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公開日 : 2019/06/07
ガクチカの書き方は?採用のプロが語る「学生時代頑張ったこと」の対策法
「学生時代力を入れたことを教えてください」ガクチカと言われる、就職活動で頻出の質問です。多くの企業ではESや面接で必ず聞かれます。 そこで今回は現役採用コンサルタントの坂本さんから、面接官の「ガクチカ」に対する評価視点や“ガクチカ”の書き方、そして、面接で話す際のポイントを聞きました!
目次
就活生が知らないガクチカの評価視点。人事が語る
ガクチカの書き方とは?STAR法を使い、ESを作成しよう
例文でわかる!ガクチカの書き方を例文で解説
面接官が行う、ガクチカへの深堀質問と回答のポイント
面接でガクチカを伝える3つの注意点

就活生が知らないガクチカの評価視点。人事が語る

坂本:学生時代力を入れたことへの評価視点は以下の2点になります。

▼評価視点①:成果に至るまでのプロセスに妥当性があるか
1点目は、成果に至るまでのプロセスに妥当性があるか。ではなぜプロセスの妥当性が、ガクチカの評価視点になっているのか?理由としては、社会人も、成果とプロセスの妥当性この2軸で判断されるためです。

会社組織においては、社員1人に目標が与えられ成果が求められます。そして成果を出すには、そのプロセスが妥当でかつ応用が利くものでなければならない。プロセスがいい加減なものであれば、たまたま良い成果を上げても、それは偶然かもしれません。

その人が持続的に成果を上げ続けられるかどうかには疑問符がつきます。そのため、「学生時代力を入れたこと」を聞く意図として、どういった成果を上げたのか、また妥当なプロセスを踏み、入社後も成果を出せるか思考力があるどうか、を図りたいわけです。

加えて、就活中である学生の質を明確に判断する基準はありません。社会人を面接する際には、今までのキャリアをさかのぼる。そして過去の業務内容をヒアリングすれば、社会人の持つスキルを大体把握できる。しかし就活中の学生には社会経験がないため、実務上で何が得意か不得意か、どんな環境でどんな仕事をすれば成果が出せるのか?

こちらを判断できる基準はないに等しい。それ故、学生時代力をいれた経験から、どのようなプロセスを踏んでどういった成果を上げたか、成果を至るまでのプロセスの妥当性を知る。

そして入社後も就活生が成果を上げられるかどうかを判断するわけです。

▼評価視点②:ガクチカから物事に対して取り組むスタンス、価値観が見えるか
坂本:2点目の評価視点は、ガクチカを通じて就活生の物事に対して取り組むスタンス、価値観が見えるかどうか。言い換えれば、仕事に対してどのような価値観を持って臨むのか、これを過去経験から図るというもの。つまり具体的な経験の内容よりかは、その経験をした理由や思い、そして就活生の根幹にある価値観を確認したい。

なぜなら、「学生時代起業をした」という一部の例外的な学生を除き、多くの就活生が力を入れたのはサークル、バイト、部活動でしょう。つまり、ガクチカの経験自体に大きな差はないわけです。だからこそ、その経験に取り組んだ理由や思い、どういった価値観を持って物事に取り組んだのかを聞きたいのです。

具体例を持って解説しましょう。

例えば、ある就活生が飲食店のアルバイトでホールの接客に力を入れていた。そして面接では、「お客様に対して満足感を持っていただくために、接客に力を入れました。」と伝えたとします。これを聞いた面接官は「なぜ、接客に力を入れたのですか?」と聞くことがあります。

このように、ガクチカに対して「それに力を入れた理由」を企業側は問うことが多い。

先ほど上げた接客の例を挙げるならば、
「アルバイトとして、ホールで接客を勤めていましたが、仕事に取り組む上でアルバイトだからと言って手を抜いてはならない。店舗の売り上げやサービスの満足度向上に努めなければならないと考え、ホールのスタッフとして接客の向上を意識しました。」

このように、アルバイトとして店舗のサービス向上に責任を感じたと述べる。

そうすることで、「仕事に当事者意識を持って臨む」というあなたの価値観を伝えることができます。なぜその取り組みに力を入れたのかを深堀し、自己の根幹にある価値観を整理しておく。それによって、ガクチカを通じて仕事に対するあなた特有の姿勢を伝えられます。

まとめると

ガクチカの評価視点は
・妥当なプロセスを踏み成果を上げることができているか?
・ガクチカを通じて自分の物事、仕事に取り組むスタンスが伝えられているかどうか?

