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SPIテストセンター 出題形式と攻略のコツを紹介!

全国で最も利用されている適性検査「SPI」。テストセンターとはそのSPIを専用会場でパソコンから受ける選考になります。本記事ではテストセンターの受検の流れや問題形式を解説します。webテストや筆記試験とは違ったコツが必要になるため、この記事を読んでしっかり対策をしておきましょう。

テストセンターとは?

就活をしていると、テストセンターという言葉を聞くことがあるかもしれません。

テストセンターとはリクルートが開発した適性検査である「SPI」の一つ。

SPIは全国で最も利用されており、全国の4割の企業が適性検査にSPIを使っています。

そのため、SPIを受けずに済ませることはないといえます。

SPIのなかでもテストセンターの割合は一番多いです。 ペーパーテスト(約15%)

テストセンター(約65%)

WEBテスティング(約20%)

全国で最も利用されている適性検査「SPI」のなかで、半分以上を占めるのがこのテストセンター受検。

高確率で受ける選考といえるでしょう。

テストセンターはSPIのなかでも専用の会場に行き、パソコンから受けるという特徴のある選考です。 会場は全国にあるため好きな会場、日時を予約できます。

受ける会社の採用担当者が見ているわけではないので服装は自由です。

企業の選考のなかでは初期段階にテストセンターを実施している場合が多く、一定の点数に満たない学生は面接に進めず、この段階でふるい落とされてしまいます。

偏差値の高い難関大学の学生であっても、対策をきちんとしていないがために落とされることはよくあります。

テストセンターは中高生の国語や数学の簡単な問題が多いですが、忘れてしまっている場合も多いので、きちんと対策本を解き、演習問題に慣れておきましょう。

テストセンターの基本構成は ・性格適性検査30分(自宅のパソコンの予約した画面から受検) ・能力検査35分(テストセンターで受検) ・英語検査20分(テストセンターで受検)(企業によって有無が異なる) ・構造的把握力検査20分(テストセンターで受検)(企業によって有無が異なる)

となっています。

性格検査は自宅のパソコンで受検し、能力検査はテストセンター会場で受検するところが他の適性検査に比べ、テストセンターならではといえます。

テストセンターの特徴

テストセンターは対策が必須。 テストセンター対策のためにここでは筆記試験やwebテストとは違ったテストセンターの特徴を把握しましょう。

・テストセンター会場を予約し、好きな時間、会場で受ける webテストは自宅など場所が制限されず、筆記試験は受ける会社の用意した会場で受けるのに対し、テストセンターは全国にある専用の会場で受けます。 ここが大きな特徴といえるでしょう。

・時間配分が肝心! テストセンターの問題の画面を見てみましょう。 画面の左下には問題ごとの制限時間、右上には能力検査全体の制限時間と解答状況が表示されています。

左下は問題ごとの制限時間です。

問題ごとの制限時間は時間がたつにつれ「緑」→「黄色」→「オレンジ」→「赤」の順に左から色が濃くなっていき、回答時間、残り時間が表示されます。 2問組の問題ならば、2問合わせての制限時間です。

解くのに時間のかかる問題もあるので、問題を解く所要時間は10秒から2分の間になります。

「緑」のうちに回答するのが理想的で、「赤」になると未回答でも次の問題に進んでしまいます。

しかし実際「緑」のうちに回答するのは難しいです。

簡単な問題はすぐに回答し次へいき、考えたり計算すれば解き方が分かる問題は「黄色」や「オレンジ」になっても焦らず確実に得点をとりにいきましょう。 考えても解き方が分からない問題は適当な選択肢を選んで次の問題に進むのがコツです。

右上は能力検査全体の制限時間です。

右上に常にこの円グラフが表示されており、自分が全体のなかでどれだけ進んだか、時間がどれだけ経過したかが分かります。 時間配分を考えて回答するようにしましょう。

テストセンターの形式を知らないまま、どんな問題が出題されるか分からないまま受検に臨めば、こうした制限時間の表示に焦り、本番で実力が発揮できなくなります。

とにかく演習を重ね、形式や問題に慣れておくこと。 演習する際には時間も意識しましょう。 制限時間に目を配りつつ、サクサク解くことがポイントです!

