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【例文あり】魅力的な自己PRとは?アピール上手の第一歩

自己PRで何をアピールしたらよいか悩むという就活生はとても多いです。企業の人事は飽きるほど自己PRを読んだり聞いてますので、学生が思うよりもダメさを見抜かれることが多い。例文も参考にして、魅力的な自己PRとは何か考えましょう。

自己PRとは

・自己PRは自己紹介ではない 自己PRとは、「自分の能力値をアピールし、入社後活躍できる」と伝えること。そのため、自分のことを単純に紹介することとは異なります。自分を売り込み、相手に自分が必要だと思わせる必要があります。

自己PRは「自分が言いたいことを伝えるのではなく相手が求めている内容を答える」という側面が強いことを理解していない就活生は意外に多いです。

企業の人事が何を求めているかは、学生には体感的には分かりにくいですが、インターンシップやOB訪問など企業の人と接する機会が多い学生は、よく心得ている場合が多いです。

・自己PRは書類と面接で一貫させる 面接は、見た目、話し方、声のトーン、姿勢など、面接官の目に見える情報や耳で聞こえる情報(ノンバーバル情報)が、まず印象として伝わってきます。

その上で、その印象と話している内容が合致しているかどうかを、企業の面接官は無意識に見ています。印象とアピールした内容が食い違うことのないように、自分の見た目の印象を他人に聞いておくとよいでしょう。

書類ではどうでしょうか。採用の場面ではESを何度も見直して判断ということはありません。一回パッと読んで判断しますので、分かりやすく伝わるように書く、ということが大前提です。

ビジネス文書であって、小説を書くのとは異なりますので、内容の良し悪しの前に簡潔に分かりやすく書く必要があります。また、書類をもとに面接をすることが多いので、書いている内容と面接でのアピールがあまりにも異なるようだと企業サイドとしては違和感を感じ、不採用となります。

・自己PRと志望動機の違いを把握し食い違いをなくす 自己PRと志望動機の違いも押さえましょう。面接官がそれぞれで何を判断するのか、という違いを把握することが重要です。志望動機は業界・企業理解の程度や動機の強さから、入社意欲の高さや企業の方向性と本人の希望とのマッチ度を測ります。一方の自己PRは、その人の持っている強みや、その根拠である過去の経験から、入社後の貢献度や適正な配属先を判断します。

自己PRは過去の出来事がベースで、志望動機は未来のことを語ることになります。しかし、自己PRでアピールしている内容と志望動機で語っている内容が首尾一貫していないと面接官は違和感を抱きます。この2つが食い違う学生が多いです。例えば、自己PRで想像性豊かな発想力を強みにするにも関わらず、志望動機ではミスなく着実にこなす製造管理の仕事を希望している場合には、面接官は違和感を感じるものです。

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例文で自己PRの書き方を学ぼう!

・【自己PR】課外活動での実績から自分の長所をアピールする自己PRの例文 私の強みは、周りを巻き込む力があることです。学生時代に吹奏楽部の企画を担当しました。私の代で部創立30周年の大きな演奏会を行うこととなり、集客目標を設定しました。

通常は関係者の来場が多いのですが、イベントのレベルを上げて一般のお客様を集客したいと考えて、他の団体との連携を推進しました。30周年だからこそ、従来の吹奏楽部では取り組んでいない挑戦をしたいと思ったからです。

映像系のサークルやダンスサークルとコラボレーションの企画を立てました。まったく新しい企画だったために、吹奏楽部メンバーとの意見調整に苦労しましたが、集客目標と表現への想いを共有し、みんな納得してくれました。

最終的には、来場者の目標を達成しただけでなく、これまで例のない新しい演奏会だと他大学の指導者の先生から評価を頂くこともできました。このような、周りを巻き込み新しいことを成し遂げる力を発揮し、御社に貢献できると考えています。

・【GOOD POINT】課外活動での実績から自分の長所をアピールする自己PRの例文 根拠となるエピソードの中に、自分が感じた課題意識が述べられている点が評価できます。与えられたタスクをこなすのではなく、当事者意識をもって仕事に取り組む印象を持ちます。

また、苦労した点と乗り越えた方法が述べられているのも仕事ができるイメージにつながるイメージがあります。最終的な成果と客観的な評価もあるので、アピールの根拠としては十分です。集客目標の数字があるとよりウケがよい場合もあります。

この例文がもう少し長い文字数設定の場合は「コラボレーションの企画を立てた」部分をより詳細に語っていくことになります。実際の面接でも、エピソードの詳細な部分に質問されることが多いでしょう。

・【自己PR】学業での実績から自分の長所をアピールする自己PRの例文 私の強みはデータを基に本質を考える論理的思考力です。これは企業の課題解決を行うPBL型の授業「プロジェクト演習」で発揮しました。この授業は、実際の企業の経営課題に対して、チームで解決策を考えて提案するものです。与えらえた課題は「ある商品を大学生向けに拡販する方法を考える」ものでした。

