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「何のために働くのか?」を考えよ 新卒4年目で日本を代表する企業の役員になった、藤本氏が語る

新卒で入社してから3年後「就職活動をやり直したい」と考える社会人は約50%。この数字を1%でも減らすため、「未来をつくる君たちへ伝えたいこと」と題し、各界のエグゼクティブ達が大いに語ったイベント「Career Theater」。当記事では、レバレジーズ株式会社執行役員 藤本氏のご登壇部分をご紹介します。新卒4年目という若さで、日本を代表するベンチャー企業の役員となった藤本氏。そんな藤本氏が語るキャリア論は、全ての学生必見です。[Sponsored by レバレジーズ]

日本を代表するベンチャーで4年目にして役員に 若手代表、藤本氏のメッセージ

藤本:皆さんこんにちは。レバレジーズ株式会社の藤本と申します。

どうでしょうか、レバレジーズという会社を知っている人、どれくらいいますでしょうか。ちょっと手を挙げて頂いてもよいですか。

お、凄いですね。ほぼ全員知って頂いている。

今日は私のキャリアのお話をできればと思っています。皆さん、「イントレプレナー」という単語は知っていますでしょうか。

すごく詳しく知っているよ、という人は多くないのかなとも思うのですが、私はイントレプレナーとして、新しい、面白い働き方をしていると思います。

皆さんには、そういった事例を知って頂いて、キャリアの参考にさせていただければと思います。

その前に、まずは前提として、簡単にレバレジーズという会社の説明をさせていただきます。

レバレジーズは創業して14年目の会社です。まだまだ若い会社ですが、成長率でお話をすれば、日本の中でもトップ3くらいには入るのではないかという会社です。

ベンチャー企業として、業界を引っ張っている会社の1社なのかなと思いますし、これから先で言えば、今の「ミドルフェーズのベンチャー企業」から、いわゆる「メガベンチャー」になっていくだろうというフェーズの会社だと思っています。

そんな中で、レバレジーズは、日本を代表する企業・時代を代表する企業になろうという気概を持ち、事業を行っている会社です。

私自身のお話をすると、私は新卒でレバレジーズに入って4年目で、執行役員という役職を務めることになりました。

手前味噌ですが、200億円以上の規模の会社で、4年目というタイミングで役員をやっている者は、おそらく日本に3名、4名程度しかいません。

ベンチャーに就職して役職者まで駆け上がる、ということを経験してきたと思いますので、そういったことについても、是非お話をできればと思います。

また、社会人としては現在5年目、まだまだ未熟な人間ではありますが、名だたる企業のマーケティングのコンサルティングを任せて頂いたり、「新規事業」というテーマでは、大学で教壇を任せて頂いたり、そういった専門性から参考になるお話もお伝えしたいです。

そして、皆さんが強い興味を持っているであろう「就活」で言えば、外資系のコンサルファーム、日本の大手大企業など、様々な選択肢を頂いた中で、レバレジーズというベンチャー企業を選んだということもありますし、ぜひそういったこともお伝えできればと思います。

この世の中で、何のために働くのか?

藤本:では、ここからキャリアの話を始めていこうかなと思うのですが、まず皆さんに「私が仕事をしてきた中で学んだ、すごく大切なこと」を2点だけ、先にお伝えしておきたいと思うんです。

まず1つ目は、「仕事をしなくても生きられる」ということ。

自分の周りを見てみると、お金を全然稼いでないっていう人、たくさんいるんですよね。

仕事は面白くないから、自分がやりたい農業をするんだ、起業をするんだ、アルバイトをするんだ...。そんな人はたくさんいます。

そういう人の中には、ほとんどお金を稼げていないという人もいます。

でも、そういう人たちも、普通に生きていけるんですよね。公園で配っているご飯を食べたり、コンビニでアルバイトをして賞味期限が切れたお弁当をもらってきたり。いろんな友達の家を転々として生活しているという人もいます。