・前の問題に戻ることができない。 テストセンターは前の問題に戻ることはできません。 そのうえ、制限時間を過ぎると未回答であっても次の問題にいってしまうため解き方が分からなければ適当な選択肢を選んで次へ進みましょう。

・人によって問題が異なる。 テストセンター会場にはパソコンが複数台設置されていて、受付を済ませたあと、一つのパソコンに案内されて受検をします。

場合によっては隣や向かいに別の人が座って受検をしていることもあります。 しかし問題は人によって違います。

そのため周りの人のクリックの音や回答の進み具合などは気にせず、自分の問題に集中しましょう。

・序盤の正答率が高いと終盤に難しい問題が出題される傾向がある。 テストセンターは、正解すればより難しい問題、間違えればより易しい問題が出る傾向にあります。

序盤は難易度の低い問題が多いのでケアレスミスをしないこと! ミスなく素早く解くことで終盤の問題に割く時間を増やしましょう。

・ペーパーテストより出題範囲が広い。 文の並び替え、空欄補充、割合など、ペーパーテストでは出題されないことの多い形式もテストセンターでは出題されます。 そのため対策勉強にも時間がかかります。

対策は直前で焦らないよう、計画的に行いましょう。

・正解・不正解は表示されず、受検後も得点を知ることはできない。 テストセンターは正解、不正解が表示されず、自分の得点も知ることはできません。 企業も何割正解すれば選考を進めるかの情報を提示していません。 そのため解き終わったあとの自分の感覚や手ごたえで判断するしかありません。

・結果の使いまわしができる テストセンターを選考にしている企業は多いです。 そのためテストセンターの結果は一年以内であれば他企業の選考に使いまわすこともできます。

テストセンターの得点や結果を知ることはできないものの、一つの企業のテストセンターが通過した場合、その企業の基準はクリアしたことが分かるので、他企業に結果を使いまわすことがおすすめです。

ただし、選考基準は企業ごとに異なるため、A社では通過したが同じ結果を使ったのにB社では通過しなかった、ということも起こりうるので注意しましょう。

テストセンターの受検の流れ

ここではテストセンターの受検の流れを解説します。

○持ち物は2点

当日の持ち物は2点です。

・顔写真付きの身分証明書 ・受検票

予約に性格適性検査が終了すると、画面に受検票が表示されるのでそれを印刷して持って行きます。

〇筆記用具とメモは貸出

筆記用具とメモは受付で貸し出されます。 自分で持参したものは使えません。 対策本や持参した資料、筆記用具は全てロッカーに預けるように言われます。

テストセンターの言語の出題形式と対策

テストセンターも、他の適性検査同様、言語と非言語があります。 言語は国語のような問題、非言語は数学のような問題が出題されます。 どちらも対策は必須になります。

ここでは言語の出題形式を紹介します。 以下がテストセンターの出題内容です。

・二語関係 ・熟語 ・語句の用法 ・文の並べ替え ・空欄補充 ・長文読解

このうち、二語関係、熟語、空欄補充、語句の用法、空欄補充は演習を重ね、慣れれば得点を取りやすく、受検対策のしやすい分野です。

こうした問題をスピーディーに解けるようにし、終盤に出てくる長文読解に時間を割くのがポイントです。

ここでは「食事をぬく」は「省略する」といったニュアンスで使われています。 同じ使われ方をしているのは、オの「手をぬく」が正解になります。

寒暖も哀歓も前の字と後の字の意味が反対になる熟語です。 漢字の成り立ちの問題は一つ一つの漢字を分解して答えることが大切です。 意味が反対になっているのか、似た意味なのか、動詞・目的語の関係なのかを考えましょう。

