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面接が苦手な就活生に!頻出質問9つの回答ポイントとは?

今回は、面接で90%聞かれるほど頻出の質問を8つピックアップ。 8つの質問の回答ポイントをお伝えします。

面接で聞かれる頻出質問の回答ポイントは?

「面接は準備が8割」これはよく聞く言葉です。

ですが面接の経験が少ない方は「面接はどんな質問が聞かれるんだろう...」と不安に感じるでしょう。

そこで今回は、面接で多く聞かれる頻出質問を8つピックアップ。

9つの質問、それぞれの回答ポイントをお伝えします。

面接の頻出質問① 志望動機・志望理由

この志望動機は必ず聞かれる質問です。

内容的には就活・企業選びの軸ややりたい仕事等と関わる部分です。

志望動機を質問された際のポイントは以下の2つです。

1点目は、自分が企業が求める人物像であり、入社後の活躍している姿を伝えること。

2点目は、その業界・その企業を選んだ理由を論理的に伝えること。

以下の記事でも解説しましたが、面接を突破するコツは経営者目線を踏まえて伝えること。

面接のコツとは?面接通過率を向上させる4つのコツ

それ故、「企業が求める人物像を把握し、自分が求める人物像の条件と合致する、だから御社を志望する」といった流れで自分を採用するメリットを伝える。

このような流れで志望動機を作成することが一つの戦略です。

つまり「自分は○○という強みや資質を持っており、御社の求める人物像と合致します。それ故、私は○○という資質を活かして、御社の発展に貢献できます。

なので、御社を志望します。」といった流れで志望動機を伝えましょう。

志望動機のポイント2つ目は、なぜその業界・企業を選んだのかを論理的に伝えること

例えば、「経営に関わる仕事がしたい」という思いがありそこから志望動機を作るとしても様々な業界が関わってきます。

金融機関の融資も顧客企業の経営戦略に基づいて行われるため、経営に関わる仕事です。

また大手企業の経営改善を行うコンサルティング業界も経営に関わる仕事ですし、普通の事業会社でも事業部長に出世すれば、事業のコスト逓減戦略や成長戦略など経営に関わる仕事ができます。

例えば、経営に関わる仕事がしたいというコンサル志望者は、なぜ金融じゃダメか?普通の事業会社で出世し経営に関わる仕事をするのではだめなのか?

このように、その業界じゃないとダメな理由・その企業じゃないとダメな理由などを練っておく必要があります。

例えば、コンサル業界ならば、「若いうちから日本を代表する企業の経営に関わり、若手から大きな影響力をやりがいを持って働ける」と業界・企業の特性を知った上で、志望動機を論理的に組んでいきましょう。

実際の内定者が意識していたESの志望動機の書き方・面接での志望動機の伝え方を知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

志望動機の書き方について知りたい方はコチラ↓ 志望動機書き方の極意!トップ企業6社から内定を得た京大生が語る

志望動機の伝え方について知りたい方はコチラ↓

就活無双の京大生が教える、面接での「志望動機」伝え方

面接の頻出質問② 自己PR

自分の強みを伝え、その強みがどのように入社後活かせるかを話す自己PR。

自己PRも面接で必ずと言っていいほど聞かれる質問です。

自己PRの回答ポイントは以下の3つです。

1.企業が採用時に求める人物像を把握し、それに合わせて伝える強みを変える 2.経営者目線で自分の強みが入社後どのように発揮できるか伝える 3.自分の強みを発揮した具体的な経験を盛り込む

まず重要なのは、企業の求める人物像を把握すること。

企業やその職種によって就活生に求める能力・資質は大きく異なります。

安定期に入った中堅規模のベンチャー企業ならば、オペレーションを確実に回せる堅実性を求めるかもしれません。

一方で海外市場の開拓に追われる日系大手企業ならば、チャレンジ精神をもつ就活生が採用の対象かもしれません。

「ベンチャーだからチャレンジ精神をアピールしよう」「大企業だから、堅実さをアピールしよう」自らの勝手なイメージにとらわれず、企業に合わせてアピールの仕方を変えていきましょう。

