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インタビュー
2019/07/25

トップ理系院生が「外銀」に文系就職するまで【上位5%の本音】

旧帝大から早慶までの「上位5%」に属する、最優秀層の就活生にキャリア選択にまつわる本音を聞く本シリーズ。今回、インタビューしたのは、東京工業大学工学院(修士課程2年生、男性)のBさんだ。 文系就職する人が少ない現状から、理系就活生が文系就職するのは難しいのではというイメージを持っている人は多い。今回、トップティアとよばれる外資系投資銀行に就職が決まったBさんに、理系院生の就活の実際を語ってもらった。
トップ理系院生が「外銀」に文系就職するまで【上位5%の本音】

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自分の中の「いちばん上を目指す」という思考

──Bさんは現在、東工大工学院の2年生とのことですが、専攻はなんですか?

Bさん:専攻は経営工学系です。理系の大学なのですが、企業経営や経済システムといったテーマを扱う文系よりの科目になります。もともと理系科目が得意だったこともあって、東工大を志望しましたが、理系科目が好きだというわけではありませんでした。自分の興味の対象としては、物理とかとよりも、文系科目の方が新たな面白みを発見できるのではないかということで選択しました。

──理系の世界に限定されたくなかったと。

Bさん:そうですね。その時点で特にやりたいことがあったわけではないのですが、純粋に、機械系のように100%理系というような学部では、自分の可能性が広がらないような気がしました。

──大学でサークル活動は、何かされていましたか?

Bさん:体育会のボート部に入りました。大学4年間は、ボート部の活動がすべてだったといってもいいほどに打ち込んでいました。ボートに費やした時間が圧倒的に長いですね。

朝4時とか4時半に起きて、7時か8時まで練習して、朝食を食べて学校へ行って。そして、学校から帰ってきてからまた練習するといった感じで。朝と夜1日2回、1週間だと週14回練習が可能になりますが、私たちのボート部は、週11回の練習スケジュールが組まれていました。

──それは結構ハードですね。それは初めから覚悟していたのですか?

Bさん:そうですね。もともと自己成長したい性格ということもあるかもしれません。高校時代は陸上部だったのですが、自分で自分を追い込んでいくことも苦じゃありませんでした。

しかもボートは、大学から始める人が多いスポーツなので、頑張れば報われるという期待感をもてたことも、大きかったと思います。本気でやって勝ちたいなという思いはありましたから。でも正直こんなにきついとは、入部のときには聞いていなかったんですけれど(笑)

──東工大のボート部は強かったんですか?

Bさん:実はとても弱かったのですが、私たちの代で30年ぶりに入賞したり、定期戦では大会記録を更新して優勝したりと結果を残すことができました。

──それはすごいですね。日々の努力が実を結んだわけですね。そのようなボート部にのめり込んだ学部時代の4年間ですが、学部での就職は考えていなかったのですね。

Bさん:理系の大学なので、90%の学生が大学院に進むという道を選びます。私の場合も、就職というのはまったく考えずに、ひたすらボートに打ち込んでいたという感じでした。やるからには「いちばん上を目指したい」という思いが、自分の中にあるんです。

──就活をはじめたのはいつからですか?

Bさん:M1(修士1年)の5月からです。東工大は理系の大学なので、文系就職する人がほとんどいないため、修士1年のあたまから動いている人は少ないのですが。

たまたまボート部のなかに、積極的に就職活動をはじめている友人がいて、コンサルとか投資銀行を目指す人が入る選抜コミュニティ、就活塾にいってみないかと誘われたのが、最初のきっかけです。

──誘われていなければ、動いていなかった可能性があった?

Bさん:直接的なきっかけは、友人が選抜コミュニティーに行かないかと誘ってくれたことですが、就職活動というのが、自分のキャリアを決めるうえでとても大事なものだという意識はありました。ですから、そのきっかけがなくても、少ない情報のなかで、自分なりに対策を立てて、動いていたと思います。

「知的さ」と「謙虚さ」に惹かれた外銀

──その後の活動について教えてください。

Bさん:夏のインターンに応募しました。その時点では、目標が明確だったわけではなく、漠然と成長したいという気持ちだけでした。とにかく、今は、いちばん上を目指して動いていれば自然とうまくいくだろうと。

ただ、人をサポートする仕事は好きだなというのはあって。直接クライアントとかかわるような仕事は、自分に向いているかもしれないなと。ですから、若いうちから成長できて、かつ周りの社員のレベルも高いといわれる外資系の戦略コンサルだったり、投資銀行というのは、最初から選択肢にあがっていました。

