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内定ブルーな19卒が語る!第一志望の内定があるのに不安な理由

内定を承諾した後に不安に襲われるという内定ブルー。 なぜ内定があるのに、内定ブルーになってしまうのでしょうか? そこで、今まさに内定ブルーである加藤さんに、内定ブルーな理由、内定ブルーにならないための就活のアドバイスを伺いました。

内定ブルーな4年生に、理由と就活のアドバイスを聞いた

「とにかくどんな企業でもいいから内定が欲しい」と、不安に襲われる就活生の方は多いと思います。

でも就活を終え「内定があるのに、不安でいっぱい」そんな内定ブルーになることも。

「社会人になりたくない...」「この会社で本当にいいのかな...」そんなネガティブな気持ちのまま就活を終えたくはないですよね。

そこで「内定をもらったけど、社会人になりたくない...」まさしく内定ブルーになっている、都内の私立大学4年生の加藤くん(仮名)にお話を伺いました。

今回は、内定があるのに内定ブルーになってしまう原因、また内定ブルーを防ぐための就職活動のアドバイスなどをお伝えします。

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内定ブルーな加藤さんの心境とは?

---就職活動お疲れさまでした。社会人になるのももうすぐですね。

加藤:そうですね。ただ「入社後絶対に活躍してやる!」とかポジティブな気分になれないのは正直なところです。

就職に対して漠然とした不安もありますが、一方で「内定を辞退して就活に再度取り組むことも嫌だ...」と八方塞がりな気分です(笑)。

まんま、内定ブルーな状態ですね。

---まさしく内定ブルーですね(笑)...ちなみに加藤さんは、どのように就活をされてきたのですか?

加藤:就職活動を始めたのは大学生3年の1月から。

経団連所属企業の説明会解禁の約一か月半前から就活を始めました。

具体的に受けていたのは金融・不動産・メーカー数社です。

30社ほどESを出し、20社ほど本選考をうけ、内定をもらったのは2社。

その中で第一志望群の一角だった、某不動産系の企業に来年春から就職します。

内定ブルーな理由① 内定先企業で活躍できるか不安

---なるほど...では内定ブルーになってしまう原因を探っていきましょう。どうして内定ブルーになったのですか?

加藤:内定ブルーになった理由は3点あるかなと思っています。

内定ブルーの原因は、就職先企業で自分が活躍するイメージが強く持てないこと。

内定先企業の不動産企業では、新卒は基本的に支店で賃貸営業を担当します。

僕もおそらく営業に配属されますが、正直営業で活躍できるかという不安はありますね。

民間企業では当たり前ですが、営業はいわゆるノルマがあります。

僕がおそらく任される賃貸営業では、月に何件以上の契約を取るというノルマがある。

不動産の営業には、法律や金融、建築などに関する幅広い専門知識、そして家を買うという人生においても重要な決断をお客様がされるため、時には顧客さんの懐に飛び込む高いコミュニケーション能力が必要とされます。

一方私は、客観的にみるとコミュニケーション能力がずば抜けて高い方ではない。

内定を私に出したのは、企業側が「こいつならやっていける」と判断したからとは思います。

ですが、営業職で本当に目標数値が達成できるのか?自分が活躍できるのか?と不安で、内定ブルーになっていますね。

内定ブルーな理由② 入社先がベストな選択かわからない

―内定ブルーな理由の一つは、内定先企業で活躍できるかという不安があると。

では他の内定ブルーになっている理由はなんですか?