私は自分の消費者としての感覚に頼るのではなく、現状の詳細な分析が必要と考え、その企業が用意していた年代ごとの売上データに加えて、月・曜日ごと、流通チャネルごとの売上データも出してもらいました。

データを基に仮設を立て、チームメンバーと納得いくまで議論しました。実際に店舗も見学してみました。プレゼンテーションの上手さよりも、論理的に組み立てて筋が通るようこだわりました。

最終的にはお題だった「大学生向け」に注力すべきではなく、40代女性とその家族を中心に購買を推進すべきと論理的に説明しました。テーマを超えた発想とその根拠となる分析をした点が評価され、全5チームのなかで一番高い評価を頂けました。このように、データを分析し論理的に考える強みは御社のビジネスにおいて貢献できると考えております。

・【GOOD POINT】学業での実績から自分の長所をアピールする自己PRの例文 学業をアピールする際に気をつけたいのは、自分1人で研究を進めた、ということになりがちです。これも悪くはないのですが、仕事はチームでするものなので、「他者との関わり」も触れたいところです。例文では他者を巻き込んでいる点が評価できます。

また、自分が大事にしている点、こだわりが述べられていて「人となり」を理解しやすいです。テーマを当事者意識をもって考え、与えられた枠に収まらないようにしている点はプラスアルファの評価がつく可能性があります。

このストーリーの裏に自分で努力して勉強したことなどが関わっているとベストです。例えば、実は途中で統計の知識が必要だということを感じて統計の勉強をした、企業からのフィードバックを受けてマーケティングの授業を追加した、などです。勉強した内容よりも、勉強がなぜ必要と感じたかという姿勢が仕事での再現性につながります。

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自己PRの悪い例文

・【自己PR】長所をアピールするには根拠が乏しい自己PRの例文 私の強みはリーダーシップがあるところです。リーダーシップとは、最前線でぐいぐい引っ張るだけでなく、後方から人を支えることも指します。

私は3年生の時に経営学部の前村ゼミのリーダーを務めました。自分がゼミリーダーに指名されるとは思いませんでした。しかし、先生に言われたからには役割を全うすると考えました。

中でも注力したのは、周囲を頼り意見を聞くこと。なぜなら、意見を聞くことがメンバーの満足度に繋がりうると考えたためです、ゼミでのフィールドワークや合宿では、みんなの意見を取り入れました。異なる意見を調整することはゼミ運営では大事なことです。居酒屋のアルバイトでもリーダーシップを生かして、アルバイトリーダーを任されるようになりました。このようなリーダーシップを生かして、御社に貢献できる人材になりたいです。

・【BAD POINT】長所をアピールするには根拠が乏しい自己PRの例文 就活生によくありがちな勘違いが、リーダーをやったからリーダーシップがあるわけではい、という点です。リーダーシップを発揮した場面が表現できていないので、根拠に乏しいです。

また、心掛けたことと実行したことは違います。評論者ではなく、実際に自分やったことを書くようにしてください。言葉の定義や解説も不要です。偉そうな印象を与えます。

評論的になってしまう方や抽象的なままのエピソードになる方は、「エピソードの一瞬を切り取る」ことを意識するとよいでしょう。長い時間軸でダラダラと書くのではなく、「その日その場面で起こったこと」を切り取る意識のほうが具体的に書けます。

・【自己PR】エピソードとアピールした長所が紐づいていない自己PRの例文 私の強みは粘り強いところです。私は部活のハンドボールでは入学からこれまで一度も休まずに練習に参加し、飲食店のアルバイトでは幅広い年代の方にホールスタッフとして関わって参りました。

店長には安心して任せられる評価を頂き、アルバイトリーダーを務めました。部活もアルバイトも入学からずっと続けていることが出来ています。このように学生時代の様々な経験から、私は粘り強さを身に着けることができました。仕事でもこの経験を生かして、貢献したいと思います。

・【BAD POINT】エピソードとアピールした長所が紐づいていない自己PRの例文 これもよくありがちですが、「長く続けた」ことだけが粘り強さの根拠となっているパターンです。長く続けたこと自体は悪くないのですが、根拠の抽象度が高く、具体的な場面になっていないため、アピール度は低いです。また、根拠が部活とバイトの2つのエピソードになっていて、ひとつに絞れていないこともNGポイントです。

これを改善するには「長く続けた」ことではなく、「困難を乗り越えた」場面や「課題意識に基づいて行動した」場面で粘り強さを表現できているとアピール度が高いです。上記でも述べたように「エピソードの一瞬を切り取る」ことを意識すべきでしょう。

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