公開日:
最終更新日:

"遅い/成長できない"大企業からの脱却、三井住友カードの改革に迫る

「保守的・スピード感がない」「年功序列で成長できない」そんなイメージを、大企業に対して持つ人も多いのでは。一方、三井住友カードでは、そのイメージを覆す、ある種ベンチャー的な挑戦をしているそう。大企業の常識を覆す、三井住友カードの取り組みに迫りました。

「保守的で遅い」大企業は時代遅れ。これから重要になるのはスピード感と実行力

―就職活動を通じて「大企業か、ベンチャーか」という問いに触れたことのある就活生は多いかと思います。

その中でも「大手金融機関」と言えば特に「保守的・スピード感がない大企業」といったイメージが強いのですが、一方で三井住友カードは、先進的な取り組みをしているとお伺いしています。

福本:確かに、大企業/大手金融機関と言えば「安定」や「豊富なリソース」というポジティブイメージの一方で「保守的でスピード感がない」や「年功序列で成長できない」というネガティブイメージを、多くの方に持たれているという印象はあります。

振り返ると私たち三井住友カードにおいても、過去、そうした風土は実際に存在していました。

しかし、社会が大きく変化している中、「大企業だから」と言って旧態依然の在り方を変えないことはむしろリスクであると考えています。

企業としてより成長していくために、優れたサービスを提供するために、また、社員に豊かなキャリアを歩んでもらうために、私たちは変化をし続ける必要があると考えて積極的にチャレンジを続けています。

―「社会の変化」というお話がありましたが、福本さんは社会はどのように変化しているとお考えですか。また、その中で三井住友カードはどんな姿を目指しているのでしょうか。

福本:社会の変化として私自身、強く感じていることは「テクノロジーの進化による商品・サービスの均質化」というテーマです。

テクノロジーの進化に伴い、市場には高品質な商品・サービスが溢れ返り、顕在化しやすい「不便さの解消」といったニーズがあらゆる産業において充足されつつあります。

例えば我々が提供するクレジットカードについても、多少の商品性の差はあれど、「決済処理速度」「手軽な決済」「ポイント等による利得性」など、サービスとして根本的な差異はほとんどないと考えています。

言い換えると、顕在化する「不便」「課題」を解決する論理的なアプローチでは差異を生み出しづらい環境にあるということです。

そのような環境において重要なのは「いかに個別最適を実現するか」だと考えています。

最大公約数的にお客様のニーズを捉えて、大衆向けの商品・サービスを提供するのではなく、お客様一人ひとりのニーズを正確に解析し、その瞬間に必要なものを必要なだけ提供する姿勢が重要になっていると考えます。

例えば、サブスクリプション方式(定額料金で一定のサービスを提供する方式)のビジネスモデルが近年非常に増えてきていますが、まさにこうした社会の変化によって生まれた流れです。

加えて、お客様にとっての「個別最適」は非常に移ろいやすいものであり、特に重要になってくるのは「スピード感」と「実行力」です。

このような社会の変化を受け、三井住友カードは「Hava a good Cashless.」というブランドメッセージの下、「消費者・事業者のニーズに寄り添うキャッシュレス機会の創出」に全社を挙げて取り組んできました。

実際に、ここ一年間で、顧客の潜在的なニーズに寄り添った独自性の高い事業・商品・サービスを数多く企画し、リリースまで携わっています。

変革を目指しているだけではなく、実態としても理想的な状態に近づいてきていると感じています。

三井住友カード株式会社 人事部 福本玲(ふくもと・あきら)さん

「大企業のリソース/ベンチャー企業のスピード」で、事業開発にチャレンジする

―大企業のネガティブイメージを覆すような、ある種「ベンチャー的」な体制を目指していると言えるでしょうか。

福本:そうですね。大企業ならではのリソースを活かしながら、ベンチャー企業のようにスピード感/実行力のある事業開発を行うことこそが、我々の理想であると考えます。

私たちは昨年から「お客さまに選ばれ、お客さまの決済をあらゆるシーンで支える"デジタル"&"イノベーション"カンパニー」という経営ビジョンを掲げ、事業開発に取り組んでいます。

例えば「お客様に選ばれる」について。我々が取り組むキャッシュレスはまだまだ成長余地が広いため、金融企業だけではなくIT企業やベンチャー企業なども続々参入しています。

その中で、我々のサービスを選んでいただくためには、お客様の課題を解像度高く捉え、圧倒的なスピード感での実現が必要です。

多様化するキャッシュレス決済を一気通貫で実現できる、事業者向け次世代決済プラットフォーム「Stera」や、決済データを活用し、事業者の課題解決を実現するデータ分析支援サービス「custella」のリリース、約30年振りのカードデザインのリニューアルは、そうしたテーマへの挑戦を行い、実現をしてきた事例です。

これらの取り組みは決済業界のリーディングカンパニーとして、これまで培ってきたノウハウ・顧客基盤を活かし、丁寧にお客様の声に耳を傾けられたからこそ実現できたと考えています。

そして「お客さまの決済をあらゆるシーンで支える」という部分について。

キャッシュレスの領域は、いわゆる「BtoC決済」を連想される方が多いかもしれませんが、実は「BtoB決済」にも残る課題解決にも当社は、力を発揮することができます。