──「成長したい」、「いちばん上を目指す」という姿勢は、ボート部のときのモチベーションと同質のものを感じますね。

Bさん:それは間違いなくあると思います。社会に出たあとは、自分で生き抜いていかなければならない。勝つというのではないですけど、社会人としてちゃんと結果を出していく人間にならなければならない。

結果にこだわるということでは、同じかもしれません。ただ、自分のやりたいことが決まっているわけではなく、どういう能力を伸ばせばいいのかもわからない状況だったので、「成長しないと」という漠然とした思いで、高いレベルの環境を求めていたという感じでした。

──夏インターンには、何社に行かれましたか?

Bさん:全部で9社行きました。外資系投資銀行が3社、外資系コンサル1社、日系コンサル3社、あとベンチャー1社で、もうひとつ外資系のアミューズメント会社のマーケティングのインターンにも参加しました。

──最初に選択肢に上がっていた外銀、外コンのインターンは、いかがでしたか?

Bさん:同じ外銀、外コンというくくりでも、会社によって雰囲気が少しずつ違うんだなと思いました。大きな違いがあるわけではなく、はっきりと具体的には説明できないのですが、社員の方々の雰囲気や表情というか、話をしているときの感じが。

そのなかでも実際に行くことに決めた外資系投資銀行J社は一番印象がよかったです。社員の方々がとても知的で、謙虚で落ち着いているイメージがあって、ガツガツしていない感じが、僕の憧れる理想的な社会人像なのかもしれないなと思いました。

──インターンではどういうことをやられたんですか?

Bさん:基本的にグループワークです。テーマが与えられて、そのテーマに対してグループで考えて、最終日にアウトプット、発表するというものでした。同じグループになったメンバーといろいろと意見やアイデアをぶつけ合うなかで、他のメンバーがどんな考え方をしているのか、ということを知ることは面白かったですね。

外銀、外コンともに、そのテーマも基本的には同じで、あるクライアントが指定されてその成長戦略を考えるというものでした。違ったのは、外銀の方はM&Aを利用するという点でした。

──どのように進めていったのですか?

Bさん:外銀の場合だと、事業ごとに現在の数字を確認して、どの事業が儲かっているのか、伸びている事業はどこなのかといったことを、まず分析していきます。そのなかで、今その会社が注力すべきことは何なのか、どこを伸ばすべきなのかということを考えて、そこから見えてくる課題とその解決方法などのステップに移りました。

そして実際に具体的な成長戦略のシナリオを描くことが可能になるM&A企業として、どの会社がベストなのかということを、一つひとつ検証していくという形でまとめていきました。

「事業戦略」に向いていると気づいた瞬間

──9社のなかで、いちばんよかったのはどこでしたか?

Bさん:外銀のJ社がいちばんよかったですね。そこではグループワークだけでなく、個人ワークもやったのですが、個人でのアウトプットを評価してくれたことは自信にもなりました。

──外資系アミューズメント会社のマーケティングのインターンはどうでした?

Bさん:マーケティングにも興味があったので、ワーク自体はとても面白かったのですが、同時にあまり自分には向いていないかもしれないという感じがしました。

見込み客として想定される人が、「どのようなことを求めているのか」「どんなことに関心をもっているのか」「どんなことを考えているのか」といった、人間の潜在的な心理や欲求を洞察していくことが、僕にはすごく難しくて。

そういうことが得意な人は、「こういうこと考えているんじゃないか」みたいな意見やアイデアが次々に出てくる。私はもともとアイデアをどんどん出すというのが苦手なほうでしたので、少し圧倒されるところがありました。

社員の方には、そんなにアイデアがでなくてもやっていけるから大丈夫だよと言ってはくれましたが、若いうちから結果を出して評価されたいという気持ちが強くあったので、自分の強みというのは、冷静に判断した方がいいなと感じました。そう考えると、アイデアを出すことよりも、論理的思考力、論理的に物事を考えるということが、好きでもあるし、自分の強みなのかなと。

そのワークを経験することで、マーケティングよりも事業戦略を考えることのほうが自分には向いていると確認することができたので、僕にとっては意味のあるインターンでした。

──夏インターンを通じて、自分の強みや適性を確認できたということですね。そんな理系院生のBさんが、どのように就活を進めていったのかを後編でお聞かせください。

秋以降の就職活動や、Bさんの入社先の意思決定について訊いた後編は以下から

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