります。

例えばサークルなどで大きな結果を残したとしても、「自分がリーダーシップを発揮したから」というより、「自分は周りの支えがあり、この場でリーダーシップを発揮することができた」といったほうが、「周りへの感謝の気持ちを忘れない人なんだな」と面接官から良い印象を持たれます。

・テニサー、就活、バイトなど省略した言葉を使うこと。 相手は社会人です。これは面接の場です。 テニサーはテニスサークル、就活は就職活動、バイトはアルバイトときちんとした言葉を使いましょう。

・エントリーシートや履歴書に書かれた内容と食い違った内容。 面接官はエントリーシートや履歴書を並行して読みながら面接をする場合が多いです。 「私の強みはAです」と言いながら、エントリーシートにはBという全然違う強みが書かれていたら、話に信ぴょう性がなくなります。

面接ではAをアピールして、エントリーシートではBをアピールするのではありません。内容を一致させるようにしましょう。 また、エントリーシートや履歴書だけではありません。

SPI等の性格診断を面接前に実施する企業もありますが、その結果を面接の資料として見ている面接もあります。性格診断で回答した性格と自分の強みが真逆であると、面接官からは「面接のために自分を作っている」と思われかねないので注意しましょう。

・面接といえども人と人との会話。自己紹介の段階で相手に重いイメージを持たせない。 就活における面接で、何かを頑張った話をするにしても「家族が病気で~、身内に不幸があり~、学生時代に酷いいじめを受け~」など、相手が反応に困ってしまう話は自己紹介の段階では避けましょう。

初対面の面接官は「この話に触れて良いのか」と混乱してしまいます。 その後の面接官との会話のキャッチボールの段階、あるいはあなたの性格を深く掘り下げる話になった段階で、そういった話題に触れることはあるかもしれません。

ですが、最初に話す内容としては相応しくない話題です。

就活集団面接では周りに圧倒されない!自分に自信を持って堂々と。

集団面接を実施している会社では、4~6人の学生が面接官の前に並んで座り、一人一人にまず自己紹介をしてもらうケースがあります。

そのとき、自分の前の人が「海外留学をしていた、体育会で活躍していた、ビジネスコンテストで優勝経験がある」などの話をすれば、その経験に圧倒されることもあります。

「自分はアルバイトしかしてこなかったしなあ」「サークルをやっていただけでこんなに際立った経験がないしなあ」なんて思わないでください。

アルバイトであれ、サークルであれ、1つのことを長く続けることは素晴らしいことです。また、そのなかであなたが知らず知らずのうちに学んだことは、その経験をしていない隣の人は学んでいません。

特に飲食のアルバイトであれば社会人と接する機会も多いうえ、理不尽なことでクレームを言われ、悪くないのに謝ったり、店内やお客さんに気を回したりと悔しい想いや大変なことから多くを学び、成長していることが多いです。

就活の面接で伝えるにあたり、自分は際立った経験がないと思う人はリンクの例文集でアルバイトの話を自己紹介で盛り込んでいるAさんやIさん、或いはサークルやゼミ活動のなかで自分の役割を面接で伝えているEさんの例文を参考にしてみてください。

アルバイト経験を自分ならではの視点で、自分が素直に感じたことを自己紹介のなかで簡潔に伝えています。

逆に、「留学経験がある、インターンシップ経験がある=内定をもらえる、面接を突破できる」というわけでもありません。

折角貴重な経験をしているのに、自己紹介や自己PRでの伝え方が悪ければ面接官から好印象を持たれません。

自分がなぜそれをしたのか、それをしてどうなったのか、その経験をその後どう生かしたか、その経験から分析した自分の強みはなにか、をしっかり考え、面接の場で自分の言葉で伝える必要があります。

留学経験のある人、海外で文化の異なる様々な価値観に触れて来た人はリンクの例文集のCさんやGさん、Hさんを参考にしてみてください。

人は人、自分は自分です。 経験に優劣はありません。 もし社会に出て、競合他社とのプレゼンをすることになったとき、競合他社が高いクオリティのプレゼンを作ってきたからといって、圧倒されて逃げ腰になることなど出来ません。 どんな状況でも、しっかり事前に準備をし、堂々と明るく振る舞うこと。 面接官はそこを見ていたりもします。

自己紹介に慣れておくために!

面接の場は誰でも緊張します。 「こういう自己紹介をしなくては!」と頭でいくら考えていても、いざ面接官を前にすると思った以上に緊張したり、考えていたことが出てこなかったりもします。

学生のうちは社会人と話す機会が少ないため、気を張りすぎてしまうこともあります。

そこでおすすめするのがOB訪問です。 OB訪問は企業研究をする良い機会ですが、社会人と話すのに慣れておくという意味でとても良い機会です。

1時間とOB訪問の時間が決まっていたら、最後の15分は「こんな自己紹介を面接で言おうと思っていますが、何か気になることがあれば教えてください」と時間をとって、実際社会に出て働いている先輩たちに聞いてもらうと良いでしょう。

或いはOB訪問の始まりで「簡単に自己紹介をさせてください」と、面接のつもりで話してみるのも良いかもしれません。 OB訪問を通じて社会人と話すことに慣れておくことが面接でも緊張しない秘訣です。

【日系大手や外資系などの内定者多数】 先輩内定者と早期就活を始めませんか? es添削、模擬面接、GDの練習などなど、選考ノウハウを持った内定者があなたの就活をサポートします。 ▼詳しくはこちら

自己紹介は自己PRのためのきっかけ作り

「自己紹介」はその後の「自己PR」で話すつもりの話題のきっかけ作りであり、自分の経験を簡潔に伝えるものです。 長くなりすぎないように、注意すべきポイントを抑え、リラックスして臨むためにも是非エンカレを活用してください。  きっと面接官も好印象を持ち、あなたの話をもっと聞きたいと思うはずです! 

【en-courage限定公開】 先輩内定者のガクチカを見本にして書いてみよう!

カゴメ_ES NTTデータ_ ES トヨタ自動車_ES 三菱UFJ銀行_ ES パナソニック_ES ニトリ_ES