そして次に重要なのは、自分の強みが入社後どのように発揮できるかを伝えること。

それを伝え、面接官が「自社に利益をもたらせる人材だ」と思わせる狙いです。

例えば、「自分の強みは、誰とも臆さず接し人脈を広げるコミュニケーション能力です。

貴社の営業職には新規顧客の開拓という役割が求められると伺いました。

それ故入社後はいち営業マンとして、私の強みであるコミュニケーション能力を活かし、顧客網の拡大を実現し、ひいては売り上げの向上に寄与したいと思います。」

このように自分の強みとそれを活かしている姿を明確に伝えられれば、面接官にあなたが活躍するイメージを持たせられます。

最後に自己PRで重要となる点は、自分の強みを発揮した具体的な経験を面接官に伝えること

狙いとしては、自分の強みを発揮したエピソードを伝えることで、面接官に「この就活生は○○という強みを本当に持っているだなと」納得させる狙いです。

逆に言えば、「本当に○○という強みがこの就活生にあるのか?」という面接官の疑念を解消する狙いがあるのです。

まとめると、自己PRは以下の流れで作成すると良いでしょう。

① 自分が持っている強み(企業の求める人物像に合わせて) ↓ ② その強みを発揮した具体的なエピソード ↓ ③ 強みを活かして活躍している入社後の自分の姿

自己PRについてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。

【自己PRのコツ】何を話す?就活でつまづく自己PR

上記の記事は、例文を交えた自己PRのコツや内定者への自己PRに関するインタビュー等、自己PRについて徹底解説した記事です。

面接の頻出質問③ 学生時代頑張ったこと

面接の頻出質問3つ目は、「学生時代頑張ったこと」。この質問は面接・エントリーシートとともに必ず聞かれる質問です。

「学生時代頑張ったこと」を問う面接官の目的は2つ。

1つ目は、学生時代の経験や上げた成果を聞き、具体的にどんな能力を持っているのか図ること

2つ目は、学生時代の活動内容やあなたの取り組み方を見て、あなたの人間性を知ること。

他にも「学生時代一番力を入れたことは何ですか?」「学生時代に打ち込んだこと」といった聞き方をされますが、基本的な流れは一緒です。

学生時代頑張ったことへの答え方 「学生時代頑張ったこと」や派生質問の答え方としては、以下の流れで回答しましょう。

situation 学生時代頑張ったことの概要や活動を通じて得た成果を、結論として最初に述べる

target&task  次に活動の中で取り組んだ課題や目標について述べる

Action 課題や目標を達成するために、起こしたあなたの行動を述べる

Result 学生時代頑張ったことの経験を通じて、最終的に生み出した成果を述べる

学生時代頑張ったことの回答ポイント 学生時代頑張ったことの回答ポイントは以下の2つです。

① なぜその活動に力を入れたのかを伝え、自分の人間性を伝えること ② 結論として、志望動機に繋がるよう話すこと

ポイントの1つ目は、その活動に力を入れた理由を伝え、自分の人間性を伝えること

例えば 「私は、クレジットカードの新規契約を獲得する営業のアルバイトをしていました。

このバイトに力を入れた理由としては、私は文系のため必ず営業職を経験すると考えていて。

それ故、顧客のニーズを把握し商品を提案するコミュニケーション能力を身に着けたいと考えたからです。」

このようにアルバイトに力を入れた理由として社会に出る上で欠かせないコミュニケーション能力を身に着けたいと考えたため、と述べる。

それにより「ビジネス」への感度が高く自己研鑽を重視するあなたの人間性をアピールできます。

2つ目の回答のポイントは、志望動機に繋がるように学生時代頑張ったことを話すこと

面接官の意図としては、学生時代頑張ったことの概要を知り、それを通じて就活生の能力や人間性が自社で活躍できるかどうかを評価すること。

それ故、学生時代頑張ったことの最後に志望動機につなげて話すことがポイントです。

先ほどのクレジットカードの営業アルバイトを例にとり、学生時代頑張ったことと志望動機へのつなげ方をお伝えします。

「私は、クレジットカードの新規契約獲得のアルバイトを通じて顧客のニーズを引き出す聞く力を養いました。

それ故、御社に入社後は営業職として自分が培ったスキルを活かして、御社の売上向上に貢献していきたいです。」

このように、学生時代頑張ったことを志望動機のアピールにつなげるようにしましょう。

面接の頻出質問④ やりたい仕事・キャリアプラン

次に面接でよく聞かれるのは、採用・入社後にやりたい仕事・キャリアプランに関わる質問です。

聞き方としては複数パターンあります。 ・入社後取り組みたい仕事は? ・入社後やってみたい仕事は? ・10年後のキャリアプランは? ・どこの部署でどう働きたいか?