いかがでしたでしょうか。 時間をかけ、じっくり考えて解く問題ではなく、瞬時に判断し、スピーディーに解く問題であることがお分かり頂けたかと思います。

テストセンターでは、問題ごとの制限時間が画面の左下の表示されていますので、熟語や二語関係など、早く解ける問題は時間が「緑」のうちに次へいくようにしましょう。

テストセンターの非言語の出題形式と対策

言語に続き、ここでは算数に似た非言語の問題を紹介します。

テストセンターを適性検査の選考にしている場合、英語と構造把握は選考にしていない会社もありますが、言語・非言語・性格は必ず実施されます。

以下がテストセンターの非言語の出題内容です。

・推論 ・順列・組み合わせ ・割合と比 ・損益算 ・料金割引 ・仕事算 ・代金清算 ・速度算 ・集合

出題内容が多いものの、計算問題などは対策のしやすい分野です。

また、前述したように、非言語も例年の傾向からすると解答の正答率が高い場合は問題が難しくなっていくという特徴があります。

問題を解くごとに難しく感じたら、それは今までの正答率が高いということなので、焦らず、着実に得点をとっていきましょう。

非言語も例題を紹介します。

推論はメモに書くと考えが整理されやすいです。

1位から5位まで順位を書き、Aが4位なのは確定です。 BとCの順位が2つ違う、CはDに勝った(5位ではない)ことからBとCは1位か3位のどちらかになります。 Bが1位、Cが3位の場合:5位はD、2位はE Cが1位、Bが3位の場合:5位はDかE、2位はDかE

このように見ていくとウの推論のみ正しいといえます。

こちらもメモに計算式を書いて解きましょう。 冷静に考えれば解ける問題です。

1個目に赤を出す確率は5/8 2個目に白を出す確率は、全体は7個になってしまったので2/7 これをかけ合わせれば、C 15/56が出てきます。

テストセンターは受付で渡される筆記用具とメモを持ってパソコンの設置された部屋に入室します。 特に非言語はメモに図や計算式を書くなどして解いていきましょう。

テストセンターの英語の出題形式と対策

会社によっては、テストセンターに英語を含める会社もあります。

テストセンターで英語検査が導入されている企業例 三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商、電通、三井不動産、ブリヂストン、ゴールドマン・サックス、日本航空、日本ロレアル、NTTコミュニケーション、カシオ、ANA、ADKなど

英語検査の制限時間は20分です。 対策としては、こちらも制限時間があるため、語句の問題や空欄補充は素早く回答し、時間のかかる長文読解に時間を割くようにしましょう。

ここではテストセンターの英語の出題形式を紹介します。

・同意語 ・反意語 ・英英辞典 ・空欄補充 ・長文読解

英語も例題を紹介します。

英英辞典は普段からどれだけ熟語を知っているかが鍵です。演習を重ねたり、英単語の復習をするなどして対策をしましょう。

空欄補充は中学・高校で習った品詞の使い方などを問われる問題も出題されます。 忘れてしまっている人は復習をしましょう。

いかがでしょうか。 英語は大学の授業やTOIECなどで大学に入ってからも勉強を続けている人が多いため、言語や非言語に比べて解きやすいと感じる人もいるかもしれません。