例えば、会社と会社の間での決済、あるいは会社と社員の間の経費精算。こうした部分ではキャッシュレス化が進んでおらず、非合理的・不透明な部分がまだまだあります。

そこで当社は、SMBCグループとして連携し、取り組むことでスピード感をもって解決に導くことが可能です。

個人の「消費者」だけでなく、「企業」に至るまで、広義でお客様の決済シーンを支えることで、当社の存在価値が発揮されると考えています。

―大企業のリソースを活かした上で、スピード感を持って事業を生み出していく。それをまさに実現しているんですね。

福本:ITによって大きく変化していく金融/決済の領域で、SMBCグループが持つ膨大なアセットを活かしてチャレンジングな事業開発ができる環境が当社にはあると思います。

我々は新たな社会インフラとしてキャッシュレス決済の推進を行うとともに、皆様の決済シーンの安心安全を守るという、大きな責任を担っています。

お客様のニーズに対してスピード感を失わず、セキュリティ面は非常にシビアに対応する必要があります。これは、社会インフラを守る大企業としての責任として受け止めています。

いままで培ってきたしっかりとした事業基盤があるからこそ、金融/決済という非常に重厚長大な事業領域で、人々の生活を一変させるような独自性の高いサービスを生み出すことができる、それが当社の強みであると考えています。

大手金融機関のイメージを覆す、三井住友カードの成長環境

福本:また、弊社における「キャリアのあり方」も変化をしています。それこそ大企業にありがちな「年功序列」というイメージから、大きく変化をしていくフェーズに差し掛かっています。

―キャリアのあり方、ですか。

福本:先ほど「社会の変化」という話がありましたが、事業/サービスといった面だけではなく、キャリアについての考え方も、10年前、20年前とは大きく変化しています。

昔は就職した会社に40年勤め上げて定年退職する、という考え方が一般的でした。

しかし今回のコロナ禍を受けて、一つの会社に勤め続けるリスクについて見なおす機会が増えたのではないかと思います。

読者の皆さんにも、将来的な自身のキャリア形成を前提に「早期成長」などの観点を踏まえて就職活動を進められている人も少なくないと思います。

ベンチャー・コンサルティングファームに就職するという選択肢が増えたのも、その影響が大きいのではないでしょうか。

一方で、大企業/大手金融機関といえば「年功序列で裁量権を得るまでに時間がかかる」というイメージを持っている人も多いですよね。

例えば、成果を出している人も成果を出していない人も、同じペースで段階的に昇格していく。この年次にならないと、特定の役職にはなれない。そんなイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

―確かに、大企業のキャリアといえば「安定」などの一方で「年功序列」といったイメージは根強いかもしれません。

福本:当社にも、一部そうした状況がありました。

しかし、硬直的なキャリア形成は先ほどお話ししたような現代の事業環境にはマッチしなくなっていると考えています。

そこで、三井住友カードでは大胆な人事制度・研修制度の刷新を実施し、キャリア形成の在り方を時代に沿うものへ変化させています。

例えば、優れた成果を発揮している人には、より大きな機会・裁量を提供し、活躍をしていただく。もちろん、それに応じた役職・報酬も提供します。

また、副業制度を活用して業界内外の知識を取り入れることで、個人として成長するとともに、会社にも新しい風をもたらしてもらう。

このように、社員それぞれが今の社会に合ったキャリア形成を行うことができるように、制度改革を続けて、実績を積み上げています。

勿論、私たち社員はより一層の努力と、成果への拘りが求められていることを自覚しなければなりません。

金融業界に興味はあるけど「保守的」「成長できない」というイメージの大手企業のキャリアに不安がある、という人もいらっしゃるかと思います。

そういった方には、是非三井住友カードに目を向けていただきたいと思います。

今の時代にはそぐわない制度は次々改善していこう、そんな意識が全社に浸透している今、弊社ならではのキャリアを歩めるのではないかと考えています。

―こちらも、事業/サービスについての考え方と同様に、時代に合わせたベンチャー的な挑戦をしていると。

福本:大企業/ベンチャーという括りに囚われすぎてはいけませんが、そうしたイメージを持っていただけると、わかりやすいと思います。

我々には、いわゆる大企業の利点として言われる、研修や福利厚生などを提供できる下地があります。

その上で、成長・挑戦ができる環境を整えることで、大企業とベンチャーの良い点を掛け合わせたキャリアを提供したいと考えています。

これから続くキャリアのスタート地点として、就活を進めよう

―金融/社会インフラという重厚な領域でありながら、大企業とベンチャー企業を掛け合わせたような環境に挑戦している。

魅力を感じる読者の皆さんは是非三井住友カードという会社に触れていただきたいですね。

最後に、人事担当者という目線から、就活生へのメッセージをお願いします。

福本:『就職活動』という科目で高得点を獲得するための『自己分析』ではなく、自らの人生を設計するための『自己分析』、あなた自身にとっての「個別最適な」就職活動を行って欲しいと思っています。

就職活動で自己分析をして、これまでの人生を振り返る中で、自分は何が好きなんだろう、何のために働くんだろう、そうしたことを考える人も多いですよね。

でも、それは仕事を始めてからも続いていきます。結婚や出産、仕事で部下を持つ、そんな色々な経験を経て、自分の仕事に対する価値観も変化するでしょう。

逆に「この会社に行くべきだ」「こうしたものが得られる会社に行くべきだ」と考えすぎてしまって、その会社に行く為だけの自己分析では勿体ないなと思います。

就職活動は、あくまでスタート地点です。これから長く続くキャリアは変化するんだ、そんな心持ちでスタートを切ってみてほしいなと思います。

その上で、三井住友カードという会社に魅力を感じていただける方がいれば、私も嬉しいです。

イベントなどで、是非お会いできることを楽しみにしています。

興味を持った方はイベントをチェック!

ワークショップ/インターンシップを開催中!

▼詳細はコチラ▼