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これからの時代をつくる新しい「住まい方」で すべての人を幸せと感動で満たしたい

多様な住まいを提案する「住まい方」の総合プロデュース企業アーキテックス株式会社の成長の秘訣は、独自のビジネスモデル「地域密着×マルチチャネル」にあった。

TSUYOSHI KONDO 近藤 剛

代表取締役社長 カリフォルニア大学サンタバーバラ校卒業後、専門商社に就職。3年後に自宅ガレージにて起業。1998年に法人化して以降、事業の多角化をけん引してきた。

地域のお客さまの人生に寄り添う

私たちは「注文住宅」「リフォーム」「不動産」「賃貸住宅」という4つの事業を中心に、「住」に特化したさまざまな事業を展開しています。

はじまりは、私が地元の専門商社を退職し、高校時代の友人3人とともに立ち上げたハウスクリーニング事業。自宅ガレージをオフィスにして、FAX1台で始めた独立直後は経験もお金も人脈もありませんでしたので、飛び込み営業が主体。といっても焼畑営業ではなく、お客さまにリピートしていただけるストック型の営業を続けました。

すると、本来の業務である賃貸物件の壁紙クリーニングのほかにも、いろいろなオーダーをいただくようになりました。それらに真摯にお応えするうち、「お客さまのご要望を満たす事業を自らの力で創っていきたい」という想いを抱くようになり、1998年に法人化。お客さまと時代のニーズにあわせ、「住」にまつわる総合プロデュース企業として体制を構築してきました。

このマルチチャネル化とともに進めてきたのが地域に根ざした事業展開。本社を構える岡崎市を中心に、愛知県の西三河エリアに商圏を絞り、地域で生まれる「住」に関わるすべてのニーズをカバーすることを目指してきました。

衣食住というように、「住」は生活の基本ですが、衣食と比べると、「住」の購入やリフォームなどの機会は日常的ではありませんし、金額も高くなります。しかも、いざ購入するとなったら、ハードだけでなく、ローンや保険など、ソフトについても考えなくてはいけません。そして、地域が変わればお客さまのニーズは変わりますし、同じ地域でも人生のフェーズによってニーズは変わります。そう考えたとき、お客さまからすれば当然、信頼できる相手と相談して進めたいと思うでしょう。

そんな想いに対して、私たちが大切にしているのは、お客さまに寄り添うこと。地域に根ざす私たちがお客さまのニーズに寄り添うことで、「人生のすべてのフェーズで安心して任せられる」と感じていただける企業でありたいと思っています。

このマルチチャネル化と地域密着は、ビジネスとしても重要な戦略です。人口が減少する今の時代には、地域に密着して多角的な事業を展開し、ワンストップでニーズに対応できることが強みになります。実際に私たちは、個人向けの注文住宅とリフォームの受注件数はともに、岡崎市でトップシェアを誇っています。

新しい「住まい方」で すべての人を幸せに

住まいは、生活が営まれる場。建物というハードを売って終わりではなく、住まいにまつわるソフトもサービスとして提供し、「住まい方」としてトータルに提案するのが私たちの役目だと考えています。「住」については、経済的な問題がつきまといますが、私たちは、お客さまのニーズと向き合い、限られた選択肢の中でも、より良く、より住みやすい家、つまり多様な住まいを柔軟に提案することで、持続可能な「住まい方」を提案しています。

大手企業には、仕事のダイナミズムなど、大手ならではの良さがありますが、私たちの仕事はお客さまの人生に寄り添い、お客さまの隣で一緒につくりあげていくもの。その手ざわり感は大手企業ではなかなか味わえないでしょう。もちろん、すべてにおいて自己責任は伴いますが、その分、やりがいも実感しやすいと思います。

「第3成長フェーズ」と位置付けている今期は、ハードだけでなく、ソフトも含めて、住まいを中心としたライフスタイルをかたちづくる「住まい方文化」をグループ全体で創造・浸透させていきたいと考えています。シームレスに顧客データを共有し、連携することによる顧客の価値体験の向上や、OB顧客を会員化し、生活やアクティビティなどの優遇サービスを提供することによる、暮らしというソフト面でのサービス提供などを推進。全ブランドのリブランディング、新たなミッション・ビジョン・バリュー策定にも取り組み、今年3月には新社屋「ARCHITEX LIFESTYLE CENTER」に本社機能を移転しました。新社屋の名前には、これからも地域に貢献し続けるという強い決意と、「地域」×「住まい方」というビジネスモデルを軸に他エリアへの展開を広げていくという意思を込めました。

私たちが掲げるビジョンは、「WIN-WIN-WIN」。お客さまはもちろん、私たち社員、そして地域や私たちの事業に関わるすべての人を幸せにしたいと考えています。この想いのもと、私たちグループがもつ力で、お客さま一人ひとりのライフスタイルの変化に寄り添いながら、持続可能な「住まい方」で人々を幸せと感動で満たし、地域密着企業として、地方都市の持続的なあり方をこれからも追求していきます。

成長中の会社だからこそ やりたいことを思いきりやれる

SHIGETAKA OTA 太田 茂孝

リフォーム事業部 部長 2005年入社 新卒1期生として入社後、賃貸物件の退去修繕リフォームや新築、賃貸リノベーション事業の営業・現場監督を歴任。2015年にはB to C事業の「カナルリフォーム」の立ち上げを担当した。