などなど。

やりたい仕事・キャリアプランに関する質問への答え方としては、ポイントは1つです。

それは最終的に成し遂げたい目標・仕事を明確にし、目標に到達するまでの道筋を決めておくこと

やりたい仕事・キャリアプランに関する質問に答える上で、まず重要なのはゴールを設定する。

例えば、消費材メーカー志望としてマーケティング職として海外市場を新規開拓する、これがあなたが最終的に成し遂げたい仕事だとします。

その上で、最終的にマーケティング職として海外市場を開拓するためにどんな職種を経験すればいいか道筋を立てておく。

マーケティングにおいて、消費者ニーズの分析や調査、店頭用パンフレットの制作、効果的な販促イベントの企画・運営などの消費者向け、プロモーション企画などの業務が求められることも。

それ故、最終的にマーケティングの仕事をしたいならば、商品企画や販促・PRなどの部署で仕事を経験するのもキャリアプランの一つです。

このように、最終的に経験したい仕事と、その仕事に至るまでの道筋・キャリアプランを抑えておく。

そうすれば、面接で「10年後やってみたい仕事は?」と聞かれたら、「海外市場のマーケティングに携わりたい」と答えればよいですし、「入社後の希望部署は?」と聞かれたら

「商品企画部署です。僕は最終的に、海外市場向けのマーケティング職に就きたいと思っています。

そのため、入社後は商品企画部出の経験が将来的にマーケティング職で生きると考えています。

なのでまずは、商品企画部でキャリア経験を積みたいです。」

と回答すればいいのです。

このように、最終的に成し遂げたい仕事とそこに至るまでのキャリアプランを考えておく。

それによりやりたい仕事。キャリアプランに関わる質問はクリアできるでしょう。

面接の頻出質問⑤ 他社の選考状況

他社の選考状況に関わる質問も就活で必ず目にする質問です。

「他社の選考状況はどうですか?」「ほかにどんな業界・企業を受けているの?」といった聞き方をされます。

この質問を行う企業側の意図は、基本的に志望度を測る狙いです。

しかし、この質問の回答ポイントは1つです。

それは、正直に答えるのではなく志望業界・企業に合わせて答え方を変えること

例えば、コンサルティング業界の面接で、「他社の選考状況を教えてください」と聞かれたとします。

そこで「コンサルティング業界の〇社と国家公務員、金融、商社を受けている」と答えた場合も

コンサルティング業界への志望度が疑われる場合もありますし、「ミーハーな学生だな」と思われる可能性もあります。

なので、基本的には志望企業に合わせて、業界を揃えて答える配慮が必要になります。

また選考状況に関する質問は、ある程度面接の時期に合わせて答えを工夫する必要があります。

内定出しが本解禁された6月以降の面接の場合、「他社から内定をもらっていますか?」と聞かれたとします。

この場合、「20社受けましたが内定はもらっていません」と正直に答えると、面接官に「20社受けて内定が出ないなら、この学生には問題があるかもしれない」と思われるかも...

もちろん本当に内定が0の場合は正直に答えるべきです。

しかし最低限の脚色として「内定は持っていませんが、次に〇社と〇社の最終面接が控えています」と答えた方が良いでしょう。

また面接を受けている企業が業界トップもしくは超人気企業の場合、「〇社の内定持っている」と正直に答えても、「内定を獲得しているということは、優秀な学生。そして自社が第一志望だろう。」と判断する可能性が高い。

面接を受けている企業が、業界の下位企業の場合は、「〇社と〇社の内定を持っています」と正直に答えると、「内定を持っているのだから、自社には来ないだろう」とネガティブに受け取られる可能性もあります。