それでも忘れてしまっている中高時代の知識などもあるため、対策本で演習し、特に問題に慣れておく必要があります。

テストセンターの構造的把握力の出題形式と対策

一部企業のテストセンター選考で導入されているのが構造的把握力です。 これは絡み合った事情を整理し、正しく状況を把握する力です。

テストセンターで構造把握力検査が導入されている企業例 三菱商事、伊藤忠商事、豊田通商、電通、博報堂、アステラス、第一三共、三井不動産など

特殊な問題なのでしっかり対策をする必要があります。 では例題をみていきましょう。

アとウは足し算の計算が求められていますね? イは引き算、エは速度×時間をそれぞれ行い、その差の計算です。

構造把握検査はこのように、問題の解答を求められているわけではなく、解くために必要な計算や解法について同じものを選ぶ問題が多いです。

では、構造把握検査の言語問題も見てみましょう。

アとオは規則や制度の要望、それ以外は設備の要望です。

構造把握の言語の問題では、与えられた文章をそのまま読むのではなく、その奥にある構造や種類、目的、要望の違いを考え、仕分けする問題が多いです。

こちらも能力検査同様、慣れが重要になってきますので、対策本を解き、演習を重ねると良いでしょう。

テストセンターの性格の出題形式と対策

テストセンターの性格検査は、前述したように家のパソコンから受検します。

性格検査なら、自分の性格をそのまま答えれば良いのだから、対策も何もないと思う方もいるかもしれません。

しかし、性格検査では自分を良く見せようと嘘をついたらその後の面接で見破られたり、企業の求める人物像とかけ離れていては適性検査の段階でふるい落とされたりするので注意が必要です。

性格検査で失敗しないためにも、ポイントを見ていきましょう。

ポイント ・一貫性を持たせる 例えば「落ち込みやすいほうだ」にも「自分は楽観的なほうだ」にも「よく当てはまる」を選択していると、どちらなのだろうと思われかねません。 回答には一貫性を持たせましょう。

・1問7秒×300問が目安。とにかくスピーディーに。 300問近くの質問を約35分で解きます。

一問一問をじっくり考えていては終わりません。 素早く答えることを意識しましょう。

・企業の求める人物像に合わせつつ、自分の本当の性格と矛盾しないようにすることが大切。 調和重視の企業では「人と協働するのが好きだ」「思いやりがないのはよくない」などの調和を重んじる項目を選ぶなどして、求める人物像に合わせるのがコツです。

とは言いつつも、自分が全く賛同できない項目に「よく当てはまる」を選んだり、自分と真逆の性格を選択する必要がありません。

そのようにして仮に適性検査を通過したとしても、その後の面接の段階で、面接官は本人との本当の性格のギャップに驚いてしまいます。 適性検査の結果を面接官は面接時に持っている場合が多いです。

会社の求める人物像と自分の性格の共通項目を見つけ、矛盾しないように回答しましょう。

性格検査ではどんな問題が出題されるか、例題をみていきましょう。

このように相反する性格や行動の特徴が二つ書かれ、どちらに近いかを選ぶ問題が出題されます。

もう一つは「あてはまる」「あてはまらない」を選ぶタイプの問題。 こちらも自分の性格に当てはまるものを企業が求める人物像を意識しつつ選択していきます。

ただし、例えば「忍耐力には自信がある」などの質問には「当てはまる」などポジティブな回答をしたほうがいいでしょう。

会社の立場で人を採用する際に、「忍耐力に自信がありません」という人と、「忍耐力には自信があります」という人なら、後者を選びますよね?

このように、どう考えても「当てはまる」にしたほうが印象が良い、「あてはまらない」にしたほうが印象が良いなど決まっている問題は、企業の採用選考であることを意識して良い印象になるものを回答していきましょう。

テストセンターの攻略は演習を重ね、問題に慣れること

テストセンターの特徴は1問1問に制限時間が設けられていることや、専用の会場で受ける方式、結果の使いまわしができることなどがあります。

他の適性検査に比べて独特であるといえるでしょう。

テストセンターを初期の選考にしてる会社は多いので、本命の会社がテストセンターを選考にしていた場合、他の会社のテストセンターを何社か先に受けることで、うまくいった結果を本命の会社に使いまわすことができます。

何度受けてもマイナスになることはありませんが、大体3回から5回ほど受ければ慣れてくるので、慣れた頃の結果を本命の会社の選考に使う学生が多いです。

ただし、得点が表示されるわけではないので、あくまで解いた後の感覚によるものです。

それでも何度か回数を受けることでテストセンターの問題に慣れ、正答率が上がっていったり、たまたま見たことのある問題が出題されるといったケースもあります。

とにかく問題集を解き、演習を重ね、制限時間内の解くことがポイントになります。

かといって、OBOG訪問やES、面接などで忙しいのが就活生。 能力検査の演習にばかり時間を使うわけにはいきません。

一日に30分から60分は能力検査の演習に使う時間と予め決めておき、コツコツと演習を重ね、問題になれていくのが良いでしょう。

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