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面接で緊張しなくなる方法!事前準備〜面接当日まで時系列順に解説!

就職活動は緊張の連続です。試験と違い、面接は事前の対策だけでは済まない事も多数ありますが、心構えを知っておく事で緊張を軽減できる部分もあります。今回は面接においての緊張しなくなる方法についてお話します。

面接で緊張しない方法:事前準備フェーズ

企業の人事担当者は毎年数多くの就活生と面接を行っています。多い時には一日で10人以上の個人面接を行います。当然、その中で緊張をしている人、全く緊張が見られない人と様々です。

しかし皆さんがどちらのタイプであったとしても、大前提として覚えておいて頂きたい事なのですが、面接で緊張する事は全く珍しい事ではありませんし、面接官も緊張して当然であると理解をしている事です。

企業の人事担当者は面接を通じて、本人の人柄、性格を知る事を目的としていますので、緊張をしている為に上手く話しを聞けない事は避けたいものです。

従って、一次面接など早い段階においては可能な限り緊張をほぐす為リラックスできる雰囲気作りをする事が重要であると認識をしているはずです。

その上で面接の事前準備段階では以下の様な事を心掛けてください。

1. 話す内容を考えておく 面接においては、「自己PR」、「学生時代に頑張った事」、「志望動機」・・・といった鉄板の質問があります。これらについてはまず自分の中で話す内容を必ず準備をしておく事が必要になります。

ただ、話す内容については台詞を考えるというレベルまで行ってしまうと、逆に自分でハードルを上げる事になってしまいます。話す内容については大体の流れと絶対に必要なキーワードを固めておく程度で良いです。大事な事は一字一句もれなく話す事ではなく、伝えたい事を漏らさない事です。

準備の量と自信はある程度は比例するものなので、まずは面接の準備を最初のステップとして覚えておいてください。

2. 事前に練習をしておく 事前練習として前述の話全体の流れとキーワードを固める事ができたら、その後は練習です。友人などに聞いてもらい意見を聞くのも良いですが、それが無理であれば、一人でいる時、歩いている時に独り言で口ずさんでみてください。

繰り返していく事で、自然に話ができる様になってきます。また面白いもので、面接も5回、6回と繰り返していく事で慣れてきます。つまり回数をこなしていけば自ずと準備するポイントだったり、改善方法が見えてきます。

3. 履歴書、ESの記入内容の確認 採用面接は履歴書、ESの記載内容などから質問して会話を広げていく事が一般的です。つまり、事前提出資料の内容は面接のシナリオになる可能性が非常に高いです。

逆に言えば、自分で聞かれたい事、アピールしたい事を履歴書、ESで上手く面接官に興味を持たせる事ができていれば、面接は自分の土俵で進んでいく事になります。

まずは履歴書、ESで記載をした事については自分でしっかり答えられる様に確認をしておいてください。特に履歴書の確認については自己分析であり、自分の振り返りになりますので、この作業を怠る事のないようにしてください。

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面接で緊張しない方法:面接直前

いよいよ面接会場に到着をして、自分の順番を待つと緊張がどんどん高まってきます。控室などは他の就活生もいて、一層緊張してしまう人も多いかと思います。ここでは面接直前で緊張を和らげる対策を紹介します。

1.会場には余裕を持って到着しておく 一般的には面接予定時間の15分~20分位前には会場で到着して受け付けをしておくべきです。稀に1時間も前に受付をする方もいますが、必要以上に早く到着してしまうと間延びをしますし、他の就活生を見る事で自分の緊張を増やしてしまう可能性もあります。

逆に予定時間ギリギリに到着してしまうと、準備の間もなく自分の面接の順番になってしまう可能性もあります。基本的には面接会場は近い、遠い関係なく会場に入る時間は15分前に到着するという自分なりのルーティーンを作っておいてください。

2.受付で元気良く挨拶 元気良く大きな声で挨拶しましょう。ポイントは「大きな声」です。大きな声を発すると、緊張を和らげる効果があります。人間の脳は、大きな声を発すると心が大きくなり自信が湧いてくるようになっています。

また、「これからどうなるかも分からない面接の内容」よりも「大きな声を出そうとすること」に意識を集中させることができるため、緊張を和らげることができます。

余談ですが、面接は受付からスタートしていると思ってください。控室にいる受付担当者などとの会話や挨拶は必ず人事担当者内で共有をされています。

面接は良かったのに、受付担当者から受付時の対応が非常に悪かったなどという事を聞く事があります。その様な話を聞くと、面接官は「面接だけうまくやったな、、、」と逆に心象が悪くなる可能性もあります。