そういう現実を知ると、仕事って何のためにするんだろう?って、改めて考えるようになってきたんです。

私は大阪大学の工学部を卒業したのですが、卒業してから4年、5年がたって、今年の正月に飲み会をしました。

そこで話をすると、80人のクラスで「仕事を楽しんでいる」っていう人は、たったの3人しかいなかったんです。その3人以外は、仕事を楽しいものだと思っていない。

仕事をしなくても生きられる。それなのに、全然楽しくない仕事を何故しているんだろう。よく考えてみれば、すごく不思議なことです。

もう1つ重要なのは、「頑張れば、どんな存在にでもなれる」ということ。

綺麗ごとのような感じで、私もすごく意外だったのですが、働き初めてからこのことをすごく感じました。

例えば、レバレジーズという会社は、日本でトップクラスのマーケティング集団を保有している会社だと言われています。

しかし、マーケティングの部署ができたのはたった8年前なんですね。

じゃあ、すごく有名なマーケティングの専門家が集まっているのかというと、そういうわけでもないんです。

経験の少なかった若手や学生のインターンたちが、海外の論文を調べたり、この企業はこういう取り組みをしているというのを調べたり、物凄く努力をしました。そうしてトライアンドエラーを繰り返した結果、今のような組織になっています。

マーケティングを考えてみると、2年もすれば、知識は全部入れ替わります。最先端の技術、と言われていたものがすぐに陳腐化してくる。

マーケティング以外でもそうです。業界の動向や、お客さんの様子・傾向なんていうものも、3年、4年もすれば全て変化します。

「今は変化が激しい社会」なんていうのは聞いたことがありますよね。そう言った社会の中では、何年も努力をしていた人は、誰でも一流のマーケターになれる、一流のセールスマンになれる、一流の事業家になれると思っています。

先ほどもお話ししたように、頑張れば何者にでもなれるんですね。

では、この2点を踏まえて考えてみましょう。

生きていくためには、別に働かなくてもいい。でも、どこかの分野ですごく努力をすれば、どんな存在にもなれる。

じゃあそんな中で、自分は、何のために働いて、何のために生きて、どんな人生だったら納得するのか。それをもの凄く考えて欲しいと思うんです。

それが、今日一番伝えたかったことです。

就活においても「大手企業がいい」「いや、ベンチャー企業にいくべきだ」なんて色んな話があると思います。

でも、そういった表面のところではなくて、そもそも、自分がどうなって、どういう人生を送れば納得するのかなと。そういったことを考えて欲しいと思うんです。

事業家として、日本に大きな価値を生み出していくというキャリア

藤本:私も、就活の時は不安でいっぱいでした。

大学までの通学が、電車で2時間半もあったんです。めちゃくちゃ遠いから、暇すぎて本をいっぱい読んでたんですね。工学部でしたけれど、経済の勉強をしようと思って、経済や社会についての本もたくさん読みました。

ただ、どの本を読んでても、日本ってこのまま沈没していくんだなって。

「このまま沈没していく国の中で、どうやって生きていったらええねん」っていう不安が、大学2年生の時からずーっとありまして。

どんな生き方したら、生き残れるんだろうって凄く考えていたんです。ただ、考えても考えても、どうしたらいいのかはよくわからない。

そんな不安の中で、私の就職活動に影響を与えた因子がいくつかありまして。

その1つ目として、僕は大学3年生の時に、外資系のコンサルティングファームからスピンアウトした企業で半年くらいアルバイトをしていました。

アルバイトをしてみて、コンサルの仕事は結構面白かったんですよね。ただ、何と言えばいいんでしょうか。

「言われたことを宿題みたいにやっていく」というような感覚が僕の中にはあって、楽しいんだけども、何か違うかな、みたいな違和感がありました。

その時に、別の機会で「家事の代行」をしている会社の社長とお会いすることがありました。

正直に言えば、当時「家事の代行なんて」ってバカにしていた部分もあったんですね。怒られそうですけど(笑)。

ただそんな中で、その社長に「なんで家事代行の事業をやってるんですか?」と聞いたら、

「このサービスが日本中で流行すれば、日本中の女性の家事の負担が3分の1ぐらいになるだろう、そうすると、働く人が減ってる日本社会において女性が活躍する機会が増える。それで働く人が減っている日本を救えるかもしれないし、日本の経済をまだまだ進化してさせる可能性があるんだよ」

