エントリーシート(ES)とは?
そもそも就活におけるエントリーシートとは就活ではどのようなものでしょうか。
エントリーシート(ES)とはインターンシップ選考や本選考の最初の選考として多くの企業が課しているものです。
就活をする上で避けられない志望動機、自己PR、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などのオーソドックスな質問から、会社独特の質問まで様々なものがあります。
就活では、面接などの選考に入る前の段階で提出を求められる場合が多いです。
なぜ企業はインターンシップでエントリーシート(ES)を課すのか
就活の全般においていえることですが、企業の採用担当者がどんな意図を持っているのかを考えることは就活の対策を講じるうえで非常に重要です。
なぜなら、企業の意図を汲み取ったエントリーシート(ES)が、一般的に「通るES」になるからです。
さて、企業はなぜサマーインターンシップの選考の第一段階でエントリーシート(ES)の提出を求めるのでしょうか。
最大の理由は学生の足切りであるといわれています。
人気の高いインターンシップであれば応募倍率が50倍を超えることもあり、応募したすべての学生を面接することは企業の採用担当者にとって現実的ではありません。
そのため、効率よく人数を絞るための足切りとしてエントリーシート(ES)が課されるのです。
面接を通して落とされるなら納得できても、文章だけで落とされてしまうのは何となく悔しいですよね。
ここではそんなエントリーシート(ES)選考を突破する戦略を解説します。
インターンシップのエントリーシートで企業は何を見ているのか
では、サマー・オータムインターンシップの選考において、企業の採用担当者はエントリーシート(ES)の何を見ているのでしょうか。
エントリーシート(ES)でよく出題されるお題が志望動機と自己PRであることからもまず学生の意欲の高さ、企業理解の深さ、企業とのマッチング、能力や性格を測っているのは間違いないでしょう。
特に、サマーインターンシップは大学の夏休み期間に集中するということもあって、企業は招待した学生が他のインターンに行ってしまうことを恐れます。
この学生なら他のインターンシップよりうちのインターンシップを選ぶだろう、と思われるためにも意欲の高さは最重要といえます。
加えて、300字以上などの比較的長い文章を求められることからは論理的で明快な文章が書けるかどうかといった点も見られていると考えられます。
長い文章ではつい論理に飛躍が生じてしまったり、関係のない話を書いてしまったりと、論理的で明快な文章を書くのが難しくなりがちです。
出されている質問から企業の採用担当者は学生のどんなことを知りたくて、どんなところをみているのかを推測し、それに合わせた回答ができるようにしましょう。
ここからはESを書くときに抑えたい3つのポイントと、それを踏まえた「志望動機」「自己PR」の書き方を紹介していきます。
インターンシップのエントリーシート(ES)の書き方で気を付けるべきこと
以上のことを踏まえて、エントリーシート(ES)の書き方でまず意識的に気を付けなければならない点をまとめてみました。
記事には要点をまとめましたが、さらに詳しく解説した資料もご用意しましたのでぜひダウンロードしてください。
1.結論1stを意識した書き出しをする サマー・オータムインターンのエントリーシート(ES)では足切りとしての性格が強い以上、企業の採用担当者がすべてのエントリーシート(ES)の全文をしっかりと読んでいるとは考えられず、全体を流し読みして素早く判断していると考えられます。
そのため、まず目に入る書き出しの部分に結論を持ってくることを強くお勧めします。
結論1stの文章の書き方がわからないという人向けに、ここでは結論1stの文章の書き方をする際に活用できるPREP法を紹介します。
・PREP法
(Point→Reason→Example→Point) Point
まず、結論を冒頭で述べ、何の文章であるかを読み手に伝えます。
Reason
上記の結論の理由をここで述べ、結論を補強します。
Example
体験談やデータを添えることで結論と理由を強めます。
Point
再度結論を相手に伝え、文章をまとめます。
PREP法を用いることで流し読みされても相手に伝わりやすい文章が書けるだけでなく、論理的に整合性の高い文章を作ることができます。
初めてでエントリーシート(ES)の書きだしかたがわからない、長い文章をまとめるのが苦手だという方は是非活用してみてください。
2.企業研究を怠らない サマーインターンシップの段階では多くの学生が企業のことをまだよく知りません。
企業の採用担当者もそのことは重々承知なのですが、あなたの業界・企業研究が進んでいればそれだけで他の学生との差別化を図ることができます。
例えば、単に「グローバルな仕事がしたいから商社志望です。」というよりも、「伊藤忠が総合商社の中でも繊維に強みを持っている点に惹かれました。」というほうが、情報を収集できていることがアピールできるというイメージです。
サマーインターンシップ前から業界の研究や企業間の差を調べて、エントリーシート(ES)でも志望動機にはなぜその企業なのか、自己PRには自分のどんな特徴が企業とマッチしているのかを書くことで、自分の意欲・志望度や情報収集能力の高さをアピールしましょう。
3.エントリーシートは「面接選考」にも影響 エントリーシート(ES)を書く上で忘れてしまいがちなのは、エントリーシート(ES)に記入した内容は次の選考である面接でもほぼ確実に深堀されるということです。