しかし、受付で元気良く挨拶をする事で受付担当者が「次の学生さんは元気が良いですね、、、」と面接官に伝える場合があります。

その際、面接官は「面接以外でも元気が良いのだな、、、気持ちが良い学生だな、、、」と面接開始前に評価を上げる事ができます。受付でも、面接本番でも元気な挨拶は重要です。

3.周囲の学生の事は気にしない 控室の中では数名の学生と一緒になったりする事もあります。少し話をする事で緊張が解れたりするので、適度な情報交換程度は良いかも知れませんが、あまり面接について話をしない方が良いでしょう。

「この企業では〇〇が聞かれるらしい・・・」とか直前に余計な情報が入る可能性があります。準備の範囲であれば良いですが、逆に心配になってしまう様な情報だと緊張を煽る事になります。人は人と割り切って自分の準備を行ってください。

4. ストレッチ、深呼吸、音楽 ストレッチは緊張緩和に一定の効果がある事は医学的にも証明されています。控室の中で大きなストレッチは目立ってしまいますが、トイレなどで簡単なストレッチをして少しでもリラックスをしておく事は重要です。

また大きな深呼吸もリラックス効果があります。ストレッチも深呼吸も効果がないと思われ実践されていないケースが多いのです。是非試してみてください。

また個人的にお勧めしているのが、ヒーリング音楽を聴いてから会場に入る事です。ネットなどで沢山配信されておりますが、「リラックス向け、快眠向け」など場面毎に色々な音楽があります。私はプレゼンなどの前に少しだけこういったヒーリング効果のある音楽を聴いてから、プレゼン会場に入る事があります。

それでも面接中に緊張してしまった場合の対処法

面接前の準備はしっかりやったものの、予期しない質問に答えられず頭が真っ白になってしまう事は珍しい事ではありません。人は自己防衛、未知の体験をする前に緊張をします。

緊張すると「言葉が続かない」などの症状が出て、焦り、更に緊張するという悪いサイクルになっていきます。しかしながら、大事な事は緊張をしてからの挽回だと思ってください。この場合に以下の対処法をする事で緊張のサイクルを断ち切る事ができます。

1.一旦ストップさせてもらう 緊張して言う事が整理できなくなったら、まずは「すみません。緊張してしまったので、一旦整理させてください」と言いましょう。冒頭でも書いていますが、面接官は就活生が緊張するのは当然だと思っています。従って、ストップを要求しても全く問題がありません。

勘違いをされていますが、面接は試験ではありません。立て板に水のごとく話ができる人の評価が必ずしも高くなる事はありません。面接は受験者と企業の相性を確認する場です。

例え緊張をしても自分の考え、意見を正しく伝える事こそが大事なのです。まずいなと思ったら「一旦ストップ」です。

2.相手の眉間を見て話しする 面接の基本として面接官の顔をしっかり見て話すと言われています。確かに相手の顔を見て話す事は重要ではありますが、顔を見るというととかく目を合わせる事と勘違いされています。

そしてその行為自体は緊張を増してしまう要因でもあります。その為の対策として、面接官の眉間を見て話す事をお勧めします。

3.開き直ってしまう 緊張をしてしまい、説明を間違えたりすると面接の途中なのに大きな後悔に苛まれ余計に緊張を助長させてしまう場合があります。繰り返しになりますが、面接では緊張して当たり前です。

ですから失敗をしたなと思ったら「まあ仕方ない!」と心の中で開き直ってください。「言い回しを間違えた」、「敬語を間違えた」などという事はそもそも評価に影響しません。その事で更に緊張する位であれば、開き直ってその後の話に集中をするべきです。

4.そもそも緊張している事は悪くない! 面接官は就活生の本音を知りたいと考えています。演技を望んでいるわけではありません。

従って緊張をしているという事実も就活生の素の姿だと思っています。逆に「緊張をしてしまって、、、」と言われてると面接官は「素直を子だな、、、」と思い印象自体が良い方向に流れる事もあります。

5.ゆっくり、シンプルに話す 面接官に対して「一旦ストップ」「緊張してます」と伝えてリセットができたら、そこからは少しゆっくり話をしてみてください。そして自分の言葉を自分で聞いてみてください。

この行為で自分の中を少し客観的にしておく事ができます。緊張をしていた時は言葉数が多くなり、説明が難解になりがちです。ゆっくりとシンプルに話す事で自分の頭の中も整理がついていきます。

人生の中においては就職活動だけでなく多くの場面で緊張する事があります。そして結果を求められる場面において緊張は悪い結果を生み出しがちです。

しかし就職活動の中だけは緊張する事自体が許容されている側面があります。これは珍しいケースだと思います。つまり、緊張して当たり前という舞台設定を前提にしておけば案外気にする事がないと知っておいてください。