とお話をされて。

そう言われると、家事代行ってカッコいいなと思うじゃないですか。

そこで「僕もこういう仕事をしなきゃいけないな」なんて思っちゃったんですね。

「言われたことだけをやる」仕事じゃなくて、「自分がどんな世の中作りたいか、そのためにどんなことをするか」、そういう所を誇れる仕事がしたいなと思ったんです。

実は、私のおじいちゃんも起業家だったんですけれど、亡くなった時に、お葬式に参列者が2000人くらい来て。300人ぐらいの会場だったので、近所迷惑になるぐらいに人が並んで。

なんで来てくれているのか、って話を聞いていくと「お前のおじいちゃんがいたから、俺の人生は凄く楽しかったんだ」なんて言われまして。

ちょっと青臭いかもしれませんけれど、そういう風になりたいと思ったんですよね。

藤本が生きていた地球と、藤本が生きていなかった地球があったとしたら、そこに何か差があったと思えるような生き方をしたいなと思って。

そういう人生を送りたいと思って、色々な人に話を聞きました。

そこで私が出した1つの結論が「事業家になる」という生き方ですね。

事業家とはどういう人かと言えば、クックパッドが無い中に、クックパッドを生み出す人です。iPhoneが無い中に、iPhoneを生み出す人です。

彼らがいたからこそ、クックパッドによって日本中の3000万人の主婦が幸せになっている。

そういう仕事をしていきたいと思ったんです。

そんな風に、夢を抱く人がいるからこそ、セールスの人も力を貸してくれる。マーケターやエンジニアも、実現のために協力をしてくれるんですね。

だから、世の中を良くするために、夢を抱いて、一番初めに「これをやろうよ」って言える人になりたいと思ったんです。

そうしたときに、2つの生き方があることに気付いたんです。

1つは、起業家・アントレプレナーと言われる人たちです。今日このキャリアシアターの場でも、そんな方々がたくさんお話をするでしょう。

私は、その逆、もう1つのイントラプレナーという生き方、いわゆる「社内起業家」という生き方を選択しています。

昔は「起業」をしなければ、自分がやりたい事業はできなかったんです。

ただ、今の世の中では「起業」という選択肢を取らなくても、事業をできるようになりました。

では、起業家と社内起業家の違いは何か。社内起業家のメリットは何か。

私は、3つの大きな特徴があると考えています。

それは「資本」、「人材」、そして「信用」の3つ。

「資本」はシンプルで、事業を作る・動かす際には多額の投資が必要になりますから、お金があることによってできるサービス、できないサービスというのが、もちろんありますよね。

そして「人材」も、もちろん重要です。今の会社のメンバーのように、めちゃくちゃ優秀な人たちを、自分で仲間として集められるかと考えると、私はちょっと自信がありませんでした。

そして「信用」。意外とこれが一番重要かもしれません。

信用のない企業、それこそスタートアップなどは、企業は意外に相手にしてくれません。そもそも、大きな事業を動かしていこうと思うと、たくさんの関係者を一気に巻き込まないといけません。

そんな中で、信用がなければ、なかなか多くの人を巻き込んでいくことは難しい。会社の中に属するからこそできる取り組みというのもたくさんあるんですよね。

そもそも、私はお金を稼ぎたいわけではありませんでした。それよりも、世の中を動かしていける人間になりたいという想いが強かった。

だからこそ、たくさん資金があって、優秀な人たちと一緒に会社のアセットを使いながら、世の中を動かすためだけに努力できる環境はどこだろうと考えた時に、それは「イントラプレナー」という生き方が最適なのかなと思ったんです。

そういう生き方もあるんだぞ、というところは是非皆さん知っておいていただきたいなと。

「イントレプレナーとして活躍できる環境」で活躍

藤本:そして、そこで私が選んだのが、レバレジーズという会社です。

ではレバレジーズという会社はどんな会社なのか。凄く成長している会社ですよ、とお話をしましたが、私が入社した当時も、そして今も、「事業を創る」ことで伸びている会社なんですね。

