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面接で自分の「強み」を最大限にアピールする方法

面接でよく聞かれる質問のひとつが自分の「強み」や長所。「強み」や長所は仕事をする上で効果的な武器となりますが、何についてどう自己PRしていいのかと悩んでいる就活生も多いのでは?そこで面接で「強み」を最大限にアピールする方法を解説します。

面接で伝える「強み」を選ぶ際のポイント

日本では謙遜を美徳とする人が多いので、「強み」や長所をアピールするのが苦手と感じる就活生も多いと思います。しかし、企業は「強み」や長所を聞き、就活生が企業への入社後活躍できる人材かどうかを判断しています。だからこそ、自己分析と企業分析をしっかりして、企業にとって魅力となる「強み」や長所を選んで自己PRしたいもの。そこで「強み」や長所を選ぶ際の2つのポイントを紹介します。

強みを選ぶ際のポイント① 企業が求める強みかどうか 1つめは、企業理解に基づいた「強み」や長所を選ぶこと。企業の事業内容、社内で働く人々が持っている資質などを調べ、その企業で活躍するにはどんな「強み」や長所が必要か考えてみましょう。

企業が求める強みを考える際にヒントになるのは、その企業が独自に設定してる「求める人物像」です。一例として、トヨタ自動車株式会社は2019年度の採用方針として「高い目標に向かい、現場の現実を見極めた上で、地道に愚直にやりぬける人」を掲げています。

参照元:リクナビ2019 トヨタ自動車株式会社

この場合は、目標を自ら設定しやり抜く力、他者への傾聴力、課題や現実を的確に分析する力、地道に愚直に努力を続けられる力などをアピールした方が効果的と考えられます。

このように、企業が発信している情報やOB訪問、会社説明会などで求められる強みを確認する。その上で強み、長所を選んでみて下さい。

強みを選ぶ際のポイント② 過去の取り組みの中で発揮した「強み」を話す 「自分の強みは粘り強さです」と伝えることは簡単ですが、それだけではどう粘り強さを発揮したかが把握できません。実際にいつどこでどのような行動を起こして粘り強さを発揮したのか、経験談を交えて具体的に伝えること。その結果、面接官は入社してからあなたが活躍できる姿を想像でき、仕事でもその強みや長所を活かしてもらえそうだと判断します。

強みを選ぶ際のポイント③ 嘘をつくのはNG! 面接官は「強み」や長所について深く質問してくる場合があるので、「強み」や長所はもちろん、それを裏付けるエピソードにも嘘があると深く聞かれた時にボロが出てしまいます。面接では信頼を失わないように、「強み」や長所を述べる際には自己を誇大にPRするのは避けるべきです。

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強みを話す際の流れ/アウトライン

「強み」や長所について話す際にどのような流れで話せば、効果的に面接官にPRできるでしょうか。ここでは、自己PRしやすい伝え方の構成について解説します。

①結論を最初に述べる 話をする際には、結論から述べるのが基本。自己PRする際は、「私の強みは○○です」と最初に伝えると効果的です。結論を最初に聞いてもらえれば、その後に続くことは結論に関連するものであることが推察しやすいからです。そして、話を進めるにつれて、PRしたい「強み」が肉付けされ、しっかりと面接官に届くでしょう。

②エピソードを添える 「強み」が何であるか述べた後に、部活やアルバイト等でその「強み」を発揮した経験を話すことで、「強み」に具体性が生まれ、面接官に伝わりやすくなります。単に「強み」や長所を挙げても、その根拠がなければ信憑性がありません。エピソードを話すことであなたの人物像へと繫がりアピールできるでしょう。

③エピソードに対する思考と行動について説明する 自己の実体験を語った後に、その時の自分の思考や行動まで膨らませて答える必要があります。「強み」や長所を活かしてあなたが行動したことに重点を置いて、「強みを活かして〇〇できた」「○〇という自己目標を明確にして努力した」等と表現できます。その結果、「強みがあること」が確かなものであると面接官に思ってもらえるでしょう。

④強みを仕事でどう活かすかを伝える 自己の「強み」や長所は仕事で活かせるものを述べることに意味があるので、「強み」や長所が企業の業務に繋がらなければその価値がありません。そのため、企業に入社できた際には自分の「強み」や長所をどう活かしたいか、どう役立てて貢献できるか等、将来へのビジョンを提示すると、あなたへの期待感がより高まるでしょう。話の最後としても、印象的にかつキレイに締めくくることができます。

