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三井化学_ES(2020卒_本選考)

三井化学、2020卒_本選考の通過エントリーシートです。

エントリーシート概要

年度:2020卒 選考:本選考 職種:総合職

趣味・特技について教えてください。(100文字以内)

趣味はスノーボード、バレーボール、旅行です。特技は、バランス感覚と体重移動速度に自信があり、反復横跳びは誰にも負けません。

TOEIC受験経験のある方は、点数及び受験年月を教えてください。(100文字以内)

780点 2017年5月(21日)

学会や論文・ジャーナルの発表の実績があれば(1つ目)、発表年月及びテーマを教えてください。(4つまで)(文字数制限なし)

日本化学会第98回春季年会 2018年3月23日(金) ・ビス(μ-オキシド)二核ニッケル(III)錯体によるフェノール誘導体の酸素添加反応

第12回バイオ関連化学シンポジウム 2018年9月9日(日) ・ビス(μ-オキシド)二核ニッケル(III)錯体を機能モデルとして用いたチロシナーゼの反応機構解明

第51回酸化反応討論会 2018年11月1日(木)~2日(金) ・ビス(μ-オキシド)二核ニッケル(III)錯体によるフェノラート誘導体の水酸化反応機構

専攻内容を選択してください。

錯体化学

専門として扱っているものとして近いものを選択してください。

有機化学

専門として行っている技術として近いものを選択してください。

反応解析

研究テーマを教えてください。(100文字以内)

フェノール類の位置選択的な水酸化反応を触媒するニッケル錯体の開発と反応機構の解明

研究要旨を、研究の位置づけを含めてわかりやすく記入してください。(600文字以内)

フェノール類のオルト位のみを位置選択的に水酸化するニッケル触媒の開発を目的とした研究を行っています。フェノール類のオルト位のみを水酸化した生成物はカテコールと呼ばれ、医薬品や塗料の原料として毎年4万トン以上製造されています。しかし、工業的なフェノール類の水酸化反応では、パラ位の水酸化や二量化、過剰酸化が進行してしまうという課題があります。そこで、フェノール類からカテコールを位置選択的に、過剰酸化せずに合成する触媒の開発が求められています。生体内では、チロシナーゼと呼ばれる銅イオンを中心に持つ金属酵素が、フェノール類のオルト位のみを高選択的に水酸化することが知られています。そこで、チロシナーゼを模倣した金属錯体を人工的に合成し、触媒的に応用することができれば、フェノール類の位置選択的な水酸化反応が達成できると期待されます。先行研究では、金属に銅を用いたチロシナーゼのモデル錯体による研究が盛んに行われてきました。しかし、触媒回転数が少なく、生成物の過剰酸化を抑えられていないのに加え、詳細な反応機構の解明が困難であるという課題がありました。そこで本研究では、銅とは電子状態の異なるニッケルを金属に用いたモデル錯体を合成し、そのフェノール類との反応性を検討しました。触媒回転数を7倍以上に向上させるとともに、これまで報告例のない反応中間体の観測と律速段階の解明に世界で初めて成功しました。

研究の中で、あなた自身が発揮した独創性やオリジナルティによって課題解決/課題発見したエピソードを教えてください。(400文字以内)

特にオリジナリティを発揮した部分は、錯体の配位子設計に関してです。本研究では当初、ピリジン系配位子を用いてチロシナーゼのモデル錯体を合成し、そのフェノール類との反応性を検討していました。しかし、ピリジン系配位子を用いた錯体では、生成物であるカテコールの過剰酸化を抑えることができないとともに、反応速度が速すぎるため反応メカニズムの解明が困難であるという課題がありました。そこで、より立体障害の大きな配位子を用いることで、錯体金属へのカテコールの接近を選択的に抑えるとともに、反応速度をより遅くできるのではないかと考えました。実際に、より剛直な配位子であるキノリン系配位子を用いて合成した錯体と基質を反応させると、生成物の過剰酸化が抑えられ、カテコール選択性が向上することがわかりました。また、今までに報告例のない反応中間体の観測に成功し、中間体の反応を追跡することで律速段階の解明にもつながりました。

三井化学において、将来あなたはどんな活躍をしたいですか。キャリアパスのイメージがあれば、それも含めて記入して下さい。(400文字以内)

新規の触媒開発に携わり、より多くのお客様により安く高機能な製品をお届けできるように貢献したいです。貴社のモビリティ事業や基盤素材事業では、ポリエチレンやポリオレフィン、ポリウレタンなどを製造・開発しており、高付加価値製品を作るためにはこれらの素材は必要不可欠です。より高機能な触媒を開発することにより、これらの素材をより安く大量に製造できるように貢献したいです。また、今後PPコンパウンドのような高機能合成樹脂の開発に伴って、それを製造するための触媒の開発も自ずと必要になっていくと考えます。そこで、私の触媒技術が活かせるのではないかと考えています。さらに、私は外国籍として日本で生まれ育った境遇から、外国人のニーズに敏感になれるという強みがあります。貴社の更なる発展のためにはグローバル展開は必須です。そこで、将来的には海外事業に携わり、外国人のニーズに合わせた製品開発に注力したいと考えています。