加藤:内定ブルーな理由の二つ目は、「本当に内定先の業界・企業で良かったのか?」という疑念です。

やはり、内定を承諾することは、裏を返せばその他の業界で歩めるキャリアの可能性を捨てること。

と考えると内定承諾って結構怖い行為です(笑)。

だから、就活では幅広い業界を見て、自分なりに理由付けした上で業界を取捨選択することが重要と思います。

先ほど伝えように私は当初から、金融・不動産に絞っていました。

そのきっかけは、「金融関連の授業を専攻し、なんとなく金融に親近感があった」そして「父親が不動産業界で働いていた」こと。

「志望動機とかもある程度作りやすいだろうな」といった感覚で受けていた部分があります。

かなりふわっとしてますよね(笑)。

あとは個人的に関心があったメーカーを数社受けたくらいです。

いざ就活が終わり、大学同期とあうと広告業界やIT、ベンチャーなどいろんな業種・業界の企業に進路を進めている。

すると、「自分は本当に今の会社でよかったんだろう?」とか色々考えてしまうんです。

その結果、自分の決断に自信が持てず内定ブルーになる。

やはり、幅広い業界を見た上で明確な理由を持ち業界・業種を絞ることが、納得の行く就活に繋がる。

ひいては、内定ブルーではなく「自分が選んだ道なのだから、情熱を持って仕事しよう」とポジティブな気持ちで就職できると思います。

内定ブルーな理由③ 内定先社員のイメージとギャップに気付いた

―では最後三点目。加藤さんが内定ブルーになっている最後の理由を教えてください。

加藤:内定ブルーな最後の理由は、内定を承諾する前に抱いていた社風のイメージにギャップがあったこと。

内々定をもらった後、実際の社員の方と懇親会がありました。

この懇親会で6,7人の社員さんと会話したのですが、会話の内容はプライベートの話が多くて。

あまり仕事や会社内での自身の展望について熱く語る人はいなかった。

「どうせ働くなら、仕事に情熱を持って働きたい」を個人的に思っていたので、ギャップを感じました。

というのも説明会や座談会でお話を伺った社員は、仕事を通じて自己成長をしたエピソードやお客さんから感謝されたエピソードを熱く語ってくれる人が多かった。

そういった仕事に情熱を持つ社風に惹かれた部分もあり、尚更内定ブルーになりました。

やはり企業側にとって説明会・座談会は自社の魅力を訴える場です。

それ故社内でも屈指の有能社員が呼ばれます。

と考えると必然的に大きな成果を上げていて、情熱的に仕事に取り組むエース級の社員が多く登場するわけです。

ですが、説明会や座談会に出てくる社員さんは全体のごく一部にすぎない。

そんな少数のサンプルで社風や働く人の雰囲気を判断すると、内定後ひいては入社後のギャップが生じる可能性が高いと感じましたね。

―まとめると以下の3点が、内定ブルーの原因であると。

・入社後活躍できるかどうか不安であること ・内定先企業が最高の選択かわからないこと ・就活中の社員に抱いていたイメージとのギャップを感じていること

採用後の内定ブルーを防ぐ、就活のコツとは?

―では、今内定ブルーになっている加藤さんから、就活生へのアドバイスをお願いします。

OB訪問を行い、内定後のギャップ・内定ブルーを防ぐ 加藤:内定ブルーにならないために気を付けることは二つあると思います。

1点目は、入社前の社員に対するイメージと実態にギャップを防ぐために、OB訪問を通じ多くの社会人と接すること。

なぜなら、企業の社風や人柄を判断する上で座談会や説明会に登壇する社員だけで測るには、サンプルが圧倒的に少ない。

当たり前ですが説明会や座談会に出てくる社員は、社内でも比較的優秀な人達であり、実際の会社の実像と多少なりともギャップがある。

もちろん多くの就活生は、数十社ほど選考を受けるので、全ての企業にOB訪問を行うには難しい。

なので、第一志望群である企業から、優先してOB訪問を行うべきです。

そのOB訪問で「説明会で御社は○○という社風と伺いましたが、○○さんは実際にそう思われますか?」といった質問をぶつける。

そして、自分が企業に抱くイメージや企業に対して求めている要素と実態に隔たりがないかを調べる。

それにより、入社後の悪い意味でのギャップを極力なくすよう努めましょう。

―第一志望の企業ほど、OB訪問をしっかり行い、ギャップが生じないよう情報を集めるべきだと。

内定ブルーを防ぐためには、自分の適性を見極めろ! 加藤:内定後抱く「本当にこの企業で活躍できるのか?」という不安。

この内定ブルーを回避するには、仕事に求められる能力に、自分の適性があるかを判断することが大事です。

自分の適性を踏まえつつ、「自分の向き不向きを確かめる」という視点です。

―とはいっても、学生の時点で自分の向き不向きを見極めるのは難しいのでは?

加藤:そうですよね。実際に働いてみないとわからない部分は多い。

ただある程度アタリをつけることはできるはずです。

自分がこの仕事で活躍できるかを知るには、実際に活躍している社員が、「どのような資質を持っていて、それがどう業務で活きているか」を知ることが大事です。

例えば、社員の方に「この仕事を通じてどういった成果を出したか、また成果を出す上でご自身のどのような人間的特性が発揮できたか?」と聞いてみる。

この質問を仮に営業職の社員に聞いたとして。

営業職の社員が「学生時代イベントサークルで多くの人と関わる機会が多く、他者の懐に飛び込むことを恐れない資質が育まれた。それが、営業で発揮できた」と答えたとします。

そうしたら「自分には人の懐に飛び込む資質があるのか」を振り返る。

すると、対象企業の仕事や特定職種に適性があるかはある程度判断できるでしょう。

―社員個人に焦点を当て、「どのような資質を持っていたから活躍できたか」を掘り下げるべきだと。

加藤:よく就活の場で採用担当の人に対し、「活躍する社員ってどんな資質・どんな特徴がありますか?」と問う人がいます。

ですが、この質問から得られるのは、「第三者が、活躍する社員をみて得た情報」です

実際に活躍している社員が「どんな資質を持っていて、それがいかに成果につながっているのか?」という主観的な情報は得られません。

だから左記に述べた質問は、自分自身の適性があるかどうかを判断するには不適切な情報です。

なので「成果を出す上で、ご自身のどのような人間的特性が発揮できましたか?」という、社員個人の資質を深ぼる質問をすべきでしょう。

―就活を通じて、希望企業に対してギャップがないかをOB訪問で検証していく姿勢を持つこと。

そして、自分が活躍できるかを掴むには、実際に働いている社員が自分のどのような資質が業務で発揮できているのかを知ること。

この二点が内定ブルーにならない就職活動のコツということですね。ありがとうございました!

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