年間で約10個、様々な新規事業を創り、海外にも展開をしていく、という会社ですね。

私も「事業を創りたい」という人間なので、そういった会社の方針はもちろん合っているわけですけれども、もう一つ重要視していたポイントがありました。

私が就職活動をしていた時も、実は新規事業をやっている会社はたくさんありました。ただ「若手が事業を創っている」会社はほとんどなかったんですね。

例えば、どこそこ出身の50歳ぐらいのベテランが新規事業をやっています、どこかで社長を経験していた人が事業をやっています、そういった会社はありました。

ただ、若手を抜擢して事業を任せている会社はどこだろう、そう考えると、レバレジーズという会社はその実績がすごく多かったんですね。

様々なジャンルの事業を創っていますし、海外の支社でも若手が抜擢されている。

実際に私も、様々な事業に関わらせてもらいました。

例えば、teratailというサービス。ITエンジニアのためのサービスです。AI・VRなど、技術的な進歩がどんどん進んでいく中で、わからないことをできるだけ減らしていこうというサービスです。

これは100万人ぐらいが使うサービスですので、日本で働いている人の60人に1人、日本国民の100人に1人が、何らかの形で幸せになっているだろうと。

そのほかにも、医療に関するサービスだったりとか。

今までの医療、製薬は、治しやすい病気を治すようなものが多かったんですね。でも逆に、根本的に治りにくい病気を持つ人たちは、なかなか幸せにならない。

そういった人たちを支援する形のサービスを作りたいなと。

そんな風に、自分が生きていることで、社会がどんどん良くなるような働き方をしたいなというところが、徐々に達成できているんじゃないかなと思うんです。

そうした環境を選ぶことができたのは、私にとって凄く幸せなことだったと思います。

今の若い世代が、未来の日本を支えていく

藤本:終わりの時間も近づいてしまいましたので、最後に皆さんにメッセージをお送りしたいと思います。

「就活生の皆さんの前で、何か自由にしゃべっていいよ」と言われた時に、毎回させていただいている話があります。

それは、皆さん、ちゃんと就活してください。ということです。

「ちゃんと、なんて当たり前だろ」と思うかもしれませんが、本当に重要なんです。

冒頭にもお話をしているんですけれども、今の日本の状態は、タイタニック号が氷山にぶつかった10秒後か20秒後ぐらいだと思ってください。

今では、世界第3位の経済大国かもしれないですけど、放っておくと20~30年後には、20位、30位まで落ちてくるでしょう。

きっと国民も、だんだん貧しくなっていくんです。

そんな中では、皆さんは、お父さんやお母さんの世代と同じように生きていくだけでは、ダメなんです。

自分が時代を切り開いてやるぞ、自分が新しいこと起こしてやるぞ、そんな気持ちで生きてもらわなければ、日本は何も変わらないのかなと思います。

皆さんがこの10年、20年、どんな仕事をするかで、20年後、30年後の日本がどうなるのかが全て決まってくるでしょう。

だからこそ私も今、世の中を変えようと思って生きています。そしておそらく、今日登壇される方々も、そういった方がほとんどでしょう。

ただ、一つ覚えていて欲しいのは、私が一人で頑張っても、今日登壇される事業家・起業家の皆さんだけが頑張っても、世の中はなかなか変わらないということです。

そういう気持ちで働く人がどんどん増えて、みんながそういう気持ちで頑張っていくからこそ、世の中は、日本は、もっと良くなるのだと思います。

皆さんには、そういった気持ちを持って働いてくれたら嬉しいですし、就活においても、この会社が日本を作っていきそうだな、これから社会を変えそうだな、そういった会社を選んで欲しいなと思います。

レバレジーズもそういった気概を持つ会社として、皆さんをお待ちしていますし、もちろんその他にも良い会社もたくさんあります。

皆さんもこれから、自分がどんな風に生きていきたいのか、どんな価値を生み出していきたいのかを考えて、就職活動を進めてもらいたいなと思います。

これで私の話を終わりたいと思います。皆さん、ありがとうございました。