の2点です。

面接では、この評価視点に基づいた深堀がなされます。この深堀に対する答え方は、後ほどお伝えします。

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ガクチカの書き方とは?STAR法を使い、ESを作成しよう

坂本:では「学生時代頑張ったこと」ガクチカはどんな書き方をすればよいのか?まずガクチカのベースになる「自己の経験」についてです。

多くの就活生がESにガクチカを書く時に、「自分にはガクチカがない…」「ESに書けるような経験がない…」と悩むと思います。しかし、「起業」や「留学」など特殊な経験がガクチカに求められているわけではありません。

自分が関わっており、頑張ったと胸を張れる経験ならばサークルやアルバイト、ゼミの活動でガクチカはいいのです。先ほども述べた通り、面接官は経験の大小よりもその経験で上げた成果とプロセス、また取り組みの中で発揮したあなたの価値観の方を重要視しています。

この前提の元、ガクチカを作るために有効なフレームワークは、STAR法という表現法です。

STARとは
・Situation
・Target&Task
・Action
・Result

この4つの英単後の頭文字をとったものです。このフレームワークに沿ってガクチカを整理するとわかりやすいです。ではガクチカに最適なフレームワークSTAR法。

この4つ、それぞれについて解説していきます。

▼Situation
最初に、「学生時代頑張ったこと」の概要や上げた成果を述べる。できるだけ具体的でわかりやすく伝えることが重要です。特に「成果」の部分をESに書く際は、数字で表現した方がより伝わりやすいPRとなります。

▼Target&Task
次に、あなたが学生時代頑張った経験の中で直面した課題や目標を述べます。Targetは「目標」のことを指し、Taskは「課題」のことを指しています。学生時代の経験を書いた後にTarget&Taskを述べ、自分が注力したポイントを明確にすることが重要です。

▼Action
先に述べた課題解決や目標達成のために行った行動内容(≒ACTION)を述べます。行動内容をESに書く際の注意点は、組織の中であなたが果たした役割や、チームメンバーや周囲の学生に対してどう自分が働きかけたのかを具体的に書くこと。

その理由として、仕事においても他の人とも関わりを持ち進めるため、組織の中で自分が適切な行動や役割を果たすことが求められます。また、自己の目標達成に向けてアクションを起こした動機を述べることで、ガクチカの評価視点である「物事に対するスタンス、価値観」を伝えられます。

▼Result
最後に「Result」つまり学生時代頑張った経験を通じて、自分が残した成果、結果を述べます。ガクチカの中で自分が起こした行動の結果、生まれた成果や成果がもたらした周囲や自分に対する変化を述べることが重要です。また、注意点として自分が起こした行動の結果、自分が得た学びや成長を伝えられるとよいでしょう。

※ES対策に不安を感じる方はこちら↓

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例文でわかる!ガクチカの書き方を例文で解説

坂本:上記のSTAR法を念頭に置いて作成した「ガクチカ」の例文は以下のようになります。

『私が学生時代に力を入れたことは、ベンチャー企業での営業のインターンです。中でも私が学生チームのリーダーとして、学生チーム全体の売り上げ目標100万円の達成に導きました(Situation)。

私が入社した直後は、月当たり100万円の売り上げ目標が達成できていない状態でした。

その原因は新人の育成不足にあると考えました(Target&Task)。

そこで組織全体の課題を解決するための行動を起こすことがリーダーの責任と考え、私は週一回の勉強会を企画しました。
勉強会の設計に当たって、全社員へのヒアリングに基づいた商材知識や、営業ノウハウの共有を行いました(Action)。

その結果、徐々に勉強会で知識を得た新人が売り上げを伸ばし、社内にお互いの成果を競い合う空気感が作られたことで、月当たり100万円の売り上げ目標を達成しました。マネジメントという仕事は、組織全体を高めるという視点を持ち実行することが成果に直結するのだと学びました(Result)。』

上記の例では、「学生時代に頑張ったこと」の中身である「営業のインターン」。そして「売り上げ目標100万円の達成」という「成果」をSituationとして伝えています。その上で、「一体感の欠如」「新人の育成不足」が、売り上げ目標に達しなかった組織の課題(Task)であると述べる。

このTaskに対して「商材知識や営業ノウハウを学ぶ勉強会を開く」というActionは論理性が伴っている。それによってガクチカの1つ目の評価視点である、「成果を上げるまでのプロセスの妥当性」を担保できています。またActionを起こした動機として「組織全体の課題を解決するための行動を起こすことがリーダーの責任と考え、」という文言を加える。

そうすることにより、「リーダーとしての責任感」「当事者意識の強さ」といった物事に対する自分のスタンスを述べています。Resultでは、Actionに対する成果とマネジメントの観点から、実務をこなす上でつながりうる学びを得たことをアピールできている。

それによって、社会人になっても、自分は経験から学びを得て成長しうる人材だと企業側に伝わるのです。この例のように、STAR法に基づきガクチカを作成することで、わかりやすくかつ説得力の伴ったガクチカを作れます。

「サークル・部活などの例文が欲しい...」「普通のガクチカを面接で上手く話すコツってないの...?」という方は以下の記事を参考にしてみて下さい↓

学生時代頑張ったことは普通で良い。選考突破のコツ。(例題あり)

面接官が行う、ガクチカへの深堀質問と回答のポイント

坂本:記事の冒頭で、ガクチカの評価基準として「成果を上げるに至るプロセスの妥当性」を図ると述べました。

そこで、先ほど出したガクチカの例文を元に、面接官が就活生に行う深堀の質問そして回答する際のポイントお伝えします。

よくあるガクチカの深堀①:「その活動に取り組んだのはなぜですか?」
坂本:よくある深堀の質問として、ガクチカのテーマとなっている活動に対して、取り組んだ理由や経緯を確かめる質問です。