面接で自分の「強み」を述べる際の例文

上記で解説しましたポイントを踏まえて例文を作成しましたので参考にしてください。

例文① 面接で強みとして「責任感の強さ」を述べる場合

私の強みは、責任感の強さです。困難な状況になっても最後までやり抜けると自負しております。大学1年から2年間半、飲食店でアルバイトをしていましたが、途中で売り上げが急激に落ちることがあり、シフトが削られてしまいました。その結果、退職するアルバイトが続出してしまったのです。そこで飲食店の売上を向上させ、従業員に少しでも貢献したいという想いから、行動を起こしました。まずお客様の来店人数を、前年比の70%から回復させるため、積極的にお客さんに話しかけたり、サービスデーやキャンペーンを企画してPRしたり、お客様へのサービス向上のために自分の立場で出来る限りの工夫をする努力をしました。3ヶ月程経った頃には、お客様の来店数も以前より増え、売り上げは前年比120%を達成できました。社会人になってからも仕事でさまざまな壁にぶつかることがあると思いますが、持ち前の責任感の強さで結果を出せるよう頑張りたいと思います。

例文② 面接で強みとして「計画性」を述べる場合

私の強みは、計画性があることです。大学ではサッカー部に所属しており、毎日練習に励んでいます。部員数も多く、さらに私のポジションにはライバルも多いため、なかなかスターティングメンバーになれず試合に出場できる機会がありませんでした。それでも、何とか試合に出たいと考え、フィジカル面を鍛えようと考えました。自己目標は全国大会のレギュラーになること。そして、その時期に間に合うようにフィジカルを鍛える練習メニューを自分で組み立てトレーニングに励みました。その結果、自己目標であった全国大会のスターティングメンバーに選ばれ試合に出場できました。社会に出てから仕事をするときにも、限られた時間内に成果を出さなければいけないことがあると思います。そのような時こそ、部活動での経験を活かして、自己目標を明確にして計画性を持って取り組んで成果を出したいと思います。

例文③ 面接で強みとして「柔軟性」を述べる場合

私の強みは、柔軟性です。大学に入ってから2年間居酒屋でアルバイトをした経験があります。かなりの人気店であり、たくさんのお客様が来られるため、とても忙しくなります。そのため、接客のマニュアル通りにはいかないことが度々あり、その時々に応じて自分で考えて対応しなければなりません。例えば、来客数が多い時間帯にはグラスやお皿がなくなってしまうこともあるため、常にお客様が飲食されるペースを見ながら、失礼のないように下げます。お客様とトラブルがあった際も、スタッフ同士で上手く連携をとりながら、解決してきました。またこうしたイレギュラーな場面に遭遇した際の、対応方法をスタッフに共有、そしてマニュアルに落としたことで、店舗全体の接客レベルを上げるよう努めました。この居酒屋での仕事の経験のおかげで、私自身の生活でもいつも周りがよく見え、柔軟性を持って行動できるようになりました。社会人になっても、臨機応変に対応できるように、仕事でも柔軟性を発揮していきたいと思います。

例文④ 面接で強みとして「素直さ」を述べる場合

私の強みは素直さです。人が教えてくれたことを素直に受け入れるところが長所です。大学2年の時にファミリーレストランでアルバイトをしていました。その店では高校生もアルバイトで働いていましたので、年下の先輩が数人いました。年下でしかも高校生が先輩となると、指導されても素直に聞き入れない大学生のアルバイトが何名かいました。しかし、私は年齢に関係なく、先輩の指導は素直に聞くようにして、分からないことも質問して教えてもらいました。その結果、同期の中では仕事を覚えるのが一番早かったのです。仕事にも慣れてくると、高校生のアルバイトからも慕われるようになりました。素直さがないと、コミュニケーションも取りにくくなると思います。社会に出てからも、年齢・経験に拘らず、人のアドバイスには素直に耳を傾け、業務をスムーズに進めていきたいと考えています。

例文⑤ 面接で強みとして「負けず嫌い」を述べる場合

私の強みは、人一倍負けず嫌いのところです。大学1年から2年間コンビニでアルバイトをしました。最初は仕事になかなか慣れずに、レジでお客様を待たせたり、先輩にも迷惑をかけたりなど、自分でもとても情けなく感じました。そこで、早く仕事を覚えようとの思いで、シフトを増やしてもらいました。そして、一度に二つの仕事を効率的に行う練習や、家でもマニュアルで復習をしっかりしました。その結果、どんなお客様にも対応できる自信がついてきました。そのような努力の甲斐もあり、今ではバイトリーダーとして頑張っています。御社へ就職できた際には、私の強みであり長所でもある負けず嫌いな性格を活かして、仕事をできるだけ早くを覚えて、貢献したいと思います。

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