泥くさくやりきった先に仕事のやりがいがある

大学では建築学を専攻し、新築戸建ての現場管理の仕事がしたいと考え、就職活動をしました。当時、アーキテックスの社員は15人ほど。創業事業である賃貸住宅の総合サービス事業「アテイン」しかありませんでしたが、将来的に新築住宅事業を立ち上げるという話や代表の人柄に惹かれ、入社を決めました。すでにできあがっている企業よりも、自分たちでつくっていく企業のほうがおもしろそうだし、成長段階にある企業だからこそ、自分のやりたいことを思いきりやれそうだとも思いました。

入社して感じたのは、いい意味で真面目で泥くさい会社だということ。一人ひとりが自分の役割を理解したうえで計画を緻密に立て、それに対する成果に貪欲。できなければ、原因を考えて、やり方を改めて再挑戦する。あきらめが悪い人が多いんです。

企業として成長するにつれ、それぞれの役割がより明確になり、仕事に効率的に注力できるようになりました。また、事業の多角化によって社員がやりたいことにチャレンジできることも増え、可能性がどんどん広がっていると感じます。私自身、念願だった新築の事業に携わることができましたし、2015年には、アーキテックス初のBtoC事業として、「カナルリフォーム」の立ち上げを任されました。初めてのことばかりで右も左も分からなかったし、当然、心配や不安も大きかったのですが、とにかく自分で考えて、自分で動くしかないと覚悟を決めて取り組みました。その中でトライ&エラーを繰り返しながらもあきらめなかったおかげで、新規事業を軌道にのせることができました。

この〝考えながら動く〞つまり思考と行動を両立させることは、泥くさく最後までやりきることと合わせ、アーキテックスの社員に共通する姿勢でもあります。

グループの力で地域の課題を解決する

アーキテックスは今期、創業24年目を迎えました。今後は、アーキテックスグループのつながりをブランディングしながら、グループとしての力を地域の方々に伝えていきたいと考えています。これにより当社を利用していただく機会が増えるだけでなく、お客さまは、同じ会社に任せることで、金額はもちろん、探す手間やコミュニケーションコストなどを減らすことができます。

そのためには、お客さまに選んでいただける企業であることが欠かせません。地域に根ざしているからこその細やかなサービスを提供し、スピード感をもってお客さまのニーズと向き合う。そのなかで、お客さまとの信頼関係を今まで以上に強めていきたいと考えています。そうして新しいことにチャレンジし続けていくことが地域の課題解決につながると信じています。

家は売るものではなくみんなでつくり上げるもの

EITARO SUGIURA 杉浦 英太郎

新築事業部 営業部門 統括責任者 2011年入社 新卒入社後、賃貸不動産の修繕事業に配属。3ヵ月後に注文住宅営業部(現新築事業部)に異動しトップ営業に。現在は複数のブランドを統括する事業の部門長を務める。

自分の意思をもってクリエイティブに働く

大学では教育学を専攻し、小中高の教員免許も取得しました。就職では教員の道も考えましたが、さまざまな制約がある環境よりも自分の意思で行動できるクリエイティブな仕事がしたいと思い、大学入学前から興味のあった建築業界を志しました。なかでもアーキテックスに就職したのは、将来を見据え、そのために何が必要かを明確に語る社長の話が決め手でした。

当時はまだ人数や体制も十分に整っていなかったこともあって、よくも悪くもやることが多かったですね(笑)。営業をしながら販促や採用の活動もしていました。体力的には大変でしたが、ルーティン+αで仕事をさせてもらったことで、いろいろな経験値が上がってできることが増えました。また、自分が動くことで、直接的ではなくとも間接的にお客さまの役に立つことができ、結果的に会社への貢献になるということを、身をもって経験できたことも大きかったですね。そこから、グループ全体として、どうやってお客さまのニーズに応えるか、そしてそれをどうやって経営に回していくかなど、アーキテックスの将来を考えられるようにもなりました。

就職先と建築会社を選ぶことには共通点があると思っています。大手だから自分にとっての「いい家」を建てられるわけではありません。就職先も同じで、大手だからいいわけでも、ベンチャーだからいいわけでもなく、その会社で自分が何をしたいのかが大切。アーキテックスでは、自分の意思をしっかりもつこと、自分で行動することが求められる分、計画をきちんと立てて声を上げれば、やりたいことにどんどんチャレンジできる環境が整っています。

設計するのは「家」ではなく「住まい方」

注文住宅は、お客さまに初めてお会いしてから引き渡しまで一年程度、長ければ数年かかります。その間に、結婚なさったり、お子さんが生まれたりと、人生の節目に立ち合わせていただくこともあり、親戚のような気分でお客さまに寄り添います。

私たちの仕事は家を引き渡して終わりではありません。資金面や家族構成をはじめ、人生のフェーズに合わせ、お客さまにとって一番いい「住まい方」をアーキテックスグループ全体で支えるのが仕事です。家は売るものではなく、みんなでつくり上げるもの。お客さまが思い描く家、そこでの暮らしを、グループ全体でかたちにしていきます。

アーキテックスが建てた家が増え、そこで暮らす人たちによってコミュニティがかたちづくられ、それがまちになる。そしてそのまちから新しい「住まい方」の文化が生まれる――そうして、地域環境とそこでの「住まい方」のクオリティを上げられるような家をつくりたいと思っています。

企業情報

設立   1998年1月 資本金  5,000万円 売上高  10,225百万円(2022/8時点) 社員数  278(2022/10時点) 事業内容 住宅リフォーム・リノベーション事業、新築住宅事業、不動産関連事業 ほか