答える際のポイントは明確な目的意識を持っていたとアピールすること。

『~という活動を通じて、○○というスキル、経験をしたかった。』という形で伝えられると良いでしょう。

それにより、目的意識を持って仕事に取り組めるとアピールできます。

前の段落で出したインターンのガクチカを例に出すと。

『営業のインターンに参加した理由は、コミュニケーション能力を高めたかったからです。私は文系のため、どの企業でも営業を経験する可能性が高い。また、自分自身、働きかけ人を動かすコミュニケーションが苦手と感じていました。なので営業のインターンに取り組みました。』

このように解答すれば機能します。

よくあるガクチカの深堀②:「なぜそのような成果が挙げられたと思いますか?」
坂本:これは、成果が上がった要因を分析し、実務上で再現できるかを図る質問です。また入社後も、成功体験を体系化して、自身のノウハウとして蓄積できるかを問うています。

答える際のポイントは、取った行動がどう成果に繋がったかを述べられると良いでしょう。

営業インターンの例を挙げると

『勉強会を通じて、営業社員が実際に行い成果を上げている顧客様とのコミュニケーション方法やテクニック、お客様に対するフォローの仕方を共有しました。またそれらをマニュアル化し、会社全体の知識に変えることができました。

それによりチーム全体の営業ノウハウを底上げすることができ、成果につながったと考えています。』

上記のように答えると良いでしょう。

よくあるガクチカ深堀③:『その取り組みの中で、苦労したことは何ですか?』
坂本:ガクチカの内容を実行するにあたり、どんな壁にぶつかったのかを問う質問になります。

このガクチカへの深堀を通じて、挫折に対して向き合う姿勢があるのか、困難を切り抜け成果を出す行動力が備わっているかを図ります。

この質問に回答する際のポイントは、2点です。1つ目は、困難をどういうモチベーションで乗り切ったのかという、あなたの人間性を伝えること

2つ目は、困難を乗り越えるための取り組みを具体的に伝えることです。では今回もガクチカの例文を用いて、答え方の例をお伝えします。

『私が苦労したのは、勉強会を開くために全社員のヒアリングを頂くことでした。会社として歩合制を採用していることもあり、社員の方全員がノウハウを教えてくれるわけではありません。

しかし私にはリーダーとして学生チームを成長させる責任がある。

だからこそ、難色を示す社員さんを何度も説得し、御協力頂けました。その結果、無事勉強会を開くことができました。』

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面接でガクチカを伝える3つの注意点

坂本:面接でガクチカを伝える際のポイントは、3点あります。1点目は、企業が求めている資質をPRすること。つまり、ガクチカを面接官に伝える際には、企業が求める人物像への理解が欠かせません。ただ漠然とガクチカを伝えても、面接官からすれば自社で就活生が働くイメージが湧きづらい。

就活生に求める資質は企業によって大きく異なります。なので、志望企業の企業研究や業務を調べ、その企業ではどんな人材が活躍し、どういった能力が必要とされるかを知る。

その上で企業が必要とする能力をアピールできるエピソードを選ぶことが重要です。例えば、銀行を例に出して考えると、「お金」という商材を扱う以上、顧客との強い信頼関係構築が望まれます。それ故銀行を受ける場合、ガクチカを通じて周囲との信頼関係を築き、目標を達成したエピソードを伝える。

つまり企業が求める人物像に即して、戦略的にガクチカをPRする工夫が重要になります。

ガクチカを話す際の注意点2点目は、面接でガクチカを話す長さについて。たまに、就活生の中には、聞かれた事に対して「細部まで多くの情報を伝えた方がよい」と考え話す時間が長くなる方がいます。

「丁寧に物事を伝える」事自体はよいのですが、聞き手である企業側(面接官)からすると、話が長いと「何が要点なのか」がわかりづらいのです。

面接において一番重要なポイントは、相手に「話す」ことではなく、話が相手に「伝わる」こと。つまり面接官が集中力を切らさない適切な長さで伝える必要があります。

結論となりますが、ガクチカを話す時間は「1分程度」を意識しましょう。1分以内で先ほど解説した「Situation、Target、Action、Result」の4つを伝え、ガクチカのストーリーが伝えて下さい。

面接でガクチカを話す際の注意点3点目は、基本的には「ESで書いた内容と同じでよい」こと。よく「エントリーシートと面接で話す内容は同じでいいの?」と悩む方も多いのですが、結論同じで問題ありません。

面接官はエントリーシートを、学生の人間性や能力を見極める「事前資料」として使っています。そのため、エントリーシートと違う内容を話すと、面接官に余計な確認作業をさせてしまう可能性も。

基本的には、エントリーシートと同じ内容を伝えるようにして下さい。しかし面接官から「他の学生時代頑張ったことのエピソードを教えて下さい」と聞かれたら、その限りではありません。

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