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住友電気工業(2020卒_本選考)

住友電気工業、2020卒本選考の通過エントリーシートです。

エントリーシート概要

年度:2020卒 選考:本選考 職種:総合職

研究内容(400文字以内)

私はドイツにおける移民統合政策について研究を行っている。本研究の目的は、「政策的アプローチによりいかに文化的背景のことなる移民たちを現地社会に溶け込ませることができるか」その社会メカニズムを解明することである。ドイツでは、戦後の労働力の不足を背景に、労働協定により多くの外国人労働者を受け入れた結果、多くの移民の背景を持つ人々を抱える国家となった。近年、それら移民の背景を持つ人々のコミュニティーと現地社会のコミュニティーが乖離していることが社会問題となっている。現在、政府は自治体を通して移民に対し「統合プログラム」を提供し、言語・文化両方の側面から支援を行っているが、極右の移民排斥運動からも見られるように、移民と現地社会の対立は年々深まっている。そのことを踏まえた上で、いかに彼らを共生に導くことができるのか、政策的立場から方法を模索し、政策提言を行っている。

学生時代頑張ったこと(500文字以内)

私が学生時代に最も力を入れて取り組んだことは、ドイツでの長期留学中に行った、現地に住むトルコ系移民を対象とした移民統合政策に関するフィールドワークだ。私は在学中、ドイツの移民統合政策の研究に注力してきた。しかし、座学だけで政策の実態をつかむことに限界を感じ、政策の対象者である移民の生の声を聴きたいという想いからこの活動を行った。当時、現地のモスクに取材許可を得て、10代~60代の男女合わせて30人以上から証言を取ることを目標に聞き取りを行っていた。しかし、政治的な話題に警戒感を示され、まともな調査を行うことができなかった。そこで、証言を得るためには、彼らと本音で語り合えるような信頼関係を結ぶ必要があると考え、約半年間モスクに通い詰め、地道に距離を埋めていった。その際、限られた訪問時間でより深い関係を築くため、相手の性別や年齢、性格などに細心の注意を払い、それぞれに応じたコミュニケーションを取るよう心がけた。結果、目標を大幅に上回る50人以上の方から統合政策に対する本音を聞き出すことに成功した。この経験から、逆境の中でもできることから地道に取り組むことが、大きな成果に繋がることを学んだ。

志望動機(300文字以内)

「新興国の人々の豊かな生活に寄与したい」という想いから貴社を志望する。私はドイツで出会ったアフリカ、アジアの新興国出身の移民たちとの交流から、世界にはまだインフラが整い切っていない地域が数多くあることを知り、それが原因で祖国を離れる人が多くいることに課題を感じた。貴社は、新興国で人々の生活に深くかかわるインフラの分野で多角的に事業を展開しており、かつ、若手のうちから海外事業に携われる環境を兼ね備えている。その貴社であれば、この課題に直接寄与できると考えた。将来、貴社の海外営業として、最前線で新興国のニーズを汲み取り、最適な製品を提供していきたい。それを通じて現地の人々の生活をより豊かにしたい。