このように採用面接を受けている企業がどの業界か、また業界トップ企業で超人気企業なのか、また業界下位企業なのかで、答えを変えていく必要があります。

選考状況について問う質問に対しては、「受けている業界・企業に合わせて答えを変えていく」ことがポイントです。

面接の頻出質問⑥ 学業・大学の研究内容

学業・大学の研究内容に関する質問は、特に理系の学生では強く聞かれる質問です。

企業によっては、研究内容のプレゼンテーションを求めるケースもあります。

また文系学生であっても、卒論の内容やゼミでの研究内容は頻繁に問われる質問です。

しかしこの質問はそこまで構える質問ではありません。

大学時代に何を専攻し、何を学んだかをシンプルに問う質問です。

この質問に回答するポイントは以下の2つです。

1つ目は、冗長にならないよう簡潔に答えること

この質問への回答方法としては、冒頭に大学時代の研究内容・学業内容を述べる。

具体的にどのような研究をして、どのような工夫をしたか伝える。

最後に学業を通して培ったスキルが入社後実務でどのように活きるかを伝えられれば良いでしょう。

2つ目は、専門的な用語を極力使わずわかりやすく伝えること

やはり研究内容・学業内容を述べるとなると専門的な話題になりやすくなります。

しかし、採用面接で重要なのは、具体的に学業をどう頑張ったのかが面接官に伝わること。

それ故、専門的な用語は避け、身近な例えを用いて面接官に伝わりやすいような表現を行いましょう。

面接の頻出質問⑦ 自分の長所・短所

面接の頻出質問の7つ目、「長所・短所」について解説します。

採用面接における質問としては、「あなたの長所・短所を教えてください」「あなたの性格を教えてください」といった聞かれ方をします。

長所・短所に関する質問に回答する時のポイントは以下の2つです。

1点目は、企業の求める人物像に合わせて答え方を変えること

長所は自己PRの一環ともいえる質問ですから、企業の求める人物像に合わせて答えることが重要です。

面接を受ける企業が「主体性」を持つ人物像を求める場合。

長所として主体性に近い資質例えば「自発性・自主性の強さ」を長所として述べるべきです。

長所短所を答えるポイントの2点目は、マイナスをプラスに変える表現をすること。

つまり「長所と短所は裏返し」という前提の元、答えるべきです。

例えば、長所が先ほどの「自主性の強さ」だとしたら、短所を述べる際は「主体性」の裏返しとして「時に一人よがりで物事を抱え込んでしまうこと」と答えます。

さらに短所の改善に向けて努力している様をアピールするようにしましょう。

面接頻出質問⑧ 就活・企業選びの軸

何万社もある会社の中で、自分に合った企業を選ぶ基準となる就活・企業選びの軸。

こちらも面接・esなどでよく問われる質問です。

これを採用面接で質問する企業側の意図は、自社と就活生に入社後のミスマッチが起こらないかを判断すること。

3人に1人が3年以内に退社すると言われる中、新卒の採用・育成には多額のコストがかかるため、入社後の離職は企業側も極力防ぎたいのです。

なので、採用面接で就活・企業選びの軸を問われた際には、自分と受ける企業側がどういう観点からマッチしているのかを伝えるべきでしょう。

その上で、面接で就活・企業選びの軸を答える上で重要なポイントは以下の2つです。

1点目は、軸に使われる抽象的な言葉は具体性を上げて、質問に答えること。

2点目は、なぜその企業と自分がマッチしているのかを、自分の過去経験から伝えること。

それでは、面接の質問に応える方法を順番に説明していきます。

1点目のポイントは、軸に使われる抽象的なポイントは具体性を上げること

多くの就活生は、定義があやふやな言葉を就活・企業選びの軸として使いがち。

例を挙げると、「私の就活の軸は、裁量権が大きい企業です」といった表現。

しかし、この裁量権とはどういう定義なのでしょうか?

例えば、上司に細かい意思決定や行動の承認を取る必要がないという意味なのか、若くして事業部長として事業全体を俯瞰し、大きな意思決定ができる機会が与えられる意味なのか。

こういった裁量権という抽象的なワードは極力具体性を上げないと、面接官に「裁量権って何?」「本当にこの就活生はウチとマッチしているのかな?」といった疑念を持たせます。

就活の軸を伝えるならば、「自分の就活の軸は、若くして事業運営全体に関わる裁量を与えてくれる企業です。」と極力具体性を上げ、質問に答えましょう。

2点目のポイントは、なぜその企業と自分がマッチしているのかを、自分の過去経験から伝えること

過去経験を交え、就活の軸を伝えるべき理由は一つ。

就活・企業選びの軸が生まれた根拠として、過去経験を伝えることで、面接官があなたの就活の軸に納得感を持てるため。

それ故、質問に対する答え方は、以下のような流れが理想でしょう。

1、自分の就活の軸は○○です。 2.過去に自分は○○という経験をし、その経験から○○という軸が生まれました。 3.御社は△△という観点から、自分の就活の軸とマッチすると考えています。

といった流れです。

具体例を上げるならば、

「自分の就活・企業選びの軸は、海外で経験を積むチャンスが広いこと。

私は留学時代の経験から、海外にて日本製の製品が広く使われている姿を見て、日本の優れた製品を海外に売るという想いが芽生えました。

海外市場の開拓に力を入れる御社では、新卒社員の8割が海外での業務経験を積めると伺いました。

それ故、海外で仕事をするチャンスがあるという観点で、御社は自分の企業選びの軸とマッチしていると考えます。」

このような流れで質問に回答しましょう。

面接の頻出質問⑨ 何か質問はありますか?

最後に面接の最後に必ずと言っていいほど与えられる逆質問の時間。

この逆質問は、入社の意思決定を行うために必要となる情報収集を行う時間です。

この逆質問を行う際の、回答ポイントについてお伝えします。

逆質問をする際のポイントは2つあります。

1点目は、事前に調べればわかる質問はしないこと。例えば、福利厚生や事業の内容、各年度の売上高など、企業HPや採用ページに記載されている情報については事前に調べておきましょう。

2点目は、面接官の役職や部署に合わせた質問をすること。例えば、多くの企業における最終面接では、役員や社長等、企業の方向性を担うトップ層が面接官を務めます。

その際は、会社が長期的に目指すビジョンや戦略、役員として社員をマネジメントする際に注意している点について質問するべきでしょう。