そのため、実態と乖離した内容を作ってしまうと必ず面接官に見抜かれてしまい、選考を突破するのが困難になります。
エントリーシート(ES)ではつい大袈裟なことを書いてしまいがちですが、嘘をついてエントリーシート(ES)選考を突破しても面接で落ちてしまっては元も子もないということは忘れないでください。
「学生時代に力を入れたこと」としてアルバイト先の飲食店でメッセージカードを渡すように提案し、それを実践した結果、売り上げが1.2倍になりました、と述べたとしましょう。
企業の面接官はいくらがいくらになったのか、前年同月比なのか、他の要因は考えられないか、などを聞いてくることが予想されますが、矛盾のない数字を言えなければ嘘ということがばれてしまいます。
もちろん、解答を準備することは可能なのですが、予想外の質問が来ることもあるので、嘘はつかないほうがよいでしょう。
ところで、2次、3次面接など複数のステップが用意されている本選考と違って、サマー・オータムインターンシップの面接ではほとんどが1回の面接、あるいは、グループ面接→個人面接というステップになります。
また、面接時間もサマーインターンシップでは30分程度、長くても1時間という長さなので、聞かれる内容はエントリーシート(ES)に書いてあることがほとんどといっても過言ではないでしょう。
これを利用すれば、面接で聞かれることをある程度コントロールすることができるといえます。
企業の面接官に深堀されても答えられるよう、エントリーシート(ES)には自分が自信をもって答えられることを記入するようにしましょう。
インターンシップのエントリーシート「志望動機」の書き方のポイント
では、以上の点を踏まえて実際にITメガベンチャーのサマーインターンシップ選考を突破したエントリーシートの書き方を見ていきましょう。
・インターンシップ「志望動機」の構造 上の具体例はPREP法を利用して書かれたエントリーシート(ES)であり、流し読みしても志望動機が何なのかということや、それが学生自身の体験に基づいて書かれていること、企業の理念を調べていることなどが伝わります。
志望動機を記入する際にはこのように、PREP法を活用し、冒頭で理由を端的に述べることを意識し、続く文章でそれを補強するようにしましょう。
ありきたりな内容になってしまいがちな志望動機で他の就活生と差別化を図るには構造を意識するのも一つの手です。
・インターンシップ「志望動機」の内容 企業の事業内容やインターンシップの内容と自分の志望動機が乖離してしまっていないか、論理的につながっているかという点は特に注意して、実際に書く内容を決めましょう。
また、志望動機に盛り込んだ体験談などの内容は面接でも確実に深掘りされるので、どのような体験であれば面接で深掘りされても答えられるかということを意識しながら作成してください。
インターンシップのエントリーシート「自己PR」の書き方のポイント
サマー・オータムインターンシップのエントリーシート(ES)で志望動機に並んでよく聞かれるのは自己PRです。
「自己PRしてください」というストレートなものもあれば、「弊社が掲げるミッションのうち、あなたに合致したものを教えてください」といった、変化球型の自己PRも存在するのでご注意。
・「自己PR」ってそもそも何? エントリーシート(ES)で自己PRを求められたとき、迷ってしまうのが「長所・強み」との違いです。
しばしば混同されている概念でもあり、就活生を悩ませるのですが、自己PRとは学生をインターンシップに参加させたり、採用する企業の視点に立ったあなたの強みを、長所・強みを聞かれた場合にはあなたが実感するあなたの長所を述べるのがいいとされています。
採用する企業の視点に立つには業界、企業の研究が必須です。
その業界や企業ではどんな人材が求められているのか、自分のPRは企業が求める人物像に即した形で書かれているのかを客観的に判断できるようになりましょう。
・インターンシップ「自己PR」の構造 自己PRを記入する場合でも先ほど紹介したPREP法は有効ですが、ここではSTAR法というフレームワークを紹介します。
STAR法は自分の経験などを伝えるのに有効なフレームワークです。
エントリーシートで頻出の質問でもある「成果を挙げた経験」「学生時代に力を入れたこと」でも活用できるだけでなく、面接などで自身の経験を語る際にも有効なフレームワークなのでぜひ習得してください。
・STAR法(Situation, Target, Action, Result) Situation
自分が置かれていた状況や前提を説明する
Target
自分の設定した目標を説明する
Action
目標達成のために起こした行動を伝える
Result
その結果どのような結果につながったかを語って話を終える
下にこのSTAR法を用いて書かれた自己PRを載せておきます。
ぜひ参考にしてください。
志望動機でも、自己PRでも、流し読みされてもわかりやすく、結論が体験によって十分に補強されているものが選考を通りやすいエントリーシート(ES)であることは忘れないでください。
・内容 インターンシップのエントリーシートにおいては、自己PRの内容と企業が求める人物像が一致しているかどうか、自己PRでアピールした強みとエピソードは論理的につながっているか、という点は特に重要です。
また、自己PRのようなタイプのエントリーシート(ES)でも多くの場合面接で深堀されることになります。
面接でも落ち着いて自分の強みが何なのかを企業の面接官に伝えられるよう、エントリーシート(ES)に記入した内容を話す練習をしておいてください。
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